乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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この本は絶対、シリーズ一作目から読むべき。

オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴンオール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン
(2010/04/26)
小路 幸也

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下町の老舗古書店“東京バンドワゴン”に舞い込む古本と謎を、四世代のワケあり大家族・堀田家が家訓に従い解決する。ページが増える百物語の和とじ本、店の前に置き去りにされた捨て猫ならぬ猫の本…。不可思議な事件に潜む「あの人の想い」とは?(「BOOK」データベースより)

いつもの堀田家のいつもの出来事。
でも「町の大家族の古本屋さん」の話からは少しずれてきちゃったかなー。ちょっと話が大きいところで動いています。東京バンドワゴン開業秘話なんかは典型で、過去の因縁話とも絡んできますから、今までの作品は読んでからの方が面白いかな。

とかいいつつ、面白かったのはお店の前におかれていた「捨て猫」のエピソード。
箱を開けてみたらでてきたのは「吾輩は猫である」「三毛猫ホームズ」「ノラや」などの猫がキーワードになっている本。数日後、再び置かれていたのは「捨て犬」と書かれた箱。しかも一つ目の箱とは筆跡が違って…。
この謎は比較的すんなり解けるのだけど、仕組んだ人たちの気持ちを考えたらほほえましくて嬉しくなっちゃいました。その後の解決策もさすが堀田家といった感じ。
みんながみんな元気なわけでもなくて、自分の未来に思いをはせる青少年がいたり、子供の発育を心配するお母さんがいたり、体調に問題があったりもするのですが、

それでも愛があれば何とかなるのです!

というテーマの話。ラストの場面はほろりとしました。研人の小学校卒業式の話ですよ。

続間にも期待。この話のいいところは登場人物もちゃんと年をとるところだと思います。
でもその前に最初から読み直そうっと。
(87点)
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お久しぶりの小路さん。東京創元社のシリーズの続きはまだですか。(すごく楽しみにしている)

DOWN TOWN/ダウン タウンDOWN TOWN/ダウン タウン
(2010/02/19)
小路 幸也

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高校生の僕と年上の女性ばかりが集うこの場所で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられたあの頃の物語。大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ。温かくて懐かしい「喫茶店×青春」小説。 (「BOOK」データベースより)

どこが好きなんだろうなあ、と読むたびに思うのだけど、多分私は小路さんの少しだけ漂う喪失感が好きなのです。
主人公の成長ものとして読んでもいいけれど、周りの人物も決して大人ではないのね。すでになくなってしまったかもしれないものを、そうとは認めたくなくて必死にしがみついているとか…。
この作品で言うと、消息がつかめないカメラマン、というのがキーポイント。
喫茶店店主の恋人であり、常連みんなの友人である、カメラマン。くしくも主人公と同じ顔、という設定もいい。

舞台は今から約30年前の北海道の小都市。少しだけ今よりゆったりした時間が流れている感じがします。そして何より男たちがかっこいい! 責任感というものをしっかりもっている、芯のある男たちが出てきます。

借金とか戦争とか自殺とか、暗いテーマもでてくるのだけど読後感はいい。切ないけど前向き。
誰かとつながることを通してゆっくりゆっくり強くなっていく過程が、丁寧に書かれている良品です。
(85点)

面白いです。でも今流行の小説とは一味違う感じがします。



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これはなんかのアンソロジーで一作だけ読んでたな。

リライブリライブ
(2009/12/22)
小路 幸也

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生きることは、選ぶこと。選ぶことは、悔やむこと?命の灯火が消える瞬間、“バク”が囁きかける。運命の恋人を失った夜。いまの仕事を選んだあの日―頭に浮かぶ、人生の分岐点。そこからもう一度、やり直させてあげましょう。ただし、ひとつだけ条件がありますが―。 (「BOOK」データベースより)


なんといってもね、この設定がいいのよ。
「死ぬ瞬間に、自分の望んだ瞬間まで時間をまきもどせる。そして今までとは違う選択ができる。そしてその瞬間からの記憶を失ってしまう」。
人生であの時ああしていたらなあ、という後悔は多かれ少なかれみんなにあるもので、そこを上手くついた話になってます。
しかし。さすがだな、と思うのは、その後悔が「自分のため」ではなく、「大切な誰かのため」になされている場合が多い、ということです。かといって甘い話ばかりでもなくて、酷な結論になっている話もあるんですが。
そして最後の一ページでほんの少しの種明かし、このバランスが素敵。

一番好きなのはラストの「すばらしきせかい」。
不良青年が出会った歌の上手い少女との話。
さらにこの作品のラスト3行、小路さんの作品はやっぱりこうじゃなくちゃね。

(90点。堪能)



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これは最初から文庫ででたので、迷わず買いました。

僕たちの旅の話をしよう (MF文庫ダ・ヴィンチ)僕たちの旅の話をしよう (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2009/10)
小路 幸也

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赤い風船が運んできた手紙。それは、一人の少女が出した“誰か”を求める声だった。風船を受け取ったのは、どれほど遠くのものでも見えてしまう健一、どん な匂いもかぎわける麻里安、そしてあらゆる音を拾う耳を持つ隼人。不思議なチカラを備えた3人は集い、少女に会いに行くことを決めるが、理不尽な現実が事件となって彼らを襲う―。 (「BOOK」データベースより)

山奥に住んでいる少女と、遠く離れた都会に住んでいた少年たちを結びつけたのは、少女が風船につけて飛ばした手紙だった…。って、でだしからもう、わくわくする感じがします。
そして、都会の少年少女たちは、ちょっとづつ他の人とは違う特技を持っています。
ある少年は、とてつもない視力を。他の少年は、聴力を。もう一人の少女は嗅覚を。

どんな冒険が始まるんだ?

と思うでしょ?


でも。
少年たちにとって、一番大きな冒険は、家庭内のいざこざを丸く収めること、だったりします。
父親が宗教にはまっていたり、父親がいなかったり、少しだけゆがんだ家庭環境の少年たちが出会って、自分たちの「これから」を手に入れる話です。

夢物語ではない、普通の少年たちの話。
ファンタジックな設定とうまく調和した構成は、さすがだなあ、の一言。

個人的にはもう少し、舞ちゃんが活躍してくれたらよかったのにな。
一番普通の女の子が、一番しっかりしているというあたりも、設定の妙ですね。

(80点)



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小路さん、最近続々と新作発表されますよね。追いかけて読んでますがおいていかれそうです。

COW HOUSE―カウハウスCOW HOUSE―カウハウス
(2009/06)
小路 幸也

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社会人としてやってはいけないことをやってしまって、左遷された畔木。新しい仕事はお屋敷の管理人。やってきた早々、屋敷内のテニスコートを無断で使っている少女と老人の二人組みに出会うのだが…。

小路さんの作品は、「おとぎばなし」だと思うのです。
決定的に悪い人のでてこない、「いいひと」たちが集まって、困難に立ち向かう話。
主人公の畔木。恋人の美咲。無人老人と、天才ピアニスト少女ふうか。
そして一番存在感のある、坂城部長。

話の主軸の一つにふうかの「才能」の件がある。

天才的なピアノの才能を持ってはいるものの、親はその才能を知らないでいる。
なんとなく普通に大きくなって、普通にやっていけたらいい、と、そればかりを考えている。
ピアノを習うにはお金もかかる。ふうかは両親を慮って、普通の(ちょっと変わった)女の子のふりをして毎日を過ごしている、のだが。
そこに主人公たちが現れて、彼女の運命が変わる。

すべてがいいほうにまわり始める、まさに夢のような話。

甘すぎる、と思う人もいるかもしれない、と思う。
それでも小路さんの書く話はこれでいい。よんだあと、やわらかい気持ちになれる、数少ない作家さん。

そして今回の注目は「部長」!
かっこいい!
こういう大人を描けるのはすばらしい!

(80点)

阪神大震災が題材の一つになってます。苦手な方は避けたほうが無難。



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