乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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一編だけどこかのアンソロジーで読んだことがありました。

扉守(とびらもり)扉守(とびらもり)
(2009/11/25)
光原 百合

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瀬戸の海と山に囲まれた懐かしいまち・潮ノ道にはちいさな奇跡があふれている。こころ優しい人間たちとやんちゃな客人が大活躍。(「BOOK」データベースより)


ちょっと不思議なもの、霊魂や精霊といったものに属するものたちが力を持つ街、潮ノ道。その街で起こったささやかな、ちょっと不思議な話が集められた短編集です。
昔ながらの近所づきあいとか檀家のお寺の関係とかが生きている、優しい街の話です。そこにある「不思議」の存在を受け止めて、その上で共存していこうという話が多かったかな。

一番好きなのは「帰去来の井戸」。
満月の夜に満ちる潮、そこを流れるようにやってくる船たちといった映像が満点に美しい。

やりすぎるとえげつなくなる話も入っているけど、そこをさらりと流せるのも作者の力量でしょう。

(84点)
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テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

文庫も出てるみたいですが、内容確認できなかったんで、親本のほうで。

星月夜の夢がたり星月夜の夢がたり
(2004/05)
鯰江 光二、光原 百合 他

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遠い昔の思い出、幼い頃に聞いたお伽話、切ない恋の記憶…。夢のかけらのような32篇の小さな物語。 (「BOOK」データベースより)

一話が2~3ページ、一番長い話でも10ページそこそこの、短編集です。
短いだけに、軸がぶれると目も当てられないんですが、そういう心配をする話は混ざってませんでした。

が。
なんといっても見事なのは、その装丁です。
表紙を見ていただいただけでもわかると思うんですが、色鮮やかな、モザイク模様みたいなきらきらしたイラストが満載です。
もう、ストーリーはおいておいて、このイラストだけでも見る価値はあります。

でも、絵本ではないんです。
添えられているストーリーの中には、子供が読んでも多分理解できないだろう、人の心の黒い部分(嫉妬とか羨望とかですね)が軸に据えられているものもけっこう混ざってます。
なのに、ラスト一話は、再生を描いた、さわやかな話。
これは光原さんらしい話だったな。この本の中で一番好き。

(80点。眺めてるだけでも楽しいわ)



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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

今月は買った本多いなあ。別にお財布に余裕があるわけじゃないんだけど。

最後の願い (光文社文庫)最後の願い (光文社文庫)
(2007/10/11)
光原 百合

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文芸サークル十周年記念の祝いの会で、響子は、一見人当たりがいいけれどちょっとうさんくさい青年に出会う。彼は、「劇団を作ろうと思っていて、人材がいそうな場所に積極的に顔を出してる」らしい。意識せずに一緒に行動していた二人だが、ちょっと不可解な場面に行き当たり・・・。

劇団を作ろうとしている青年は二人。度会と、風見。彼らがまた腰が軽くてどこにでも現れるし、好奇心が強くて、目撃してしまった不可解なことについて「これはこれこれこういうことでしょう」と口を突っ込まずに入られない、見ようによってははた迷惑な人たち。だけど、彼らの人柄に魅せられて、「ちょっと協力しようかな」という人たちが続々集まってくる、そういう話。

あのね。
光原さんの書くお話って、ほんの少し「いい子の香り」がするのね。これは悪口じゃなくて。
そういう観点で言ったら、この話も「いい子の香り」、すると思う。男女の愛憎とか、羨望や嫉妬とか、そういうどろどろしたものが入ってくる余地はいくらでもあると思うんだけど、入ってこなくて。でも、それが不自然じゃないと感じた。だって、この人たち、芝居バカなんだもの。
お芝居の神様に取り付かれたように、舞台を作り上げる人たち。
その周りの、「こいつはこれからどんなことをしでかすんだ?」と引き込まれて協力してしまう人たち。
まるで夢のような、劇団旗揚げまでの出来事。
ちょっと思い入れのある分野だからか、大変楽しく読めました。

芝居に思い入れはなくても、「日常の謎」系の話としても十分面白いと思います。
若い男性のデータを集める人の真意は。
容態が急変して死亡した画家の、死の直前にあった出来事は。
洋館の写真を撮られることを嫌がる所有者の、過去にあった出来事とは。

これらの謎を抱えた人物たちが、ラストで終結して、一つの舞台の幕が上がります。
いい話だよ。
(89点。続編希望!)




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テーマ:読書感想 - ジャンル:本・雑誌

光原百合氏っていったら、「ちょっと優等生な主人公の出てくるミステリ系の作家」っていうイメージがあった。ところがこの本、ケルト民話を基にしてるらしい。どんな感じ? とためしに読んでみた。

銀の犬銀の犬
(2006/06)
光原 百合

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無口な楽人(バルド)のオシアンは、祓いの楽人に選ばれたもの。世の中の、あるべき様から外れてしまったものに調べを聞かせ、理を思い出させることであるべき様に戻す。ひとところにとどまらず、旅を続けるオシアンと、その相方をつとめるブランが、あちこちでであった悲しい話。連作短編集。


平たく言うと、「音楽を聞かせることで地上にとどまっている霊魂をあの世に送る話」です。こういっちゃうと情緒ないけど。
ケルト民話も興味ないし、なんかいろんな用語が出てくる小難しい話だったら嫌だな、と思ったんだけど、杞憂でした。面白かった!
ミステリ的な要素も少しだけ入ってて、「この人がこれほど心残りなのはなんだろう?」って考えながら読むのもありです。

しかし、一番謎なのはオシアン。「祓いの楽人」で、言葉を失ってて、どうやらものすごく長生きしていて、誰も過去を知らない。ついでに美形らしい。
ストーリーの間にちらりちらりと過去が垣間見えますが、何せ言葉を失っている上に彼の視線から語られることがないので全然解らない。
(ひょっとしたらケルト民話に詳しい方にはわかって当然の話なのかもしれませんが)
続巻も予定されているので、徐々に明らかになっていくんでしょう。
こういう話、好き。

(78点。ただし、やっぱりほんのちょっと「いい子な感じ」はあるかな)




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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学



十八の夏十八の夏
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2002-08

ニュースでは残暑がどうこう言っているが、(北海道ではもう残暑の季節なのです)肌に感じるのはもう秋の風。

今年も夏が終わるな、と思って再読してみた。

この本には4つの短編が収録されているが、それぞれの登場人物にかかわりはない。共通点は、「花」がモチーフにつかわれていること。

本屋の主任の再婚話あり、おっちょこちょいの兄貴のプロポーズ話あり、ちょっと笑えて、しんみりするような、1つの季節を切り取ったお話ばかり。ちょっと肩の力を抜いた読書にはいいかと。



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