乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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さて久々の児童書。「ダークホルムの闇の君」の続編です。

グリフィンの年〈上〉 (創元ブックランド)グリフィンの年〈上〉 (創元ブックランド)
(2007/12)
ダイアナ・ウィン ジョーンズ

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魔術大学では何ひとつうまくいっていなかった。赤字はかさむいっぽう。学費を値上げしたせいで、逆に入学者の数まで減ってしまう始末。大学の運営を任された若手の魔術師たちは、赤字減らしに四苦八苦。苦しまぎれに新入生の父母に寄付をつのったのが、大騒動のはじまりだった。現代英国ファンタジーの女王が、魔法世界のキャンパスライフをいきいきと描いた、おかしな青春ファンタジー。(「BOOK」データベースより)

時代は「ダークホルム~」から8年。
しっちゃかめっちゃかだった世界が落ち着きを取り戻してきた頃。
ダークの家の末っ子が魔術大学に入学します。…が。彼女、グリフィンなんですよね。
しかもチェズニー氏の例のツアーのおかげで、学校で教える魔術師たちも、偏った魔法しか使えない状態で。しかも、魔術師大学は大赤字の連続。
入学してきた子供たちは、魔法は使えるが一癖も二癖もある子ばっかりで・・・。

という、大騒動が起きそうな話なのですが、ふたを開けてみると王道の学園青春ものです。
かっこいい教師にあこがれてみたり、友達と力を合わせて冒険したり。
種族の壁を感じずに仲良くなっていく主人公たち。

それなのにやはりいろんな人がいろんなことを考えて自分勝手に行動するおかげで、大騒動が起きるのですが。

国が荒れたあと、一番復興に時間がかかるのは学習機関かもしれない、と、考えさせられる話でもあります。
皮肉はあちこちにたっぷりこめられているのに、下品にならないのはさすが。

そして。
ラストはやっぱり大団円です!

物語はこうでなくっちゃね。

(80点)
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早速二冊目読了。地元の図書館には7冊ほど所蔵されているので、年内いっぱいかけてゆっくり読む予定です。

よしきた、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)よしきた、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
(2005/06)
P.G. ウッドハウス

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英国の国民的作家ウッドハウスの「ジーヴス物」から傑作を厳選したコレクション第2弾。お笑い街道ばく進中! 英文学史上もっとも滑稽な数十ページ、といわれたキテレツ表彰式の章を含む長篇。(「MARC」データベースより)

馬鹿青年貴族のバーティーと、執事のジーヴス。今回の冷戦の原因は「白いメスジャケット」。カジノではドレスコードにあっていても、普段着るにはあまりに・・・と注意するジーヴスに、意地になったバーティー。ジーヴスに持ち込まれた恋愛相談を、「おれが解決する!」と張り切るものの、バーティーが手を出せば出すほど事態はこじれていき・・・。
このシリーズの定番のストーリーです。
この、こじれていく過程が楽しいのです。
原因は、「きっとこうなるに違いない」というバーティーの思い込みですが、この辺がいかにも世間知らずで、他の可能性を考えない天真爛漫さが、実にいい。

ラスト前、ジーブスのちょっとした策略で、物事が落ち着くところに落ち着くのも見事。
そして、主人をちょっと間抜けに見せかけることで周囲の悪感情をとくやり方とか、最終的にジーブスの気に入らない洋服は処分してしまうやり方とか、実にお見事。

面白い、ではなく、おかしい。滑稽さを楽しむお話です。

(78点)



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これは漫画「プリーズ、ジーヴス」を先に読んでなんか名作みたいだけど小説はどうなんだろう、と思って手に取ったのでした。

比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)
(2005/02)
P.G. ウッドハウス

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ぐうたらでダメ男の若旦那バーティーと、とんち男の召使いジーヴス。世界的に有名なこの名コンビと、オマヌケなビンゴやお節介屋のアガサ伯母さんたちが繰り広げる抱腹絶倒の人間喜劇。(「BOOK」データベースより)


面白かったです!

いわゆる馬鹿むすこもの、です。
ファッションセンスが悪くて、賭け事好きで、享楽的で、何かといったら周りの人に泣きついて何とかしてもらう、馬鹿貴族のバーディー。一人前にノーブルオブリージュ(高貴なる者の責任)なーんていうんですけどね、非生産的なことこの上ない。
そしてそのバーディーに仕えるジーブス。
当主の性格を見抜いて、上手く誘導したり、アドバイスを与えたり。どう見ても、人間としてはジーブスのほうが格が上なんです。
しかしそのジーブスも頑固なところがあって、洋服のセンスについてだけは譲れないところがある。

主従関係ではありますが、堅苦しくはありません。

脇を固める惚れっぽいビンゴや、口やかましいアガサ伯母さんもいい味出してます。

続巻も読むつもり。

(78点)



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ひょっとすると、外国人作家さんの中で定期的に読んでいるのはこの方の著書だけかもしれない。

ダークホルムの闇の君 上 (創元ブックランド)ダークホルムの闇の君 上 (創元ブックランド)
(2006/07/27)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

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いまや魔法世界はめちゃくちゃだった。別世界の資本家チェズニー氏が送りこんでくる巡礼団のせいで町も畑も荒れ果て、諸国の財政もすっからかん。魔術師大学の総長ケリーダのもとには、魔術師、吟遊詩人、傭兵、はてはエルフや龍までもが、口々に不満をうったえてくる。世界をチェズニー氏から救わなくては…でも、どうやって? 困り果てたケリーダたちに神託が示したのは、変わり者の魔術師ダークだった。(「BOOK」データベースより)

「魔法があって、エルフや龍がいる世界に、悪者を倒しにいかないか?」 これ、すごく魅力的なお誘いだと思います。たとえ、参加するのにお金がかかっても、いきたいと思う人はたくさんいると思う。
チェズニー氏はその要求をかなえるべく、異世界冒険ツアーを組んでいます。と、言うとすごくいい話のような気がするのですが。
しかしツアー客がやってこられる世界の人たちも普通の生活があるわけです。
そもそもツアー客に倒されるような悪の首領がいるわけもなく、時間もお金もかけて準備して、「ツアー何日目にはこの規模の戦闘が」「何日目の深夜には魔物の襲撃が」と書かれた計画書に沿っておもてなしをし、最後のクライマックスとして悪の首領との対決が計画されているわけです。
これが、その世界の人たちが決めて、計画段階から自分たちが立案するものなら、大変楽しい企画だと思うのですが、この本の中ではそうじゃありません。
チェズニー氏が、強力な魔物の後ろ盾を得て、逆らえない状態で結んだ一方的な契約を元になされている企画で、魔法世界の住人たちは、突然渡された企画書に沿って右往左往しているんです。

この、あっちこっちでいろんなことが同時に起こって、みんなで全力を尽くしてことに当たった結果、お互いの思惑が錯綜してどんどん大変なことになっていくというストーリー展開は、ダイアナ女史お手の物で、文句なく楽しい。
しかも何かたくらんでいる人がいて、事態をかき回しているらしい、というのが透けて見えて、でも登場人物たちはそれを知らずに走り回っているわけです。

そして。
しっかり書いてしまいますが、この話、ハッピーエンドです。
家族っていいなあ、って気持ちにさせてくれます。

児童書としてもいい本ですが、大人も読み応えありますよ。

(80点)



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創元推理文庫を買うと毎回のようにこの本の広告が巻末に出ていて、刷り込みのように「いつか読もう」と思っていた本。

肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)
(2009/01/22)
デイヴィッド アーモンド

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引っ越してきたばかりの家。古びたガレージの暗い陰で、ぼくは彼をみつけた。ほこりまみれでやせおとろえ、髪や肩にはアオバエの死骸が散らばっている。アスピリンやテイクアウトの中華料理、虫の死骸を食べ、ブラウンエールを飲む。誰も知らない不可思議な存在。彼はいったい何? (「BOOK」データベースより)

児童書です。
児童書は時々理論をすっ飛ばして、割り切れない不思議な雰囲気を作り出すものがありますが、これもそんな感じ。

一気に環境が変わったことで思い悩んでいる主人公マイケルの前に現れ、奇矯な行動をする「彼」。彼と出会ってマイケルが一段成長するストーリーになってます。
ただし!
「彼」は「美しいもの」としては書かれていません。ほこりや虫の死骸にまみれ、残飯をあさって食べ、髪の毛はもつれ合って固まってる。見ようによっては許せないほど汚らしい。この描写になじめなくて、半分くらいまでは「はずれだったかなー」と思いながら読みました。

しかしそこからが傑作だったのですよ。
相変わらず汚いものとして書かれているのですが、彼の価値はそんな表面上のところにはない。
果たして「彼」は「何」だったのかというのは、最後まで明記されませんし、宗教的にも科学的にも解釈が出来ます。この、あいまいさが、実にいい効果を出している、と私は感じました。


(73点)



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