乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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少し間が開いてしまいましたが、ようやくパソコンに向う時間が確保できそう。

遊戯 (講談社文庫)遊戯 (講談社文庫)
(2009/05/15)
藤原 伊織

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「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。二人を監視する自転車に乗った男。そして銃に残された種類の違う弾丸。急逝した著者が考えていた真相は。 (「BOOK」データベースより)


遺作です。
一章ずつ発表された長編小説、といった感じ。

ゲームサイトで知り合った30代男性と、20代女性。
男性は実母との関係が思わしくなく、一人暮らし。父の遺品となる拳銃を隠し持っている。全体に少しすすけた感じの男の人です。
対する女性は積極的で、エネルギーにあふれている感じ。モデル事務所に所属し、でも「モデルとして生活できるわけがない、普通の仕事に就かないと」と考える現実性があり、少しだけ型破りのところが好印象な感じ。
この二人が知り合って、事件が起こって…というところでこの話は終わっています。
未完です。
現れた自転車の男は何者か、父の持っていた拳銃にはどういった意図があるのか、二人の関係はどう発展していくのか、続きが気になるところなのですが、もう続きが書かれることはありません。

残念です。

最後に収められている「オルゴール」は切ない中編で素敵でした。

(点数をつける話ではないかと)
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タイトルと表紙にひかれて読んでみました。

トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)
(2009/05/08)
初野 晴

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天涯孤独な少年・勇介は、急逝した大伯父・如月教授が遺してくれた博物館で秘密裏に行われているあるプロジェクトの存在を知る。それは―脳死患者と時間旅行を研究する極秘実験。過去を彷徨う魂を救うため、勇介は学芸員・枇杷とともに、過酷な時の旅へと出発する!注目の著者が放つ新感覚タイムトラベル・ミステリ。 (「BOOK」データベースより)


うーん、うーん、題材はね、いいと思うんです。
精神だけタイムスリップしてしまった人を連れ戻すために過去の世界にダイブする女性と、彼女の命綱の少年。少年にはどうしても、タイムスリップしてしまった人を取り戻したい理由がある。こういう純粋な話と、中世ヨーロッパの魔女狩りを上手く絡めて、まとまりよく、しかしほんのり苦く、大団円だけどまだ完結ではない、という終わり方。
少年の性格もけなげでかわいいし、少女のどこか不安定なところもよく書けている。
もう少しコンパクトにまとまったほうが面白いかもな、とも思いましたが、欠点というほどのことでもなし。
脇役キャラも、それぞれに味わいがあってこれ1作で終わるにはもったいないな、と思いました。

しかし、このタイトルはいただけない・・・。
内容を暗示させるとはいいがたい気がします。シリーズになるのなら共通タイトルはこれでもいいけどね。

(76点)



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福田氏二冊目。なかなか濃くていい作品です。

黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2009/02)
福田 和代

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阪神大震災で祐一は両親を亡くした。何かを亡くすのは初めてではない。超高校級スプリンターだった彼は二年前に事故で引退を余儀なくされた。走れない脚は亡いも同然だ。だが、ボート仲間のタイ人青年ドゥアンが殺されたことを契機に、凍った祐一の心に火がつく。背後に浮かぶ蛇頭と孤島に住む大物財界人の影。いつしか祐一は第二の脚となった船で大海原に走り出す!「BOOK」データベースより)


福田さんはどうも、ひとりの人間を思い入れたっぷりに語る作家ではなさそうだぞ、と思った。

元陸上選手で、交通事故によりひざを壊してしまった主人公・祐一。阪神大震災で家族を亡くし、半年たった今刑事の来訪で友人ドゥアンの死を知る。そのあと、共通の友人であるタオにドゥアンの死について問い詰めに行くのだが、タオの背後に犯罪組織が見え隠れして・・・。この、タオの登場シーンがとてもいいのです。過去の『向こう側』(犯罪者側)に足を踏み入れるところだったエピソードを交えて、3人の友人関係が浮かび上がるような文章。
そのあと、関連している20年前の密輸事件や、犯罪者と関係があるらしい組織などが出てきて、込み入った人間関係の中、物語が進んでいきます。

主役以外の人物はそれほどつっこんだ書き方をしていないのですが、印象に残ります。
特に、彼に視点を合わせた場面はほとんどないにもかかわらず、話が進むほど川西が魅力的に見えてきます。
そしてラスト、何もかもが解決したわけじゃないけれど、嵐の海の中で生まれ変わったある人物の、未来に向ける視線が尊い。

青年の成長物語です。
潮の香りと、火薬と血のにおい。
それでいて、根底には友人との信頼関係が流れている、熱い物語です。

(85点)



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ワタクシ、東京創元社をこよなく愛しております。ええ。おかげでこの本はもう、何度も何度も巻末で見ていて、いつか読まねば! と思っていた本なんですね。

TOKYO BLACKOUTTOKYO BLACKOUT
(2008/10)
福田 和代

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8月24日午後4時、東都電力熊谷支社の鉄塔保守要員一名殺害。午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。午後9時、東北連系線の鉄塔にヘリが衝突、倒壊。さらに鹿島火力発電所・新佐原間の鉄塔倒壊―しかしこれは、真夏の東京が遭遇した悪夢の、まだ序章に過ぎなかった。最後の希望が砕かれたとき、未曾有の大停電が首都を襲う!目的達成のため暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう市井の人々の姿を鮮やかに描破した渾身の雄編。(「BOOK」データベースより)

テロ組織が停電にした東京の街、という設定ですね。
テロ組織を追う警察の人、停電に立ち向かう電力会社の人、そして犯罪者。普通の市井の人たちではなく、停電に立ち向かうべき立場の人の戦いを描いた物語です。

結構長い小説ですが、読み終えてみると経過したのは一日ほど。刻々と状況が変化していく、臨場感のある展開になってます。
ちいさなエピソードの積み重ねが生きて、大きなうねりになっていく話。
たとえばスーパーでは生鮮食料品や冷凍食品が投げ売られているとか、炊飯器が使えないからお米が炊けないとか、どれだけ日常生活を電気に依存しているのか、と考えさせられるエピソードもあり。

主犯の男の動機には感情移入しなくもないのだけど(お母さんのいきさつとか)、起こしてしまった事件は重大すぎます。自分が原因で何の罪もない人が死んでいく(かもしれない)ということは考えられているんでしょうかね。
ラストの都庁の場面は映画的で目に浮かぶようですが、あれが最終目的なら、いろいろ納得いかない感じです。

電力会社の人たちはかっこよかったし、行動に筋が通っていて好印象なんですが。

(88点。迫力ある小説だよ)

足りないのはカタルシスかな。ラストの山が思ったより小さかったというか。そこまでの積み重ねがよかっただけに残念です。



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最近、近所の図書館にこのレーベルの本が大量に入荷しまして・・・。片っ端から読もうかと、挑戦中。

FREEDOM フットマークデイズ 1 (1) (ガガガ文庫)FREEDOM フットマークデイズ (1) (ガガガ文庫)
(2007/05/24)
古川 耕

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23世紀、月面上のドーム都市、エデン。タケルとカズマは、ビーグルレースに明け暮れていた。しかし、月面でのボランティア活動中に飛来してきた写真に写っていた女の子にタケルが一目ぼれしたことから、状況が変わり始めて・・・。


2006年から日清カップヌードルのCMでやっていたあれの小説化です。(公式サイトは

CMを覚えてらっしゃる方なら解ると思いますが、このシリーズ、主人公はタケルです。とにかく自分の好きなことをやりたがる、周りの人間を巻き込むタイプの、主人公キャラ。
しかし、ノベライズの主人公はカズマです。
タケルとつるんでビーグルレースに出ていたカズマ。タケルが「地球にいきたい」と言い出したが、それは政府に禁止されていたこと。カズマたちは隠されていたシャトルを得て、地球へと旅立とうとするが管理局の実力行使により、やむなくタケルだけ打ち上げることに。
月に残されたカズマ。
彼には彼の人生があるわけで、しかも一度反逆姿勢を見せてしまったため管理当局からの風当たりは強いし、規制はがんじがらめになるし、周囲の人たちからは疎まれるし、タケルは伝説の人間として語られているのに自分のことは誰も知らないし・・・。
…そんな、本来なら脇役キャラとして脚光を浴びないまま終わっていたであろうキャラクターに主題を絞った話です。

しかしストーリーとしては決して地味ではない。
「与えられた自由」に反発し、合法的により大きな自由を得るために戦う男の話です。
タケルはいつまでも子供であるからこその強さを持っているキャラクターですが、カズマは年をとって成長して魅力を発するタイプの男性。私はむしろカズマの方が好きかも。
「年をとるのも悪くない」と思わせてくれる話になってます。

これは、ぜひ、ビデオとあわせて。

(80点)



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