乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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一転しておっさんが主人公の小説。

三匹のおっさん三匹のおっさん
(2009/03/13)
有川 浩

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定年退職後、アミューズメントパークに再就職したキヨ、剣道の達人。息子親子と二世帯同居中。
居酒屋経営を息子に託して、成長を見守っているシゲ、柔道家。
工場経営者で機械の達人、遅く出来た娘と二人暮らしのノリ。

この三人が暇にあかせて(失礼)近所の世直しに乗り出す話です。
うちの父がちょうどこの人たちより一世代上になるんですが、まだまだ元気。最近の60代は本当に元気です。
扱ううネタも催眠商法やら痴漢やら、どこにでもありそうな話なのがまたいい。
それもね、正面切って説教するんじゃなくて、出来るだけ目立たないように、大きな問題になり過ぎないように、被害にあった人がちゃんと立ち直れるように、気を使った解決の方法です。
まあ若干腕に物を言わせている場面も多いですが。

毎回思うのだけど、有川浩の書く人物はしゃんと背筋が伸びている。
だらしない部分も悪ノリしすぎる部分も書かれているんだけど、いざ、というときに正面から立ち向かえる勇気がある。この話はそれがよいほうに作用していると思います。

おじさんばっかり出てくる話じゃなぁ、と思う人のためにか、ちゃーんとキヨの孫の高校生が出てきてラブコメっぽい展開もあったりします。見守る三人の反応も楽しい。

(86点)
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これまた男の子ばかり出てくる話。

キケンキケン
(2010/01/21)
有川 浩

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成南電気工科大学機械制御研究部略称「機研」。彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、周りからは畏怖と慄きをもって、キケン=危険、と呼び恐れられていた。これは、その伝説的黄金時代を描いた物語である。(「BOOK」データベースより)


電気工科大学の、機械制御研究部――といえばまず間違いなく女の子がいなさそうな、20かそこらの男の子がたむろっているむさい空間な感じがするのですが…その通りなお話です。

でもね、嫌な感じじゃないんだな。なんにでも全力投球で、半端じゃなくて、無謀だけど、筋が通ってて、青春ものといっちゃうとそうなのかもしれないけど、それだけじゃない甘酸っぱいお話です。

爆弾魔の異名をとる部長、寡黙でいながら抑えるところはしっかりおさえる副部長(鬼軍曹タイプ)、自宅が商売をしているためか濃やかな気遣いが自然に出来る主人公。なんと言ってもキャラクターの魅力で読ませます。
特に「学園祭」の話が最高ですね。道路で行き倒れるほど全力で模擬店に力を入れるなんてバカなこと、こいつらじゃないと出来ないよ。意地の張り合いとか最高です。

(89点!バカだ…バカだけど好きだな、こいつら)



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また変なタイトルの話だな、と思ったら青年の成長ものでした。

フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。
(2009/08)
有川 浩

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「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。 (「BOOK」データベースより)


主人公は二流大卒、入社三ヶ月で仕事をやめ、そのあと実家住まいなことをいいことにだらだらとフリーターになって二年目の、誠二。
これがね…思いのほか、しゃんとした男なんだな。
母親の病気という大きなきっかけはあったものの、気持ちを入れ替えて就職活動に励み、試行錯誤の末バイトから正社員への道を勝ち取って、貯金までしちゃう。
このバイトも、なんだかんだ言いつつ肉体労働系のバイトをきっちりこなすあたり、根っこはきっちりした人なんだよね。正社員になってみたら仕事もちゃんとできる。事務処理能力もある。第二新卒の枠に引っかかれたのもよかった。
恋愛要素も健在です。後半に一気に来ます。
前半のフリーター部分がちょっと誠二のキャラクターに合わないかな、立ち直りの過程が都合よすぎるかな、という気もしますが、まあ有川浩だからね…。

細かいところを気にせずに、一気に楽しんで読む本だと思います。夢があるというか。

(80点。面白いのだが)

でも多分、現実にフリーターをやっていたりワーキングプアーから抜け出せない人はもっと状況が悪いんだろうな、と思います。



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順調に新刊出てて人気があるのでなかなか追いつかない。読むのに半年くらいかかるもんね。(こういう作家さんも時々いる)

植物図鑑植物図鑑
(2009/07/01)
有川 浩

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ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」「―あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる―。(「BOOK」データベースより)

この人はきっとマニア体質なんだろうなあ、と思いながら読みました。野草狩りのシーン、書きたくってたまらない感じがします。

ストーリー自体はね、それほど目新しいものでもなくて、普通にボーイミーツガール(でもって男性には内緒の過去が)です。ラストも予定調和だし。
面白いのはキャラクターの設定とか、男女の性格の組み合わせとか。こういう、気が強くて無鉄砲ででも基本のところで育ちのいい、かわいいけど並の男にはそのかわいらしさが解りにくい女の子、有川浩の趣味ですね。
男の子はそれに比べたらインパクトにかけたかな。もう少し彼にくらっと来る場面がほしかった。

有川浩の作品の感想を読んでみると、欠点を指摘する声も時々聞くのですが、私は彼女はこれでいいと思います。
書きたいものを書きたいように書く! 勢い大事! っていう姿勢が好き。でてくるキャラクターのまっすぐさが好き。

趣味に合わない本を読むほど人生は長くない。私は自分の好きな本を読み続けます。

(86点)



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あけました。今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

さて今年の一冊目。

シアター! (メディアワークス文庫)シアター! (メディアワークス文庫)
(2009/12/16)
有川 浩

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小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。 (「BOOK」データベースより)


小劇団が舞台です。

なぜか、小劇団というのは「金にならない」ことになってますよね。そこそこ人気があって、いつも会場が満杯になるような劇団でさえ、劇団員が金銭的な報酬を得ることはほとんどありません。
この作品に出てくる小劇団、「シアターフラッグ」もまったく例に漏れず、突然退団した制作の子が「今まで赤字を補填してきた私のお金を返してください!」と言い出したものだから、さあ大変。主宰の春川巧は唯一頼りになる社会人の兄に借金を申し入れるが、その条件が「返済期限は二年。その間に劇団活動の収益で返済しろ、出来なかったら解散だ」というもの。
そもそも赤字続きな劇団だからこそ辞めてった女の子が貯金をつぎ込んで補填していたというのに、収益を上げることなんて出来るのか?

と、いう話なのですが、私の読みどころは、債権者であるところの兄の司が、だんだん劇団に夢中になっていくところです。
演劇はね、癖になるよね。
だんだんと一段一段積み上げていったものが、最後に拍手に変わる。
これはもう、常習性のあるもので、だからこそ役者さんたちはほかで生計を立てても、演劇から離れられないんでしょう。
最初はとにかく「無理ならやめろ!」だった司が、「ここをこうして・・・いやここを・・・」と悩みながら全面協力していくのは、読んでて楽しかった。

でてくるキャラクターも、おおむね有川氏お得意の、しゃきっとしたお姉さまだったり頼りない男の子だったりして、テンポよく話が進みます。

これ、面白いよ。娯楽としては一級品。

(89点。演劇に興味がない人には共感できないものかしらん、という悩みで5点マイナス)



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