乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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これまた、シリーズ順関係なく読んでいる本の一つ。

カカオ80%の夏 (ミステリーYA!)カカオ80%の夏 (ミステリーYA!)
(2007/04)
永井 するみ

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私は、三浦凪、17歳。好きなものは、カカオ80%のチョコレートとミステリー。苦手なことは、群れることと甘えること。夏休みに、クラスメートの雪絵が、書き置きを残して姿を消した。おとなしくて、ボランティアに打ち込むマジメな雪絵が、いったいどうして…?(「BOOK」データベースより)


なんとなく周囲になじめない人っていると思うのだけど、この作品の主人公はなじめないことを前向きにとらえる女の子です。自分の世界を持って、かといって周りを排除するわけでもなく、少しだけ距離を置いてまっすぐ立ってるタイプ。
そもそも母親が精神的に子供で、誰かにもたれかからないと生きていけないタイプ。母子生活をしているおかげか、反面教師のようにしっかりしてしまっている部分というのはあると思う。そして周りの人たちも、彼女のそういうところをしっかり認めつつ、控えめに手助けをするタイプ。素敵。

その主人公の凪のクラスメイトの雪絵が、突然一緒に洋服を買いにいこうと誘ってくる。なんとなく不自然な部分を感じながらも、そのままにしていたところ、幸恵は夏休みが始まると同時に置手紙を残して失踪。なんとなく責任を感じてしまった凪が幸恵探しに乗り出します。おとなしくて真面目なタイプと見られていた雪絵は、実は親にも友人にも内緒でしていた事があるようで…。
友人というかクラスメイト、という距離感だと思っていたら相手は自分のことを親友だと思っていた節がある、というなんとも罪悪感を刺激するに十分な設定で、しかも細い糸をたどってだんだん状況が見えてくる過程が別軍に面白い。あまり入り組んでないすっきりとしたつくりなのも気に入りました。それでいてどんでん返しもあるのです。

べったりいっしょにいるわけじゃないけど、なんとなくつながっている友達…。そんな関係を予感させる女の子たちもたくさん出てきて、これは続編に期待。かっこいいけど自覚がなくて、弱いところもある凪のキャラクターが生きてます。

(80点)
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おお? 貫井氏単独カテゴリ作ってなかった。結構読んでると思ってたんだけど、考えてみたら年に一冊かそこいらかも。

悪党たちは千里を走る (集英社文庫)悪党たちは千里を走る (集英社文庫)
(2008/09/19)
貫井 徳郎

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しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。ひょんなことから切れ者の美人同業者とチームを組むはめになり、三人で一世一代の大仕事に挑戦する。それは誰も傷つかない、とても人道的な犯罪計画だった。準備万端、すべての仕掛けは順調のはずだったが…次ぎから次ぎにどんでん返しが!息をつかせぬスピードとひねったプロット。ユーモア・ミステリの傑作長編。(「BOOK」データベースより)


悪党といってもこの話の主人公たちは「詐欺師」。それもなけなしの金を巻き上げるのではなくて、金が余ってそうなところから、少しだけまきあげる、小悪党。いつか大きい儲けを夢見ている高杉と、その子分の園部。ペットの誘拐ならまあ子供の誘拐より罪は軽いしいいかな、なんて考えていたところをその家の子供に感づかれ、進退窮まったところを「じゃあ僕を誘拐したことにして分け前をちょうだい」と持ちかけられ、なし崩しで誘拐しちゃうのか? と思っていたところ、別な犯人がその少年を誘拐したらしく、すっかり情のうつっていた高杉たちが彼を助けることに…。
坂道を転がるように犯罪にまきこまれていく主人公(でも詐欺師)という設定が面白い。
騙し騙されのコンゲーム、というにはやってることがせせこましくて、残酷なことはでてこない。なんたって、主人公が「誘拐なんて残酷極まりない犯罪には手を出さない」と言い切ってしまうような男だし。
そして被害者であるところの誘拐された少年の親も非常にせせこましくて、身代金を値切ってみたり。
人質は無事に帰ってくるのかと、真犯人は誰で何故高杉たちのことを知っているのか、という二本の謎を軸に物語が進みます。

軽い雰囲気で一気に読めて、読後感もいい、エンタメらしいエンタメ小説です。

(80点)



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絶対読んでいると思い込んでシリーズ2作目を手にとりましたが、どうやら1作目は読んでいなかったようです。

レッド・マスカラの秋 (ミステリーYA!)レッド・マスカラの秋 (ミステリーYA!)
(2008/12)
永井 するみ

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ティーン向けのファッションショー、東京ガールズフェスティバルは、トレンドに敏感な女の子たちで大盛況。私は、三浦凪、17歳。今日ここに来たのは、モデルの友人、ミリの晴れ姿を見るため。ランウエイを颯爽と歩くミリはレッド・マスカラを塗ったアイメイクも印象的で、文句なくカッコよかった。でもその舞台裏は、彼女が勧めたマスカラのせいで、まぶたが腫れたモデルがいるという噂で持ちきり。私は調査に乗り出す決心をした。(「BOOK」データベースより抜粋)

というか自ブログを今見直してみると結構久しぶりの作家さん。嫌いなタイプではないつもりだったのだけど。うーん、謎だ。
とりあえず1作目を読んでなくても話にはついていけました。どうやら1作目は誘拐事件だったようです。

女子高内で少し浮いている女の子・凪が、友人の巻き込まれたトラブルを解決する話。
モデル同士の小競り合いか? と思ったら違う展開で、職業と自尊心とプレッシャーとに追い詰められる女性の書き方がよかった。YAだけど、生粋のYA作家とは一味違う、大人の作家が書いた作品だなあ、という印象。
そうだ、この作家さん、追い詰められた女性を苦味を持って書くのが得意だったんだ。元気じゃないと読めないんだった。(私にとって、ですが)

この物語はYAの枠の中で展開していて、かすかに漂う初恋の香りとか、よく出来ていると思います。女の子同士の友情も、嫌味がないし。
読みやすいです。シリーズ1作目も読もう。

(80点)



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全605ページ、2段組。しかも表紙からしておどろおどろしい。こういう本は、気力があるときしか読めません。

収穫祭収穫祭
(2007/07)
西澤 保彦

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1982年、8月17日。全5戸の小さな集落で、連続殺人事件が発生した。生き残ったのは中学生3人と教師一人。犯人は水死体で発見された隣町の英語教師だとされるが・・・。


冒頭は抜群の面白さです。
台風によって孤立した小さな村落、雨風の中身を寄せ合って助けを求める中学生、彼らをあざ笑うかのように次々現れる死体。
もうね、ミステリというか、ホラーっぽい面白みがあって。
二人っきりになったのをいいことに女の子にちょっかい出そうとする男子中学生なんて、「どこのB級ホラーだ!」ってつっこみながら読んだんです。
描写も迫力あるし。
第一章はその、連続殺人事件の犯人らしき人物が出てきたところで終わって、章が変わります。

第二章はそれから9年後。
第一章のラストででてきた犯人らしい人物とは違う人物を犯人としてあの事件は処理された、ということになっていて。
事件を目撃していた中学生は当時の記憶があいまいになっていて。
これはもう、きっと、失われた記憶を紐解いて、当時の事件を洗いなおして、真犯人を発見して・・・という話だと思ったんですよ。

しかし。
そんな一筋縄ではいかないお話でした。
大筋では想像は当たっているんですが、ここから先、まだ殺人事件が起こるんです。
今度の犯人は前の犯人とは同じ人物か? 違うのか? 動機はいったい?
と、謎が連鎖していく込み入ったつくりになっている、のです、が。
このあたりから、性的描写が多くなっていて、それはそれでこの話の重要な要素ではあるんですが、ちょっと濃厚すぎて私の読みたかった「犯人あて」とは少しずれていってしまいました。

事件も濃いし、描写も濃い。いろんなところが生臭い話でした。
ぽんぽんと年代を飛ぶようにして進んでいって、最後にそもそもの発端の一場面がさらりと語られる、こういう形式は好きなんですが・・・。

(72点。この話を面白く読むには適性が必要)



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「裁判官の爆笑お言葉集」が面白かったんで、早速読んでみたんですが。

裁判官の人情お言葉集 (幻冬舎新書)裁判官の人情お言葉集 (幻冬舎新書)
(2008/09)
長嶺 超輝

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正直に。
期待はずれ、かな。

私が、前作で一番いいと思ったのは、見開き2ページにひとつのお言葉という簡潔さ。
ところが今回は、事件の背景や法律の仕組みなどの解説も増えたため、結果的に2ページに収まらず、5~6ページになっているものもあります。また、内容の似た2つの事件が同じページに並んでいることも。裁判官の個性や背景が浮かんでくる気はしますが、これもやっぱり解説が長くなりがち。

ひょっとしたら。
著者が書きたかったのは、こっちの方なのかもしれません。
裁判官の一言をきっかけに、実際にあった裁判についていろいろ考える本。

こういう本はこういう本として面白いし、どちらかといえば好きなんです。著者の物事の捉え方も、好きな方。
しかし…うーん、端的にいっちゃうと読みにくくなった気がする、かな。
特に、海外のお言葉集の章が。どうしても、背景の説明なんかにも頁をさかなくてはならないし。

(73点。悪くはないのだけれど)



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