乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
このカテゴリーの記事


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ
加納朋子さん、大好きです。いかんせん寡作な作家さんなのでなかなかいいよ!って宣伝する機会もないのですが、出ている本は大概書いてるんじゃなかったかな…。ブログ始める前に読んだ本は触れてないかもしれないな…。

七人の敵がいる七人の敵がいる
(2010/06/25)
加納 朋子

商品詳細を見る


PTA、学童、教師、夫に姑、我が子まで。上司より、取引先より手強いモンスターが次から次へと現れる!?困惑、当惑、そして笑いと涙の痛快PTAエンターテインメント!(「BOOK」データベースより)


これは最初に言っておく、この本が面白いと思って読めるのは多分実際に子育てをしているお母さんだと思います。「専業主婦と兼業主婦の壁」や「学校を包む厚い壁」なんかもそうだし、総会で文書を読み上げる無駄さ加減とか、ほんとだよ! と何度思ったことか…。
もちろん全然縁がない方が読んでも、こんな世界が(今この日本に)存在するのか、っていう一種の職業小説としての面白みがあると思います。

「とにかく合理性を求めるフルタイムワーキングマザーの陽子さん」が、PTAやら自治会やらの不合理な慣習と戦って、敵を作ったり敵を作ったり敵を作ったりしつつ何とか役目を終える話、ですねえ…。
そして最初はなんだかんだ全力で戦ってきた陽子さんも、なんとか丸く収めるための手練手管を得ていったりして、あーなるほどなーこういうやり方か、と思ったりします。

(まあもっとも、良くも悪くもこれほどパワフルな人はあまりいないだろうなあ)

一章一章戦う相手が違うのもいい。義理の親だったり、子供の少年団活動だったり、学校の先生だったりするのですが、これがまたもう…もう…がっつり感情入れて読ませていただきました。

ちなみに第三章「男もたいがい、敵である」に出てくるブルドーザー呼ばわりした作家の話、ちょっと唐突な気がしたのですが、この辺は「レインレイン・ボウ」にでてきます。そうか!あの陽子さんか!と気づいたときは嬉しかった。

(90点!!)

一応、実際にPTAに参加している母親として書き添えておきますが、うちのあたりのPTAはこれほど過酷じゃないです。働く母親でも何とかなる程度しか集会がなかったりもします。(学校側で上手く手配してくれてたりする)
少年団活動も、もっと楽ですが、確かに「趣味・子供」な親が多いのは否定できない・・・。
スポンサーサイト



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

うが! ちょっと気を抜いたら一週間ぶりってどうなんだ! もう、ブログ書いてる資格がないかもしれない・・・。

月曜日の水玉模様 (集英社文庫)月曜日の水玉模様 (集英社文庫)
(2001/10)
加納 朋子

商品詳細を見る


いつもと同じ時間に来る電車、その同じ車両、同じつり革につかまり、一週間が始まるはずだった―。丸の内に勤めるOL・片桐陶子は、通勤電車の中でリサーチ会社調査員・萩と知り合う。やがて2人は、身近に起こる不思議な事件を解明する〈名探偵と助手〉というもう一つの顔を持つように…。謎解きを通して、ほろ苦くも愛しい「普通」の毎日の輝きを描く連作短篇ミステリー。(「BOOK」データベースより)


もちろん再読です。が、感想を書くのは初めてです。

記憶にあるより、ずっと読みやすい文章で驚いた。もっとがちゃがちゃしている印象があった。
一般職で、先が見えてきて不安になってる陶子と、その会社の周りのいろいろな出来事。解けてみると謎とまでいえない、ささやかな出来事。優しいやわらかい筆致で書かれています。

作者の性格か、展開によってはえげつない事態に陥りそうな話も、ほっこりあたたかい気持ちにさせてくれる作品。
気の強い、でも繊細な性格の主人公と、お人よしのパートナーの性格が実にいい感じ。
うん。
私、加納さん好きなんだ、と再実感。

(86点)

この作品の陶子さんはこちら↓の作品でも出てます。こっちの方がすこーしビター。でも楽しめます。
レインレイン・ボウ (集英社文庫)レインレイン・ボウ (集英社文庫)
(2006/10)
加納 朋子

商品詳細を見る



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

いやいや、感服いたしました。

少年少女飛行倶楽部少年少女飛行倶楽部
(2009/04)
加納 朋子

商品詳細を見る

友人に巻き込まれて「飛行クラブ」なんてものに入ることになってしまった海月。クラブの目標は、自分自身の力で飛ぶこと。実務能力がまったくない割にえらそうな部長・通称カミサマの下、果たして飛ぶことはできるのか?

自称「面倒くさがり」、でもやらなきゃならないことは計画的にきっちりやってしまう性格の海月。その、計画性のせいか、はたまた腐れ縁の友人樹絵里のかっとんだ性格のせいか、クラスでちょーっと浮いてしまっている感じ。この、飛行クラブの面々は、みんな、タイプは違うものの、「友人の中では少し浮いてしまう」タイプの子ばかり。
これ、ヤングアダルトのジャンルでは結構良く見るパターンだし、そんな彼らが団結して何かを目指す、というのもままある。

しかし!
凡百の作品とは、ちょっと味わいが違うのですよ。
これはもう、作者の人徳。または人柄。
結構重たい設定もあるのに、読んでて感じるのは暖かいやさしい気持ちです。
障害者の姉を持つ部長。怪我を理由に野球部をやめなくてはならなかった中村。親の期待を一身に受けているものの、親の薦める部活がどうしても肌に合わなかった餅田。恋で頭がいっぱいになってしまって、友達との距離感がつかめない樹絵里。高所平気症の朋。そして主人公の海月。
彼らがだんだん距離を縮めながら、がんばる様子がほほえましい。

これは本当にお勧めの一冊。
ちょ文藝春秋から出てるし、入手しやすいと思います。
(90点)



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

いつも思うんだけど、ミステリーランドは函のデザインがいいよね。穴を開けて、本当の表紙がちらりと見えるようになってるの。アマゾンでは↓こういう画像になってるけど、ぜひ現物を見てどんな表紙なのか確かめてみてください。

ぐるぐる猿と歌う鳥 (ミステリーランド)ぐるぐる猿と歌う鳥 (ミステリーランド)
(2007/07/26)
加納 朋子

商品詳細を見る

急に北九州に引っ越すことになった高見 森(タカミ・シン)。平屋が並ぶ社宅にも、北九州弁で話す子供たちにも馴染めずにいたのだけど、「パック」と名乗る子供に出会い・・・。
タイトルの「ぐるぐる猿」「歌う鳥」はナスカの地上絵から。
少なくともこれは狭義のミステリ、ではないです。解くべき謎があって、手がかりを求めていくタイプの話ではない。じゃあ何かというと・・・うーん、児童文学かなあ。
転校して、その土地に馴染めずにいる、でも腕白坊主の少年が、近所の子供たちと協力して悪巧みをしているうちに打ち解けあっていく話。ハックルベリイ・フィンとか、あっちの系統の話だと思います。

主人公のシンは、本当に腕白坊主で、考えるより先に体が動くタイプ。運動神経は抜群で、机に座っているのが苦手、というよくあるタイプの少年なんですが、語り口がほのかにやわらかくて、憎まれっ子というタイプではないです。これは加納氏の人柄かも。
同じ社宅に住んでいるココちゃん、トトキ、竹本5兄弟なんかも、「ああ、わかってるなあ」と思う性格付けで、まさにストライクな感じ。

作中に、「謎」と呼べるものはいくつもあるし、「探偵役」のような人物もいる。ちゃんとプロローグから引っ張ってきた謎もラストには解かれるし、はみ出してる部分はないのだけれど。
「序章みたいな感じだなあ・・・」って思いました。
人物紹介のお話、というか。まだこなれきってない感じ、というか。続編が出たら、面白そうだなあ・・・。
(期待を込めて、75点)



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌

この本は表紙が素敵なので、本屋で見かけたらぜひ裏表紙もご覧になってください。

スペース (創元クライム・クラブ)スペース (創元クライム・クラブ)
(2004/05/31)
加納 朋子

商品詳細を見る

お正月の買い物に生かされた駒子は、警備員のアルバイトをしている瀬尾さんと偶然会う。彼に「謎」をプレゼントすべく、手紙を送るのだけど・・・。 (スペース)
家族から離れて一人暮らしを始めた「私」は、となりあっているアパートからもれ聞こえてくる男性の声が気にかかって・・・。 (バック・スペース)

この本の評価は・・・すごく、しにくい。
一応、この本単独で読んでも読み物としての面白さはあるけど、絶対絶対駒子シリーズ(七つの子・魔法飛行)を読んでからの方が面白いと思うのだ。
瀬尾さんと駒子との関係とか、この本の出だしではさっぱり解らない。
そして、この本・・・出てくる「謎」、何が謎なのかわかりにくいんじゃないかしら。読みなれてる人なら途中で、「ああ、この××は○○のことだな」って見当つく。私はついた。そうするとここが不合理だから、こうなってこうなって・・・ああ、なるほど、って感じ(ネタバレを避けていると訳わからない文章になってしまう・・・)。しかし、その、最初の取っ掛かりがつかめないと、どういうこと?って思いながら読むんじゃないかなあ。
かといって、大学生の女の子の日常生活の話として読むかといえば・・・これは、お勧めできない。悪い出来じゃないけれど、もっと読ませる本はある。
結論。
ちょっと半端じゃないですか? 「モノレールネコ」の謎と長さのバランスがちょうどいいと思うんですが。

(・・・悩みつつ、70点)




ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。