乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
このカテゴリーの記事


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ
半分小説、半分写真の本です。目当ては小説部分。

GOTH  モリノヨルGOTH モリノヨル
(2008/12/17)
乙一

商品詳細を見る

―12月のある土曜日、森野夜は人気のない森に入っていく。そこは7年前に少女の死体が遺棄された現場だった。「死体をふりをして記念写真を撮る」つもりだった彼女は、誰もいないはずのそこで、ある男に出会う―。(amazon ・内容紹介より)

これは酷評かもしれませんが、はっきり言ってしまいます。

GOTHが好きな人なら、読んでもいいかも。

本編の主人公、森野夜は、「犯罪者に出会う確立が高く、出会ってしまったら確実に執着される」体質の持ち主です。
彼女に出会ってしまった犯罪者の側の心理を描いた短編。
雰囲気は非常にいいし、退廃的な空気も、もともとのGOTHが好きな人ならいけるでしょう。

ただし、短編です。

後半の写真集は・・・よくわかりませんでした。
短編とリンクした写真なんだろうけど、みていてあまり楽しいものではないですね。

(久々、70点)
スポンサーサイト



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

乙一氏、「私が読んだことあるのは七割くらい」と思っておりました。じゃあ読んでないのは何だ? と検索かけてみたところ、「JOJO」くらいしか思い当たらない・・・。(アンソロジーとかコミックとかを除くと)
あれ、いつの間にそんなに読んだんだ?

暗黒童話暗黒童話
(2001/09)
乙一

商品詳細を見る

ある日、私は片目を失った。そして、その日までの記憶も。しかし、時折激しい痛みと共に見知らぬ映像が頭をよぎる…。その映像の源を求めて旅に出た私を待っていたものは…。 (amazon・出版社/著者からの内容紹介より)


この本も「これ、ひょっとしたら読んでないかも・・・と思ったんだけど、読んでました。
「ZOO」(の中のいくつかの話)とか「GOTH」とかの原点・・・といってもいいのかな。短編が多い作家さんの、数少ない長編です。

これが表現がもう、いやな人は鳥肌が立つくらい嫌な話だと思います。そもそも冒頭が、「傘がまぶたに入り込み、眼球を失った」(←反転してみてね) 場面ですから。私もこういうのはけっこう苦手です。テレビの「手術もの」とか、怖くて見られないですから。(じゃあ何故死体が出てくる話は平気なんだろう・・・)

そういう枝葉をばっさり落としてしまうと、核は端正なミステリです。
「書かれた伏線」と、「書かれないけど推測できる場面」とをうまく利用したストーリーです。ラスト近くなって、「ああ! あそこはここにつながってたのか!」みたいなところが大変気持ちいい。

しかし、なにしろ時々出てくる「あれ」の描写があれなんで、私としては「面白いけど薦めない」作品になってます。

(そういう話なんで、点数としては70点かと。)



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌

今調べてみたら乙一氏の小説について書いたことなかった。結構読んでるのに。

ZOO〈1〉 ZOO〈1〉
価格:¥ 480(税込)
発売日:2006-05

ZOO・全2巻。乙一氏の分裂っぷりが如実に現れた短編集。

分裂ってのはけなしてるわけじゃないです。乙一氏の本は、大きく二つに分けられると思う。『GOTH』を代表とする黒くて暗い猟奇的な話と、『暗いところで待ち合わせ』みたいなちょっとしんみりする話。

で、この本には、その両方の話が収録されてます。さらに傾向の違う話も。これだけ色々書いているのに、けしてそれぞれのクオリティは低くないのがまた驚き。

私が一番好きなのは、1巻に収録されている「陽だまりの詩」。青年に作られたロボットの少女。彼女は製作者の青年の遺体を葬る為に作られた。彼の体は病気に冒されていて、もうわずかしか生きられない。限られた時間の中での二人の交流。最初は機械的に物事を処理していた少女は、その交流を通して変化しはじめ・・・。最後の場面、泣けます。少女がいじらしくて可愛くて。ありがちな話といわれればそうかもしれないけど、人より長く生きるロボットの、悲しみにあふれた良品です。

ただし、今回一番お勧めするのは同じく1巻の「SEVEN ROOMS」。コンクリートで固められた部屋に閉じ込められた姉弟。扉越しに食べ物と水は与えられるものの、誰が何の目的で彼女等を閉じ込めたのかわからない。部屋の真ん中を横切る溝を通って隣の部屋に行った弟は、そこにも同じように閉じ込められた少女を発見し・・・。今の季節向きのホラー。状況説明らしきものはほとんどないまま話が進んでいく怖さ。いつまでこのままか解らない怖さ、解ってしまった怖さ。短編だからこその味と、最後の後味の悪さがもう・・・。夢に見ました。

大長編なんかじゃなくても、いい本はいくらでもあるんだよ、という本です。

(80点)




ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。