乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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なんとなく今の興味が児童書の方に流れているのね、多分。

ぼくがぼくになるまで (エンタティーン倶楽部)ぼくがぼくになるまで (エンタティーン倶楽部)
(2005/01)
沢村 凛

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「ぼく」は気付くと暗闇の中にいた。動かす体もない、声を出すことも出来ない。今までの思い出もない。ぼくはどうしてここにいるんだろう。誰か助けて・・・!

「どこでもない暗闇の世界」にいる「ぼく」が、記憶のかけらを取り戻すたびに体を得て、現実の世界に生きることになる。最初は鳥。しかしある家に引き寄せられるように飛び込んで、そこで体をなくし、再び闇の世界へ。次は犬の体を得て・・・。という、繰り返しの話。
「ぼく」の招待が誰(何?)なのか、何故何かの体に入れるのか、解らないまま話が進んでいきます。
そして、「ぼく」の忌避感をあおる赤い屋根の家。これが、「ぼく」の正体と関係があるのか?ないのか? これも興味をそそる謎の一つ。
「ぼく」と一緒にこの謎に挑んでくれる姉弟の描写も上手いです。知恵を絞ってなんとかしようとする姿勢が好印象。

ただし、小学高学年くらいがターゲットのレーベルなので、イラストも多いし、文章も簡単だし、展開もあまり込み入っていません。これはこれで面白いんですが、沢村氏のほかの作品のファンの人はちょっと肩透かしされるかも。

(76点)
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おおう・・・。図書館で借りる本をメインにしている以上、ありがちなミスではあるのですが、
何故、シリーズ二作目だけ購入するんですか!
と声を大にしていいたい・・・。

千年の時を忘れて (エンタティーン倶楽部)千年の時を忘れて (エンタティーン倶楽部)
(2008/12)
沢村 凛 竹岡 美穂

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平安時代の幽霊の男の子、マコマ。一度は天にかえったはずのマコマが、ふたたびヨロズバ神社にもどってきた。また会えて、すごくうれしい…はずなのに。静枝はすなおに喜べない。健太にも美輪にも、マコマのことが見えるようになってしまったから・・・。(BOOKデータベースより)

平安時代の幽霊の男の子、マコマ。彼の元に事件の相談に行くと、万葉集の和歌になぞらえて謎解きをしてくれる・・・。
そうやって、身近な謎をあれこれ解いていく話です。

「日常の謎」系のほかに、もう一本の軸がマコマと静枝の恋。
一つ事件を解決するたびに、だんだん恋心を自覚していく静枝。「恋をするのはとても苦しい」という呟きが切ないです。

小学生対象のレーベルなので、ルビが若干うるさく感じました。(これは私の側の問題です)
ストーリーはあっさり目で、読みやすいと思います。

(75点)



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図書館に予約をだして幾星霜…(大げさすぎ)。ようやく入荷しました。

黄金の王 白銀の王黄金の王 白銀の王
(2007/10)
沢村 凜

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百数十年にわたり、国の支配をかけて戦い続けてきた鳳穐一族と旺廈一族。生まれた時から「敵を殺したい」という欲求を植えつけられていた二人の王。だが、彼らは過去のしがらみを断ち切った。そして、争いのない平和な世の中を作りたいという思いを理解し、陰で協力し合う道を選んだ。しかし、それは想像以上に厳しいものだった…。 (「BOOK」データベースより)

自己を捨てて、自分の信じるもののために生きる男の物語、です。
「瞳の中の大河」「リフレイン」とも通じるところがありますね。

架空の国の歴史物語です。
一つの国の中に、いくつかの種族があって、それらが互いに権力争いをしている。その中でもっとも激しいのは鳳穐一族と旺廈一族。開国の王を同じく祖先に持つにもかかわらず、むしろそれだからか、お互いに憎しみあっている一族。
「このまま争いを続けていたら、国の力が弱まって、人民たちが飢えてしまう。他国からの侵略も起こりうる。今のうちに国を一つにして、内乱を終わらせてしまわなくては」と考え付いた薫衣という若輩の王。この、柔軟な発想力と、そのための第一歩をたがえない聡明さ。これこそ、まさに「王の資質」です。
そして、薫衣が改革に乗り出す際、協力者として選んだのが櫓。支配される側に回ってしまった、一族の王。矜持を捨てて「国のため」に薫衣と協力することになりますが、国の姿勢を変えるのはさすがにたやすいことではなく、さまざまな困難が待ち受けています。

なんといっても、胸を打ったのが、櫓と薫衣の妹の稲積の純愛話。二つの民族を一つにするための政略結婚でありながら、お互い惹かれあい、それを気付かぬままに長い年月を一緒に過ごす二人。370頁あたりからの描写はほろっと来ました。

大きなうねりとなって流れていく歴史物語。圧巻です。ぜひ読んでいただきたい。

(90点)

あえて欠点を挙げるとしたら、人物名が読みにくいことだと思います。何度「主な登場人物」の欄を確認したことか(涙)



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最近、この方の著作を読み漁っております。が、私が面白い!(「ヤシュ・クック・モ」とか) と思った本でも、アマゾンなどのレビューを読むと、いまいちな評価が多いんですよね。疑問に感じておりました。

瞳の中の大河瞳の中の大河
(2003/07)
沢村 凛

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山脈に囲まれ、孤立した王国。貴族だけが富を独占し、反発した野賊が内戦を起こし、国は疲弊していた。戦いを終わらせ、平和な国を取り戻す・・・。困難に立ち向かったテミズ大佐の生涯。

他の作品が不評なわけ、納得しました。
だってこれ、傑作だもの。これを念頭において、他の本を読んだら、「物足りない」って感想も出ようもんだわ。

荒廃した国。
お飾りの国王の下で、高級貴族たちが権利を奪い合い、富を独占している。民は奪われるだけ奪われ、疲弊している。貴族たちのやりように不満を持った人々が「賊」となって立ち上がり、国民のための政治を要求しているが、それがまた新たな争いの火種になり、民は虐げられ続ける・・・。
規範の緩んだ軍が、どれだけ害悪をまき散らかすか。愚鈍な政治家に治められる国が、どれほど疲弊していくか。
しかし、ほとんどの民が「こういうものだ」と思って、あきらめながら生きてゆく。
その中、軍人になったテミズが、指導力を発揮し、部下の心をつかみ、昇進し、あるべき姿の国を目指す。大河ドラマです。

そして、作者の視線は決して、登場人物の一人に近づきすぎない。
内面を描きすぎず、淡々と、しかし力を持って書かれる文章。

そして、後のストーリーで重要な役割をになうことになる登場人物たちの、登場の場面が実に印象的。登場人物は結構多めだと思いますが(一国の歴史書だから)、それぞれの人物にドラマがあります。

そして。
すべてが終わった後の、エピローグ。
「日は昇り、また沈み、そして日々は繰り返す」。
この章タイトルが表わすものがもう・・・一冊読み終えてみると、ぐっと胸に迫るものがありました。

(90点。傑作です!)

しかし。
残念ながら、この本、絶版です。
何とか、どこかで再販していただけないものか。



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多少味わいが違っても、粒のそろった良質の作品を書くお方だ、と思ってたんですが。

あやまちあやまち
(2004/04/24)
沢村 凛

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一人都会でくらす、もうすぐ30歳の女性。通勤途中の駅の階段で出会う一人の男性と言葉を交わすようになり・・・。そのときにはもう、恋は始まっていたのだ。しかし、彼の犯したあやまちと、彼女の起こしたあやまちが、この恋に終わりを告げることになる・・・。

イントロでもう別れの暗示のある、恋愛小説。

前半の雰囲気はすごく良かったんですよね。
一人ひっそり生きている女性と、彼女のちょっとした冒険心。
恋が始まるまでの、臆病なほどの時間のかけ方。

・・・しかし、そのあとがいただけない。
彼の犯したあやまちに感情移入できないんですよね。彼の犯した罪はまあおいといても、その後の行動が・・・どうにもこう・・・。

私は駄目でした。
恋愛小説、苦手なんです。そして時々「この作家さんなら大丈夫かも?」と思って読んでやっぱり駄目なことが多いんです。

(70点)



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