乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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ちょうど「ミステリーズ! vol.38」の桜庭一樹インタビューを読んだところで、図書館から連絡が。いいタイミングだねえ。

製鉄天使製鉄天使
(2009/10/29)
桜庭 一樹

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赤朽葉家の伝説のスピンオフ小説です。
ストーリーもさることながら、桜庭一樹は世界を作るのがとても上手い。子供だけの国、この時代のこの年代の子供だけの世界。文中に出てくる「灰色のフィクション」というのが時代背景をしてよくわかる。
今しかない、走り続けるしかない、そういう焦燥感のつのる話。それでいて「いつかはこれを卒業する」ということがわかっている子供たちのせつなさというか・・・。「少女」の世界なのですよ。

いやあ、でもねえ、私はこの話を人に薦めるのは難しい、なあ。
少女漫画「あいあん天使」のノベライズというようなことを桜庭氏が前述のインタビューで言っていたのだけど、まさにそういう感じ。
主人公・赤緑豆小豆が、12歳から17歳まで血と暴力に彩られて走り続け、中国地方を征圧した伝説の族の物語。

(80点)
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いやあ…。感心しました。

少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記 (創元ライブラリ L さ 1-1)少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記 (創元ライブラリ)
(2009/08/30)
桜庭 一樹

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作家サクラバカズキは稀代の読書魔である。本当に毎日本を読むのである。内外文芸を読みまくる疾風怒濤の一年間を綴り読書界を瞠目させた読書エッセイ第一弾。(amazon・内容紹介より)


この人、おかしいよ!
ただひたすら読んで書いて食べて寝て書いて読んで寝て。
「本を読む」ということが、生活の一部になっている人です。もうね、活字のないところに言ったら生きていけない人だと思う。この人が、作家という「読むこと」が仕事の一部である職業に就けて、本当によかった。
そして小説を書いているときの精神状態がまた、ぎりぎりなのです。
そうか、やっぱり作者もあの作品を書くときは大変なのか・・・と。
こういう、ストイックに一本道な人は好きだ。

そしてまた、読んでいる本が面白そうなのです!
「自分の好きな本ばかり読んでいたら駄目になる、どんどん小さくなって死ぬ」といって、積極的にいろんな人からお勧め本を教えてもらって、読む、読む。ひたすら読む。そして書く。
ひたすら、すごい!

何冊か、この本からタイトルを控えました。探して読もう。
読書に関するエッセイ本は、これがあるから楽しい。

読書好きな人が読む分には絶対面白いと思いますが、普通の人にとっては「これ、面白い?」っていう本じゃないかなと思います。
桜庭一樹、好きになりました。愛すべき活字馬鹿。

(点数なんてつけられない!)



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赤×ピンク」がよかったのでちょっと期待して読んだ初期作品。

推定少女 (角川文庫 さ 48-2)推定少女 (角川文庫 さ 48-2)
(2008/10/25)
桜庭 一樹

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「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」巣篭カナは、そんな言葉を呟いてしまう15歳の少女。ある夜、家族とのトラブルから家出し、町のダストシュートで、とんでもないものを発見する。―それは、銃を握ったまま眠る全裸の少女だった! (「BOOK」データベースより)

すいません、ごめんなさい、正直、いまいち。

空気感はすごくいいんですよ。
ぜーんぜん、まだ子供なのに、周りからは大人になれってせっつかれて、やれ受験だ、将来の夢だといわれても現実的に考えられなくて、何かもう、どこか遠くに逃げ出したいなあ、って思ってる女の子の気持ち。
人を傷つけて逃げ出して後悔して、でも怖くて戻れない気持ち。
親なら信じてくれる、と信じたがってる気持ち。
こう・・・言葉に直そうとするとするする逃げ出してっちゃうような、思春期特有の「あの」感じ。
すごく共感できるし、懐かしかった。

だからこそ、「宇宙人」の話は余分かなーと思うのですよ。
そういうひねり方をしなくても、ストレートにいい話を書けるのに。
「砂糖菓子」や「少女には向かない職業」は、ストレートに面白かったのに。
(あ、発表順でいくと推定少女が先なのか?)

ラストがマルチエンディング風の3パターンあるのはいらないと思いましたよ。

(72点)



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お久しぶりでございます。自宅PCのキーボードが反応しなくなり、更新を中断してました。次にパソコンを買うときは、でかくて面倒でも! ノートではなくデスクトップにしよう、と心に決めました。(デスクトップならキーボード買い替えだけですぐ使えたんです)

気を取り直して今日の一冊。

荒野荒野
(2008/05/28)
桜庭 一樹

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荒野は、恋愛小説家を父に持つ中学一年生。家政婦さんと三人暮らしだったが、父が再婚することになって家政婦さんは出て行き、新しい家族がやってきた。再婚相手の連れ子の男の子は、荒れ野の同級生で・・・。

まずこの父親がもう、駄目な男なのです。自分の恋愛遍歴を元に恋愛(性愛)小説を書く父親。しかし、「娘のことは書かん」「荒野は俺の小説は読むな」と言い切っているあたり、駄目な人間だけど駄目な父親ではない。
そして、荒野。
派手派手しい父親とは対照的に、落ち着いた和風の美少女で、奥手。自分の体が成熟してきていることにも、他人に言われてようやく気付くというぼんやりしたところがあります。
その荒野が中学生活を環境の変化に振り回されながらおくり、初めての恋も経験し、だんだん大人になっていく、そういうお話。

最近の桜庭作品の中では、異色なくらいオーソドックスな少女の成長物語になってます。
私はかなり好きですが、物足りない人もいるかな?
「少女七竈」や「私の男」のような迫力はありません。

(80点)



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ちょっと間が空いちゃいましたが、4巻目。

GOSICK (4) ゴシック・愚者を代弁せよ 富士見ミステリー文庫GOSICK (4) ゴシック・愚者を代弁せよ 富士見ミステリー文庫
(2005/01)
桜庭 一樹 武田 日向

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ヴィクトリカの存在の謎の一端が明らかに!?
数十年前、王国ソヴュールに風のように現れ、政治を裏から操った一人の錬金術師がいた。その名をリヴァイアサン。生死不明のまま歴史の舞台から去った彼の手記をヴィクトリカは図書館塔の中から発見する。 (出版社 / 著者からの内容紹介)

ヴィクトリカが密室殺人の謎に挑む巻。ミステリの王道的な伏線の張り方といい、お見事! な1冊です。怪奇現象かと見せかけておいて、実は論理的に説明がつく話。・・・こういうの、大好き。

そしてまた、1924年という時代背景が大きく意味を持ってくる話でもあります。
二つの大きな嵐を乗り越えて、中世から近代へ、欧州から新大陸へ時代が動く、その狭間。
登場人物の何人かは、未来に来るであろう「嵐」を予測していますが、それが回避できないであろうことも想像しています。
当然、読者である私も、「この後何が起こるのか」わかってるわけで。
この、落とされる影が絶妙な感じ。

(73点)



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