乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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なんだかんだ5月ももう三分の一が経過してしまいました。今月の目標は18冊。4月のまとめは今月とあわせて書きます。

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
(2010/04/08)
湊 かなえ

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「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」と、終業式の教室で教師が告げた。少年たちに向けられた復讐の結果は。


これが傑作と名高い「告白」かあ、と胸ときめかせて読み始め、納得しました。

我が子を事故で失った女性教師。しかし、あれは事故ではなく、手を下した人がいるのだ、と弾劾する場面から始まります。それも相手は生徒の中に、2人。
この、物語としては導入の一章に、この物語のいいところがぎゅうっとつまってます。

一人の女性の語りかけでありながら、書かれていない教室内のざわめきや、居合わせた生徒たちの悪意の混じった好奇心が目に浮かぶようです。
改行の少ない、本来なら読みにくい文面でありながら、文体がやわらかく読みやすいのも魅力。
伏線の張り方もお見事。すごい。

この一章だけでも読む価値ありです。

第二章からは語り手が別の人間にスライドして、違う角度で事件とその後について語られるわけですが、ここもいい。
人間のエゴを共感できるかどうかぎりぎりのところでしっかり書いている筆力には脱帽です。
成熟しきってない人たちの考える、「正しいこと」。それは世間から見るとゆがんでいます。しかし、これが今の現状で、こういうゆがみを抱えている人はたくさんいるのでしょう。
上手くなだめながら、世の中を渡っていこうとしている人が大半にしても。

傑作です。しかし、気持ちが強いときに読まないと、毒にやられそうな文章です。
(90点)

この作品の感想とは違いますが。
この方、成人男性の書き方が弱いかなー。
一応、出版されている本はほとんど読んだんですが。
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湊かなえ、二冊目。出版順に読めないのが悲しいところ。

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2009/01/23)
湊 かなえ

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高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは? (Amazon・内容紹介より)


お互いを意識しながら、だからこそ仲良くいっしょにすごせない二人の女子高生の話。
この「お互いを意識しているからこそ」の感情に、あるある、と頷きながら読みました。
読者側からはすーっと先まで見通せるのに、登場人物たちは気付かないもどかしさ。そして所々に漂う毒。そしてなんともいえない読後感の悪さ。

こういう混沌とした感じの作品の主人公はやっぱり女の子じゃないとな、と感じました。
私は結構好きな作風ですが、あちこちの書評をのぞいてみたらあんまり評価は高くないんですね。うーん。

(80点)



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本は読んでいるのに感想がかけなくてふがいない。

贖罪 (ミステリ・フロンティア)贖罪 (ミステリ・フロンティア)
(2009/06/11)
湊 かなえ

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取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる―これで約束は、果たせたことになるのでしょうか? (「BOOK」データベースより)


少女の殺人事件現場に居合わせてしまった女の子たちが、大人になってから「あのときの事件」と「その後の自分」について語る話です。
湊かなえさんは初めて。
今図書館で最も借りにくい作家さんのひとりなので、とても期待して読みました。

いっしょに遊んでいた少女が何者かに殺される、というのがどれほど子供の心に傷をつけるのか。
第一章の「フランス人形」が一番生々しく書かれているように感じました。
この章の主人公の子、かわいそう。これだけの結婚生活を選択しなきゃならないほどの罪が彼女にあったとは思えない。

少女たち4人がみんな幸せになっていない、というところに作者の思惑があるのかな、と。

最終章はそれまでのストーリーから離れた感触がありますが、「これが本当の償いか」と思うと意味深。

読み応えは十分で、面白く読みました。
んが、あちこちの評価をのぞいてみると、どうやらこれより「告白」のほうが面白いらしい。
うわあ、気になる。

(85点)



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