乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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さて、本日から通常営業の方が多いと思います。気候もよくなってきたので、張り切っていきましょ~。

転落 (講談社文庫)転落 (講談社文庫)
(2009/04/15)
永嶋 恵美

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ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!?(「BOOK」データベースより)


これは読むタイミングの問題とかもあるんだと思うんだけど(「告白」に前後して読んだから)、でも正直詰めが甘い話な気がします。

最初の章は、面白かった。少女とホームレスのゆがんだ関係がだんだん破綻していく話。でもその後の話は味わいが変わっていってしまっている。
犯罪被害者に対する周りの対応のくだりはよくかけていると思うし、こっちがメインの話なんだろうけど・・・。全体に、話のバランスが悪いかな。

子供をなくしてしまった母の話です。
非常に気持ち悪い、いやな感じが残ります。
でも半端な感じなんだよね。人の悪意を書くにしても、もっと突き抜けてるほうが面白いかと。

(78点。悪くはない、と思う)
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テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

どうしてこう、選んだように時々、怖い「妊婦もの」読んじゃうんだろう。それだけ妊娠というのが「非常時」なのかもしれないけど・・・。

災厄災厄
(2007/11/06)
永嶋 恵美

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美紗緒は現在妊娠中。妊婦ばかりを狙う連続殺人が起き、捕まった犯人は高校生。その犯人を夫が弁護することになり、美紗緒の周囲はどんどん揺れ動いていく・・・。

最初は少年が犯罪を起こす心理が語られて、ちょっと苦い感じがした。「こういう少年はいる」のかも知れないけど、ちょっと最近書かれすぎ。どうしても、類型的になっちゃってる感じがする。頭の中でこしらえた人物っぽい。

かと思いきや、メインのストーリーは「こういう少年を弁護することになった弁護士が、どれほど世間の悪意にさらされるのか」という話。一日に何百通も抗議のメールが来る。「まあ、来るだろうな」と思ってしまう自分の感性も試されている感じ。
そしてまた、この主人公の美紗緒というのが実に腰の座ってない女で、隙がありすぎ。この美紗緒をターゲットにした悪意が、この話の大筋か。非常に苦い展開です。
夫の弁護士は感じいいんだよね。ラスト近くの決め台詞も納得した。もう少しこっちを書き込んでくれればいいのに、とも思ったけど、そうすると全体に説話くさくなるのかなあ。

結論。
非常に後味悪い作品です。
無事に色々片付いたからよかったじゃん、なんて片付ける気にはなれません。
この、「いやーな気持ちになる」人は、健全な精神の持ち主なんだろうな、などと考えてみたり。

(70点。昨日に引き続き、女の嫌なところばっかり目に付いた)



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テーマ:感想 - ジャンル:本・雑誌

せん‐さく せん‐さく
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2000-08

幻冬社

オフ会に出かけた主婦・典子は、帰り道の途中で「家出するのに少しだけ付き合って」と、同じくオフ会の参加者の中学生・遼介から頼まれ、思いとどまらせるつもりで行動を共にすることに。ところが遼介はなかなか帰ろうとしない。一方、引きこもりの中学生・浅生は、窓の外から聞こえてくる主婦の世間話にいらだちつつも耳を傾ける。どうやら浅生の友人でよく遊びに来ていた少年が、姿をくらませているらしい。しかも、彼の家には両親の死体が。刑事も事情を聞きに訪れ、浅生は秘密を話すか躊躇する。--遼介と典子の旅はいつ終わるのか。何故、遼介は逃げるのか。

ひりひりとした痛い話です。ネタばれしないように一言で言うと、「子供が親を選べない故におきた悲しい事件」。

典子の孤独感。はたから見たら幸せな専業主婦に見えて、満たされない心。(この理由は読みすすめていくと解ります)

遼介の苦しみ。浅生の、自分の思いを人に伝えられないもどかしさ、不器用さ。

正直言うと、このキャラクターにリアリティはあるのか、私には解りません。あさのあつこや恩田陸が描くような、ほんの少し現実から乖離した「理想の」少年たち、のような気もする。でも、感情移入できる。痛々しい。

かなり好きな作品です。これだから読書はやめられない。




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最近ミステリフロンティアづいている。なんでこんなに面白い本ばかり集めたシリーズを、最近まで知らなかったんだろう。油断すると同じ傾向の作者ばかり読んじゃうんで、こういう新人中心のものがあると助かる。

一週間のしごと 一週間のしごと
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2005-11-29

永嶋恵美 東京創元社 ミステリフロンティア

高校生の菜加は、ある日渋谷の雑踏で、親から、ひとりで電車の乗り継ぎをして帰りなさい、といわれた小学校に入学したかどうか位の子供を見かけ、自宅までついていくものの、なかなか帰宅しない親に腹を立て、我が家へ連れ帰ってきてしまう。ところが翌日、その子の自宅のアパートで集団自殺があったというニュースが流れ、あわてた菜加は隣人で幼馴染の恭平、弟の克己を巻き込んで、その子の親戚の家まで送り届けようとするのだが、どうやらこの集団自殺、何か裏があるようで…?

実は、主人公は幼馴染の恭平です。行動力と決断力のある方向音痴(二次災害を引き起こすタイプ)の菜加に振りまわされっぱなしの、かわいそうな高校生。この話だって、はっきり言えば、初日に子供を警察に連れて行きさえすれば起こらずにすんだ事件だもの。菜加が「警察は信用ならない」って言い張るからこんな事になったわけで。

感想は、ちょっと乱暴に言い切っちゃえば、面白い「青春小説」。もちろんミステリとしての質が悪いわけではないけれど、たとえばこれがスニーカー文庫とかで出てても、納得しちゃうかな…。中学生とか高校生とかの登場人物の、キャラクターとしての面白さで引っ張っていく話。まだ大人じゃないから、かな~り非常識なことをしても、「ありそう」と思わせる。

蛇足ながら、生徒を管理する側の先生たちが、ちらりとしか出てこない割にいい味出してる。保健室の先生が、とてもいい感じ。




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