![]() | 家日和 (2007/04) 奥田 英朗 商品詳細を見る |
何気なく、不用品をインターネットオークションに出してみたところ、予想外の高評価がもらえてすっかりはまってしまった主婦・紀子。頭の中は「次は何出そう・・・」ということでいっぱいで、旦那の持ち物を勝手に出してしまうが・・・。 (サニーデイ・あらすじ)
「家」がテーマの短編集。ほんの少しシニカルで、くすりとしたりほろりとしたり。「伊良部医師シリーズのような極端さはないので、奥田英朗初心者には向いてるかも。
一番好きなのは「ここが青山」。突然会社が倒産して、妻が働きに出ることになった家庭。主夫として、日々の家事に熱中し、上達していく夫。専業主婦もやりようによっては楽しいんだなあ、って思えました。疲れたときに枕元においておきたい、この話。
(84点)
有栖川氏の「乱鴉の島」と同じ時期に出て一緒に叩かれてたやつだったんじゃなかったかな・・・とちょっと中途半端な予備知識で読んでみました。
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町長選挙 価格:¥ 1,300(税込) 発売日:2006-04 |
「イン・ザ・プール」から続く馬鹿精神科医伊良部シリーズ。今回の患者は「暗闇が怖いプロ野球球団オーナー」「日本語がかけなくなったIT社長」「容姿を保つことに強迫観念的な女優」「離島で町長選挙の派閥に挟まれ苦労する都職員」の4人。相変わらず馬鹿な助言をして、自分の趣味で注射打ちまくる幼児並みの伊良部の話。
・・・面白いことは面白い。だけど、叩かれるのは解るかな。
最後の「町長選挙」を除いて、「モデルはあの人だな・・・」と思いながら読む。モデルとなった人たちに関心があるわけじゃないけれど、それとも関心がないからか、えらく薄い話に感じちゃう。スケールが小さいというか、馬鹿度が足りないというか。
こんなのありえないって! という豪快な馬鹿患者を期待してるんだけどね、ちょっと上手くまとめちゃってる感じかな。流行りものは風化が激しいから、あっという間に「古く」なっちゃうし、そうなったあと笑えるかというと微妙。
多分読むなら今がぎりぎりでしょう。もう遅すぎる位かも。
(74点。でも楽しかったのです・・・)
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真夜中のマーチ 価格:¥ 600(税込) 発売日:2006-11 |
青年実業化気取りのパーティー屋・横田は、自分主催のパーティーにやってきていた「三田物産の三田」という男を詐欺にかけようと暴力団の組員に助力を頼む。ところが、三田財閥の御曹司だと思っていた三田は、ただの同姓で、小さな町工場の息子だった。組に借りを作ってしまった横田。その借りを盾に理不尽な仕事を押し付けられ、なんとかしようと画策するが…。
登場人物が皆面白い。本当に黒い悪党はいない。(いるんだけど文章ではそう感じられない)
いかがわしいというか、うさんくさいというか、悪党ならぬ「プチ」悪党たちが、自分の欲望をかなえる為突っ走って(方向が少し常識とずれていておかしい)、その道がクロスした結果誰も予想しなかった方に物事が転がり出す、と言った話。奥田氏お得意の、ちょっと笑えてすいすい読める本。帯によると「新たなるスラップスティック小説」らしい。
良くも悪くもエンタテイメント。あまりごちゃごちゃ考えずに本を読みたい気分のときにうってつけ。
(75点)

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