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![]() | 図書館革命 (2007/11) 有川 浩 商品詳細を見る |
小説をモデルにしたと思われるテロ事件が発生した。作者の当麻は、このままでは良化委員会から執筆制限をかけられるとして、図書隊に保護を求めてきた。警備に当たることになった郁ら堂上班だったが、良化委員会の捜査は厳しく・・・。
※前作までを踏まえた感想になってるんで、用語などわかりにくい部分があったらごめんなさい※
シリーズ、第4弾にして完結編。ベタで恥ずかしいあれもこれもにも決着がつきます。
前作の「図書館危機」が戦闘シーンで盛り上がったので、「その続き」を期待していたことに、三分の一くらい読んで気付いた。全然違う話だった。そうだよねえ、いくら大きいプロジェクトがあったとしても、終わっちゃったら続くのはいつもの日常なんだよね、考えてみれば。
冒頭からあまあまシーンで、ちょっと照れちゃいました。
とはいっても、一人の作家を挟む形での「検閲する組織」と「抵抗する団体」の構図はわかりやすいし、はさまれている作家にも共感できる。図書隊の仕事としては「広い意味で」になっちゃってて、館内でのあれこれが見れなかったのが残念ではあるものの、もろもろの問題がラストに向かって絡まりあいながら解決に向かう流れは勢いがあって、いい。
ただ、若干ご都合主義な部分は・・・ある、と思うんだよね。
ただし、それは嫌味じゃない。本筋に勢いを持たせるために書かれなかったもろもろの部分がもししっかり書き込まれていれば、印象は変わっただろうと思う。
変な言い方かもしれないけど、「少女漫画的王道」を歩くためには、切り捨てる部分もある、というか。
主人公の活躍が主眼、というか。キャラ読み上等、って感じ、とまで言っちゃうといいすぎな気もするけど、でも基本姿勢はそんな気もする。
もうちょっともろもろの余韻が残ると嬉しかったんだけど。
(読者の妄想の入る余地、ともいう)
結論。
こういう話は大好きなんだーーー!!
(89点。エピローグがなくて、あの部分を妄想させてくれたら5点増しだった(笑))
借りてみた、読んでみた。再読でこれだけ評価が変わった本は初めてかもしれない。
![]() | 塩の街 (2007/06) 有川 浩 商品詳細を見る |
あらすじ等は以前書いた文庫版のを見ていただくとして。
文章をいちいち見比べたわけじゃないけれど、読んでて受ける印象が全然変わった。なんだろう? 真奈の内面の強さが一段と際立ってきた感じ?
実は原因はイラストがないことなんじゃないかと思っている。自分の中でイメージ作りながら読めた分、しっかり読めたんじゃないかな。(主体性のなさを暴露してるぞ)
そして。
私、勘違いしてたんですが、後日談って、エピローグ的なちょろっとしたものじゃなくて、結構ボリュームのあるしっかりしたストーリーだったんですね!
世界観的に「塩の街」読んでなきゃわからないんだろうけど、でもそれだけでも読む価値ある。
ルポライター志望の男の子の、軽薄で衝動的な感じ、苦笑しながら読んだ。「ああ、こんなことあるある、それが青春だよ少年、一つ階段を登りたまえ」みたいな感じ。
文庫版にも有川浩の原型は詰まってると思いますが、どうせならこの版もぜひ読んで欲しい。
より生々しく、リアルに楽しめるから。
(90点)
すいません、昨日の補足です。かいたときは「コレでよし」と思ってアップしたものの、読み返してみるとかき足りない感じがしてきたので。こんなこともめったにないのだけど・・・。トホホ。
今回の本の白眉は、「郁が成長した」ことです。『〜戦争』の頃の、まわり何も見えてない、ただ思い込みと憧れで入隊して、突っ走ってきた頃と比べると雲泥の差。守られている自分への自覚、転じて自分が守れるものへの自覚。守りきれないものについては、誰かに預けた方がよいという判断。憎まれ役を引き受けることのできる強さ。
これを無理なく描ける有川浩はやっぱりすごいと思うのです。作者自身も、成長したなあって。
そしてもう一人、未熟者といえば手塚なんですが、彼もどんどん成長してる。何もかも一番を狙ってた頃より、むしろ上官としては使いやすい部下になったんじゃないかな。半人前を実感したときから一人前、こんな言葉が似合います。
そして、彼らに備わったのは、「図書防衛隊」としての矜持。先輩から受け取る歴史と想い。
よっしゃきたー!!みたいな、変なテンションで読んでます。昨日も書きましたが、次巻で、うまく着地してくれるといいなあ。
蛇足ついでに。
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LaLa (ララ) 2007年 10月号 [雑誌] 価格:¥ 400(税込) 発売日:2007-08-24 |
↑この! 見るからに少女漫画できらきらしている表紙の雑誌で、来月より「図書館戦争」漫画化されます。楽しみなような不安なような。願わくば、半端に忠実に描こうとして山をはずすより、削るところはばっさりいっちゃってもいいから単独の読み物として楽しめるようになってますように。
そして何より、ちゃんと切りのいいとこまで続けていただけますように。
というわけで早速の感想です。もちろんその日のうちに読破しましたとも! すらすら読めるリーダビリティの良さもこの作者の魅力のうち。
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図書館危機 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2007-02 |
今までのあらすじは図書館戦争、図書館内乱を読んでいただくとして。
図書館での猥褻行為が横行していることを知った、郁ら堂上班の面々は、犯人を捕まえるべくおとり捜査を仕掛けることになり・・・(第一章)、 入隊後初めての昇任試験に浮き足立つ郁を横目に、最も自分の適性とかけ離れた試験内容に愕然とする手塚だが・・・(第二章)、 若手俳優の生い立ちのインタビューを引き受けた折口だが、出版禁止用語の壁の前でもめることになり・・・(第三章)。
有川浩、やるなあ。
内容盛りだくさんに見えて、有機的に繋がってラストの山場に持っていくところはさすが。前作がこま切れに見えたのはひょっとして飛び道具度が低かったからか? 今回は一気に読めました。カミツレの花のエピソードなんかは、心に染みました。稲峰指令、かっこよすぎ。
しかし、やはり、有川浩の描く男性像は「女性が考えた」男性のような気がします。何故そうなるかな〜みたいな感じ。いっておくが、べたは大好きだ! けど、「あーこの辺ちょっと感情移入無理ー」とか思う場所が。
しかし、4部作になるらしいこのシリーズ、「転」の巻だけあって、盛りだくさんで迫力があって、今まで一番楽しめました。後はラスト1冊で上手く着地させてくれるのを祈るのみ。
おねがいします〜。
(86点。本当はあと5点上でもいいけど、引きが強かった分次を読んでからの判断ってことで)
ごめんなさい、正直な話、私にとっての有川浩って、「悪くはない」レベルの作家さんだったんです。
・・・この話を読むまでは。
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海の底 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2005-06 |
米軍・横須賀基地。春の桜祭りで基地が開放されていたその日、海から巨大甲殻類が大量上陸し、にぎわっていた人々を捕食。海上自衛隊員の冬原と夏木は、逃げ惑っていた子供たちを保護し、湾内の潜水艦内に立てこもることになる。一方、これ以上被害を出さないため対応に当たることになった警察は、絶対的な火器不足と、政府の対応の遅れに足を引っ張られつつ応戦するが・・・。
あのね、冒頭、すっごく気持ち悪いです。生理的嫌悪感。同じ形のもので形成された群れって、気持ち悪くないですか? ありの巣とか。で、しかもそれが巨大(1メートル超)で、人間を襲って食べるんですよ・・・。うわあ、また想像したら鳥肌たった。
そして。そこが気持ち悪ければ悪いほど、その群れの中でたてこもらざるを得なくなった少年達と、その監督をする自衛官の、閉塞感が痛い。苦しい。しかも、子供の人数は15人。一枚岩にはなりえない人数。日数を重ねるごとに、苛立ちと対立が生まれるのは言わずもがな。
で、対策本部が警察によって設置されるんですが・・・。こっちも、苦しい話。もうね、最初から、「警察の装備では無理」だと思ってるの、現場の人、みんな。人間相手とは訳が違うから。でも、自衛隊出動には色々と制限があって、政府の人は日和っちゃってるの。「警察で何とか・・・」って。無理だから! で、その辺を全部飲み込んだ上で、「全力を尽くす」機動隊の人。かあっこいい〜! 男たちのドラマです。
で、ラストは大団円です。ご都合主義に走らず、きっちり納得いく終わり方です。
(92点。私は恋愛要素はあったほうがいいと思いました)




![LaLa (ララ) 2007年 10月号 [雑誌]](http://ec1.images-amazon.com/images/I/11rdrtINiUL.jpg)




