乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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「りかさん」の感想とあわせてお読みください。

からくりからくさ (新潮文庫)からくりからくさ (新潮文庫)
(2001/12)
梨木 香歩

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おばあちゃんがいなくなって無人になった古い家を、女子学生専門の下宿にすることになり、蓉子は管理人をかってでる。住むことに決まったのは、染織工房の生徒の紀久と与希子、日本の伝統に興味のあるマーガレット。女四人の共同生活は、織物を織るように一段一段折り重なっていき・・・。

「りかさん」のようこが大人になった話。おばあちゃんに教わった染め物を一生の仕事に選んだ蓉子。大事に大事にされていたりかさん。
ページをめくるに連れて、同居している4人の(先祖の)さまざまな因縁話などがでてくる。唐草模様のように入り組んだ関係。その上、全力を傾けて行った仕事を横取りにされそうになったり、不実な男に惑わされたりと、年頃の女性ならではの悩みも尽きない。奇麗事だけではない、醜い人間関係も絡んでいる。打ちのめされそうになりながら、それでもまさに「地に足をつけて」生きていく女性たち。
強い、というよりは、しなやか。

まねできるか? といわれたら出来ません。尻尾巻いて退散するしかない。それでもこんな生き方にあこがれてしまうのは、やはり「地面で遊んだ記憶」が残っているからか。

(80点。半年ぐらいたったら、ゆっくり読み返したい話)
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

「からくりからくさ」の感想とあわせてお読みください。

りかさんりかさん
(2003/06)
梨木 香歩

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リカちゃん人形を祖母にねだったようこのところに届いたのは、市松人形の「りかさん」だった・・・。失望を隠して世話をするうち、だんだんりかさんに愛着のわいてくるようこ。すると、りかさんはようこに話しかけるようになって・・・。

これは、少女の成長物語。
ちょっと不思議なおばあちゃんと、お人形のりかさん。
普通のお人形は話さないけれど、持ち主の色々な心を受け止めてる。子供が見ても、醜い気持ちがたくさん。誰かをうらやむ気持ち、憎む気持ち、疎ましいと思う気持ち、人はだんだんそれを生活に紛れ込ませて忘れられるけど、なくなったわけじゃない。
人形は、忘れずに覚えてる。
子供が知るには重い。
それでも、りかさんに支えられたようこは、逃げないで受け止められるようになる。
受け止めて、許してあげられる。

こういう、少女の不思議な体験を書かせたら梨木香歩はうまいなあ。不思議なんだけど、地に足の着いている感じが絶妙。

(80点)



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文庫版が出てからだいぶ経つようですが、今回借りたのは一番最初の児童書の本。文字の間隔も装丁も、児童書らしいいい感じの一冊です。

西の魔女が死んだ (新潮文庫) 西の魔女が死んだ (新潮文庫)
価格:¥ 420(税込)
発売日:2001-07
しかし画像がなかったので↑文庫版で代用。

中学校へ入学したばかりのまいは、学校へ行く意欲を失っていた。しばらく祖母の家で療養をかねて生活することになる。この祖母、イギリス人で、自分のことを魔女と呼ぶ。まいは、魔女の修行をしながら、祖母から昔ながらの家事を教わることになるが・・・。

このおばあちゃんが秀逸。日本が大好きで、日本人と結婚して永住することにしたおばあちゃん。母国語ではないからか、きれいな日本語を使うおばあちゃん。一見無駄に見えるけど、生活する力をつけることが子供には一番大事だと思っている(であろう)おばあちゃん。すてき。

おばあちゃんとの生活は、今で言うところの「スローライフ」なんだろうけど、「スローライフ頑張ります!」っていうなんか矛盾しているものではなくて、力の抜けた、自分らしいリズムの取り方。いま、こういう生き方を貫ける人って、いないだろうと思う。

特に「これ!」といった一押しポイントがあるわけじゃないんだけど、淡々としてるのに優しくて、ゆったりした気分になれます。

(78点)




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裏庭 裏庭
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:1996-11

理論社

忙しい両親を持つ照美は、お化け屋敷と名高い近所のお屋敷の中の、鏡を通して異世界へ。一方現実世界では、そのお屋敷の持ち主と照美の母親が出会う。照美は、自分の世界に帰るためにも、旅を始めるが…。

いまさら私が何を言うでもない、名作。「はてしない物語」系で、異世界に漂着した主人公が、旅を通して成長する、というオーソドックスなつくりではあるのだけれど。冒険は男の子の特権だった時代も遠い過去で、女のたちが旅に出るのも珍しくなくなりましたね。男の子とは違う鬱屈を持っていたりするんで、女の子や元女の子だった人が読むと面白いと思う。

しかし、この本も「児童書」のくくりに入れられているんで、読んだことない本好きの人いるんじゃないかと思われます。いい本が一般の文庫に入るようになったのは嬉しい限り。出来るだけいろんなジャンルを読もうと努力してはいますが、「バッテリー」も「十二国記」も、一般の文庫じゃなければ読まなかったかもしれないし。

逆に、最近一般の文庫から児童書になるものも出てきて、(宮部みゆきのとかね)子供に読ませるのはやりやすくなってきました。やっぱり活字が大きくて振り仮名が多いと食いつきが違います。その分何を読ませるのかの判断も難しくなってきてるのかもしれないな。




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家守綺譚 家守綺譚
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2004-01

新潮社

今調べたら文庫も出てるのね…。知らなかった。

今から大体百年位前、なくなった友人の父親から、空き家になっている家の守をしてくれないか、と頼まれた主人公。物書きを名乗ってはいるものの、懐が淋しい主人公は一も二もなくそのはなしに乗る。ところがその家、掛け軸から亡くなった友人の幽霊は出てくる、樹は自己主張する、不思議に満ちた家で…。

声を大きくして注意しますと、別にこれはホラーじゃないです。百年前、まだ電器よりランプの灯りのほうが主流だった時代、人々が自然に不可思議と寄り添って暮らしていた時代の日常を淡々と描いた作品。どうやら、先日の「村田エフェンディ滞土録」と同じ時代で、主人公同士は友人のようです。

日々の合間に、一話ずつ、ゆっくり読みたい作品です。特に何か事件が起こるわけでもないけれど、でも今よりちょっとゆっくりな時間の流れを楽しむ、そんなはなし。

続編が雑誌に掲載されたそうで、そっちも期待大、です。




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