乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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今月は割と順調か? と思っているとここから更新できなくなったりするんだよね。がんばります。

不連続の世界不連続の世界
(2008/07)
恩田 陸

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『月の裏側』の塚崎多聞、再登場! 詩情と旅情あふれる、恩田陸版「怖い話」。(「BOOK」データベースより)


連作短編です。
なぜか解らないけれど事件のような後味の悪い気味悪い体験をしてしまうことが多い多聞が、あちこちで出会ったちょっと不思議な出来事。
「月の裏側」で出てきた多聞が再登場ということですが、前作を読んでなくても大丈夫。ストーリー的にはほとんど関連ありません。

一番好きなのは「夜明けのガスパール」かな。
「夜の列車の窓に映る顔は、デスマスクではないかと思うことがある。」という印象的な一文からはじまる作品で、旧友たちといっしょに夜行列車で百物語をする――という趣向だったはずが気がつくと与太話ばかりして夜が明けてしまった、しかし実は・・・という話。
この、「実は」という部分はちょっと唐突なんですが、それでこそ男同士の友情だよね、と納得してしまったのでした。

多分、恩田陸好きは一番好きな話に別な作品を選ぶと思う。

(恩田陸の本は点数つけにくいのよ。80点)
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恩田陸の長編ミステリ、と書かれていたので読んだんですが、まあそんな一筋縄でいく作家さんではないよね。

きのうの世界きのうの世界
(2008/09/04)
恩田 陸

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塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。一年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか? 誰も予想できない結末が待っている!! 恩田陸が紡ぐ、静かで驚きに満ちた世界。(「BOOK」データベースより)

出だしはかなりオーソドックスなミステリ。水無川の橋の上で、男が刺されて死んでいた。凶器は見当たらない。しかも彼は一年前、突然失踪した男。いったい事件の裏側に、どんな謎が隠されているのか。

うーん…。
恩田陸氏の作品は、読んでいるときはわかっているつもりなんだけど、読み終えていざ説明しようとすると内容が指からすり抜けていく感じなんだよね。
町のあちこちで起きている怪奇現象に右往左往させられて、気がついたら物語が終わってしまっている、というか。

しかし神が降りてくるという三つの塔と、それに見守られながら閉塞的に暮らす人びと、というモチーフは魅力的でした。死んでしまった男性の「謎」がメインではなく、何故この街が舞台になったのか、何が隠されているのか、何が起ころうとしているのか、というのがメインの謎ですね。
恩田陸ファンにはたまらない世界なんだろうなあ…。

ラストの場面(というかそもそもの発端)は詩的で素敵でした。

(読んでる最中は面白いんだけどね。76点)



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「MAZE」の続編とうたわれていますが、主人公を除きリンク部分はないので、こちらを先に読んでもいいかと思います。

クレオパトラの夢 (双葉文庫)クレオパトラの夢 (双葉文庫)
(2006/12)
恩田 陸

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妹の不倫の恋を精算してつれもどそうともくろんでいた恵弥だったが、いざ現地に到着すると、不倫相手は死亡していた。ロフトから墜落しての事故死と処理されたが、このタイミングは偶然か。街には不穏な人物たちが見え隠れしていて・・・。

作品の価値とは関係ありませんが、何故この作品は舞台が「H市」なんでしょうかね? 土方歳三が最期を迎えた土地、という部分は伏字じゃないのに、土地土地の名前はH市だったり、G稜郭だったり。なんか微妙に引っかかってしまいました。

家族間のことを理由にして、H市にやってきた恵弥だったが、もう一つ目的があり。
それがクレオパトラと呼ばれるウイルス関係のもので、妹の不倫相手の教授に関係がある、ということがだんだんあかされてきます。
積極的な悪人はいないものの、みんながみんな少しずつ、自分に都合のいいように隠し事をしているものだから、ストーリーはちょっと入り組んできます。
そして前作同様、ラストで真相は明かされない。おそらくこうであろうという仮説が披露されるだけ。

ベーシックな謎解き小説に近いつくりで、読みやすいです。
恩田陸が時々書く、なんだかわからないうちに遠くに放りだされてしまった感じとは違います。
それでもすべてが解明される訳ではないので、自分でいろいろ考える余白はたっぷりあります。

私はそれを面白いと感じました。

北国の風情も、いい感じですよ。
(75点)



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一昨日の結構早い時間にカウンターが20000を超えたみたいですね。いつもご訪問くださいまして、ありがとうございます。
そういう肝心な日に更新できないあたり、結構間抜けなワタクシ。

MAZE (双葉文庫)MAZE (双葉文庫)
(2003/11)
恩田 陸

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アジアの西の果て、白い荒野に立つ矩形の建物。いったん中に入ると、戻ってこない人間が数多くいると伝えられている。その「人間消失のルール」とは? 謎を解き明かすためにやってきた4人の男たちは、果たして真相を掴むことができるのか? (「BOOK」データベースより)

理論で割り切れない部分が、恩田陸の魅力です。
中に入ると「消えてしまう」、聖地のような禁忌のような土地がある。
何故消えるのか。消えた人物はどこに行くのか。何故こんな土地があるのか。
そういう疑問の追求はすべて後回しにして、「どういう人物が消えるのかのルールを探る」。
これ、私にとっては、心霊現象の追求と同じです。幽霊とは何か、ではなく、どんな人物に幽霊が見えるのか、というところを追求するような感じ。

消えてしまった人物たちのエピソードがいくつか紹介されて、本編の主人公たちが描かれます。
日本人のコーディネーターと、現地の案内人、軍人、そしてコーディネーターに連れられてきた、何も知らない民間人。この4人が謎を追求する影で、陰謀が起きているらしい、のですが。

ラスト三分の一ほどで、謎は解けます。一応。仮説ですが、「こういうことだろう」と書かれます。
しかしそれから先の部分で、その答が正しかったのかどうか、揺らぎながら物語は閉じていきます。
深読みをするといくつにも解釈ができそうなエピソード郡。何回読んでも、その時々の気持ちによって解釈が揺らぎそうです。
時間をかけて、伏線を拾いながら読み返すといいんじゃないでしょうかね。それでも多分、自信を持って「これが真相だ!」と言い切れないだろう、あいまいさも、この本の魅力のうちです。

(75点 分類するなら古代史ミステリーか、ホラーファンタジーか)



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最近読んだ本の書評めぐりをしていたら、「恩田陸のドミノを思い出した」と書かれていて、あ、それ未読だな、と急いで借りてきました。

ドミノ (角川文庫)ドミノ (角川文庫)
(2004/01)
恩田 陸

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舞台は東京駅とその周辺。今日中に契約を本社まで送らないといけない生命保険会社の社員、俳句のオフ会で上京した男と彼を待つ警察OBの歌人、ミュージカルのオーディションを受ける小学生の少女たち、別れ話をするのにいとこに協力をお願いした青年実業家など、普通の人が何気なく起こした行動が、だんだん大きな波紋を呼んで・・・。

この本はスピード感が命、です。ひとつの行動がどんどん次の行動を呼び、加速的になんだかおかしいことになっていく。悪意らしい悪意があるのは唯一テロ組織の面々だけなんだけど、彼らもどっちかというとちょっと抜けてる感じに書かれている。
思わぬ方向にどんどん事態が進んでいって、みんな「なんかおかしいなあ」と思ってるのにとまらない。
ドミノとは上手いタイトルを付けたものです。

かといって、プロットが雑なわけではない。むしろ、必要なピースを計算してかっちりはめ込んである感じ。途中で必要な部品がなかったら、ドミノの続きは倒れなくなっちゃうもんね。

恩田陸にしては珍しく、どんな人にでも薦められる本。
(80点)



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