乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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珍しく海外文学。

停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)
(2000/08)
ジュンパ ラヒリ

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9つの作品からなる短編集です。

各作品の主人公たちにつながりはないのだけど、共通点があります。
「インドからアメリカへ移民してきた人たち(と、その子孫)」。
全編通して、かすかに漂う寄る辺ない感じが切ない作品たちです。

といっても、哀れみを誘うような文章ではない。
主人公たちは淡々と日常生活を生きているだけで、自分たちの風習を誰かに強要しようなどとは思わずに、ひっそりと町の片隅で生きているだけで、…なのにどうしてこんなに切ない物語なのでしょう。
主人公たちは不幸ではない。かといって、幸せでもない。
大きな問題があるわけではないけれど、満たされているわけでもない。
彼らを満たさないのは、彼らのルーツとは異なる空気や文化なのかもしれない、と感じました。

表題作の「停電の夜に」が象徴的。
毎晩の短い停電の時間に「今まで内緒にしてきたささやかなこと」を打ち明けあう若い夫婦の話です。
彼らは仲良さげですが、実は大きな隔たりを隠し持っています。それがゆっくりと明らかにされていくのです。
短い話なのに「人生」を感じます。良品です。

ただし、主人公たちが幸せとはいえない話が多いので、続けて読むとずっしり疲れます。ご注意を。

(80点)
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さて久々の児童書。「ダークホルムの闇の君」の続編です。

グリフィンの年〈上〉 (創元ブックランド)グリフィンの年〈上〉 (創元ブックランド)
(2007/12)
ダイアナ・ウィン ジョーンズ

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魔術大学では何ひとつうまくいっていなかった。赤字はかさむいっぽう。学費を値上げしたせいで、逆に入学者の数まで減ってしまう始末。大学の運営を任された若手の魔術師たちは、赤字減らしに四苦八苦。苦しまぎれに新入生の父母に寄付をつのったのが、大騒動のはじまりだった。現代英国ファンタジーの女王が、魔法世界のキャンパスライフをいきいきと描いた、おかしな青春ファンタジー。(「BOOK」データベースより)

時代は「ダークホルム~」から8年。
しっちゃかめっちゃかだった世界が落ち着きを取り戻してきた頃。
ダークの家の末っ子が魔術大学に入学します。…が。彼女、グリフィンなんですよね。
しかもチェズニー氏の例のツアーのおかげで、学校で教える魔術師たちも、偏った魔法しか使えない状態で。しかも、魔術師大学は大赤字の連続。
入学してきた子供たちは、魔法は使えるが一癖も二癖もある子ばっかりで・・・。

という、大騒動が起きそうな話なのですが、ふたを開けてみると王道の学園青春ものです。
かっこいい教師にあこがれてみたり、友達と力を合わせて冒険したり。
種族の壁を感じずに仲良くなっていく主人公たち。

それなのにやはりいろんな人がいろんなことを考えて自分勝手に行動するおかげで、大騒動が起きるのですが。

国が荒れたあと、一番復興に時間がかかるのは学習機関かもしれない、と、考えさせられる話でもあります。
皮肉はあちこちにたっぷりこめられているのに、下品にならないのはさすが。

そして。
ラストはやっぱり大団円です!

物語はこうでなくっちゃね。

(80点)



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今日の感想は辛口で。そしてネタばれあり。

ペギー・スー 魔法の星の嫌われ王女ペギー・スー 魔法の星の嫌われ王女
(2009/02/28)
セルジュ・ブリュソロ

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実の母親アゼナとの再会もつかのま、ペギーは青い犬と共に新たな旅に出る。向かった先は、本当の故郷、惑星アンカルタ。ここで更なる出生の秘密が明らかに--!? (アマゾン・内容紹介より)


このシリーズは何も知らない(そして魔力はあるけど使いこなせない)女の子が、突然事件に巻き込まれて、何とかかんとかがんばって、自分の日常に帰っていくお話、だと思っていたんですよね。一巻ごとに違う事件で。
なのにここ何巻か、話が連続するようになったからか、すっきり日常に帰った場面というのが描かれず、しかし一巻ごとに違う事件が起こってしまい。
なんというか・・・冒頭数ページを読んで、「あれ、こういう話になるってことは、この前の話はこうだと思っていたけど違うのか?」と思うのです。毎回。(私の記憶力が衰えているのを抜きにしても)

今回の話が一番きつかった・・・。

ペギーは前巻で、「実はあなたの母親は今まで育ててくれたあの人ではなく、ある星の女王なのだ」と明かされます。
そして、今回、その星に移住することになってしまうのです。
今までの人間関係を、全部捨てて。前回いっしょに危機を乗り越えた人たちを、みんな地球に残して。王女として。(青い犬だけは連れて行きますが)
新章の始まり、といった展開なんでしょうが・・・。なんか感情的に応援できなくなってしまいました。

今回の敵は「すべてを食べつくす巨人」です。が、ペギーが戦うのはしきたりと政治的駆け引きでがんじがらめになってしまった自分の立場です。身分格差といった問題も出てきます。

今回初登場で、それほど掘り下げられていない部分も、次の巻では語られることと思います。もし、これがまたぜんぜん違う事件になってしまうのだったら、私はこのシリーズはもうあきらめると思います。

(71点)

紹介文では「更なる出生の秘密」と書かれていますが、出生の秘密に絡んでどうこうといったストーリーではありません。



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いや、びっくりした! 大傑作ですよこれ!

ヤンネ、ぼくの友だちヤンネ、ぼくの友だち
(1997/12)
ペーテル ポール

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本名も住んでる場所も知らなかったけど、友達になったヤンネとぼく。

警官がヤンネの持ち物をいろいろ持ってきて、ぼくにヤンネのことを聞く。
「ぼく」はヤンネとの出会いから思い出して、警官に説明する。
喧嘩っ早くて、女顔で、自転車に詳しくて、とびきり器用だったぼくの友達のことを。


追想という形をとっているので、ヤンネとぼくとの始まりから語られます。でも、警官は、ぼくの知らないヤンネのことを知っているらしいのです。

作品の最後に、悲劇が待っている予感がします。

ぼくは金銭的にも頭脳的にもそこそこ恵まれていて、でもいっしょに遊ぶのが下町っ子だったりする、普通の少年です。「記録すること」に執心を示す、ちょっと変わった子でもあります。
そしてヤンネは、とびっきり変わった子です。でもとても元気いっぱいで、魅力的。
普通の子供なら知らないことを知っていて、でも、どうも普通に親がそろっている家で育っていない雰囲気があります。

背後に、何かある。悲劇の香りがするんです。

前半は楽しく読めました。型破りなヤンネと、変わり者の少年がだんだん仲良くなっていく話。仲間の少年たちもここぞというときの描写がよくて、生き生きと書かれています。

しかし。
ラスト三分の一くらいは、読んでて苦しくなってきました。この後、何が待ち構えているのかと思うと。
でも、目がそらせませんでした。

世の中の醜いことは何も知らず、親の保護下で暮らしていた少年が、世界は美しいものだけではないと気付くラストの場面。大人になってしまった少年。こんな酷な成長をさせたいと願う親はいないでしょう。

小学校高学年くらいから読めると思いますが、若干性的な描写があること、ラストが明確に描写されていないことを考えると、もう少し年長になってからのほうが価値がわかるかもしれません。
(90点)



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やはり一巻から続けて読み返すべきか・・・。ほとんど読んでいて、それなりに楽しんでいるはずなのに、続き方がよくわかってません。

ペギー・スー 光の罠と明かされた秘密ペギー・スー 光の罠と明かされた秘密
(2008/03)
セルジュ ブリュソロ

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恐怖のスーパーヒーロー学校を命からがら逃げ出したペギーと仲間たち。不死身のゼブの体でできた宇宙カプセルで、宇宙空間を浮遊したあげく、地球へと戻るつもりが…たどり着いたのは見知らぬ惑星。真冬のような水晶だらけの廃墟の街で凍え死ぬかと思ったら、巨大な灯台から魔法の光が発されて、あらゆるものが驚異的に成長してしまう。奇妙で恐ろしいこの街で生き延びるため、灯台の秘密を探ろうとするペギーたち。(「BOOK」データベースより)


前巻から「続く」のかと思いきや、ちょっと違う話になってるんですね。
新しい星で、新しいピンチに巻き込まれ、その世界の人を救うべく奮闘してしまうペギー。結構、「私がみんなを助ける!」っていう優等生的な行動が多いペギーですが、今回は顕著です。
「だまされているかもしれない」と思いながら、話を聞き、結果ひどいことになってしまう。それを何とかしてくれるという人を信じ、また、だまされてしまう。
嘘をつかれてだまされる、ではなく、嘘はないけど話してないことがあっただけ、というだまされ方です。
それしか選ぶ道がないんですけど、ちょっとやきもきします。
次から次へと難題が現れて、それをクリアしていく展開は悪くないのだけど、ちょっと単調な気もします。主人公が子供で、目の前のことしか見えてないのかな? といった感じ。
それでいて結果的には何とかなるんですけど・・・。いまいち盛り上がりが足りない気が・・・。

途中でペギーの出生にかかわる話も出てきます。次の巻ではもっといろいろ秘密が明かされるそうな。
面白いといいなあ。

(72点)



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