乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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本年最後の感想は、大好きな作家さんの児童向け本。

フリッツと満月の夜 (TEENS’ ENTERTAINMENT)フリッツと満月の夜 (TEENS’ ENTERTAINMENT)
(2008/04)
松尾 由美

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父親に連れられて夏休み中やってきた街で、ミステリ好きの男の子・ミツルと友達になったカズヤ。二人で「資産家の老婦人の消えた遺産」の謎に挑むことになり・・・。


主人公・カズヤの一人称で語られるお話ですが、なんと言ってもいい味を出しているのはミステリ好きのミツル。大好きなミステリの話なら大人顔負けなのに、人付き合いの下手そうな不器用な少年ですね。
少年たちが老婦人の隠された遺産の謎に挑む話、なのですが、ここでいきなり仔細を知っていそうな謎の猫なんぞも登場して、普通のミステリとは違う味わいになってます。「しゃべる安楽椅子」に比べたら、普通ですが。
少年たちのひと夏の冒険譚。謎解き自体はミステリを読みなれた人なら難しくないと思います。「見えない通行人」ものですね。

もっと書き込んでも面白い気もしますが、この作品はさくさく読めるのも魅力のうちだと思います。

(80点)
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テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

だから借りてきた順に読まないと、後で大変なことになるんだというのに。でも、「今これが読みたい!」と思って借りてきた本って吸引力あるんだよねえ。なので、予定を変更して、この本の紹介を。

九月の恋と出会うまで九月の恋と出会うまで
(2007/02/21)
松尾 由美

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「芸術家限定」のアパートに引っ越してきた私。現像したフィルムを乾かしていたら、エアコン用の穴から男性の声がしてきた。その男は、一年後の今から話しかけて来てるといい、頼みごとがあるというのだが・・・。

分類するならライトSFになるのかな? 松尾氏らしい、基本設定に大きくSF要素を入れ、でもストーリー展開は骨組みのしっかりしたミステリ。
一年後の未来から、「自分の後を尾行してほしい」とお願いする理由は何か。そして、彼は本当に一年後から話しかけてきているのか。彼の正体は?
読みやすい文章にまぶされた伏線。絶妙。読みすすめて、「ああ、あれはここにつながっていたんだな」と驚くのがミステリの醍醐味、非常に満足。ドカーンと大きい花火ではないけれど、きらりと光る描写がたっぷりあります。

それでいて、読み終えてみたら「恋愛小説」なんだよね。声しかわからない「一年後の彼」に恋してしまった私、この恋は実るのか。片想いの平野さんの心境が切ない。そこがいい。

男っていうのは、相手の知らないところで密かに尽くすんだ。

このセリフがいい! いいよ!

(80点。堪能しました)



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テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌

いつもの道、ちがう角 いつもの道、ちがう角
価格:¥ 480(税込)
発売日:2005-12-08

光文社文庫

安楽椅子探偵アーチーとか、バルーンタウンシリーズなど、ちょっと現実離れした設定の中で骨子のしっかりしたミステリをかく松尾氏ですが、今回はミステリではなく「ダークファンタジー」なんだそうな。7編収録の短編集。

それぞれの短編に、明確な謎解きはない。(ファンタジーだからね)こういうことなんだろうなと思わせる暗示はあるけれど。解説から引くと、読後、なんだかよくわからないけど「嫌あな気分になる」話ばかり。先日書いたように、「どこか病んでいる」登場人物の出てくる話、です。

ホラー系のオムニバス本なんかがよく出てますが、あんな感じの読後感です。好きな人はきっと好き。ただ、松尾氏の本を誰かに一冊勧めるとしたら、私はこれは選ばないでしょう。

(70点)




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ハートブレイク・レストラン ハートブレイク・レストラン
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2005-11-19

松尾由実 光文社

フリーライターの真衣は、近所のファミレスで仕事をするのが日課。でもここ、普通のファミレスと違って、店員の雰囲気がなんだかうら寂しい。そんな折、常連のおばあちゃんと知り合いに。ところが、このおばあちゃん、実は幽霊で、しかも名探偵だったんです。

松尾由実はまたやったよ。この人の書くミステリは、ほんの少し、枠から外れてる。舞台が妊婦ばかりの街だったり、探偵役が安楽椅子だったり。えっ、と思うんだけど、ミステリの骨格はしっかりしてる。状況説明も、伏線も、キャラクター造形も、謎の不可解さも、文句なし。小品を品よく並べた「日常の謎」系短編連作集。話を重ねるごとに進展していく主人公の恋も無理がなくていい。

すごくピンポイントで、「うだつ」の話が好き。こんなこといってくれる男の人がいたら好きになるかも。




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