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「Vヴィレッジの殺人」 柴田よしき
「うわ、懐かしい」と思ってしまいました。5年ほど前に出た「祥伝社・400円文庫」。長すぎなく、重過ぎない作品が多くて、あさるように読んだっけ・・・。

Vヴィレッジの殺人 (祥伝社文庫)Vヴィレッジの殺人 (祥伝社文庫)
(2001/10)
柴田 よしき

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非公式ながら政府公認の「吸血鬼の村」V村。そこで吸血鬼村にはありえない、十字架の刺さった死体に遭遇した私立探偵のメグは・・・。

吸血鬼の村、起こりえない殺人、よそとは違う風習の人たち。独自の設定なので、ちょっと説明部分、多いかな? 軽い文体なので、それほど引っかからずに読めると思います。
ここでしか成立しない「不可能犯罪」。
もちろん解決も、「この村でしか成立しない」。
こういうの、好きです。「あれ」とか、「あれ」とか、ミステリ好きな人なら何作か同じ設定の話(吸血鬼ものという意味じゃなくて)思いつくと思う。その中でも、とりわけさくさく読めて、笑えて、いい作品でした。

この話はこの長さでちょうどいい、と思います。

(78点)

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「やってられない月曜日」 柴田よしき
図書館を利用していると、読みたい本を読みたい順に読めずに、棚にあるのから借りてくることがあるんだけど、おかげでこの作者さんの本はどれが新しいのかよくわかりません(涙)

やってられない月曜日やってられない月曜日
(2007/08)
柴田 よしき

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私、高遠寧々、28歳。実はコネ入社だけど、いちおう大手出版社経理部勤務。彼氏なんていなくても、気の合う同僚もいるし、お気楽な一人暮らしを満喫中。でもそんな平凡な日々にも、いろんな事件は潜んでて−。(BK1内容紹介より)

柴田氏の作品は、少し論理が甘いところがあって、私なんかは「面白いけど平凡」なんていう評価をしちゃったりするんだけど、この本は逆で、「平凡だから面白い」。
自分の見た目に自信がないからファッションにも興味ないし化粧の研究もしない。「まあ、こんなもんでしょ」といいながら、でも仕事では何とか筋を通したくて頑張っちゃうOL。特別仕事が出来るわけでも、個性があるわけでもない主人公。事件というほど大きな事件でもない、ちいさな日常。

章立てなんかを見て、「月曜日の水玉模様」(加納朋子)と比べるようなお話だったら嫌だなーと思ったのですが、主人公キャラの違いで読めました。
特筆するエピソードとかはないものの、安定してる文章力は評価できます。

(75点)

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「所轄刑事・麻生龍太郎」 柴田よしき
柴田よしきのデビュー作「RIKO」シリーズの、重要な脇役・麻生を、主人公に引っ張り上げて書いた連作短編。実はこのシリーズ、何冊かしか押さえてない・・・。

所轄刑事・麻生龍太郎所轄刑事・麻生龍太郎
(2007/01/30)
柴田 よしき

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麻生は、刑事になったばかり。持ち込まれるのはちいさな事件ばかりだが、そこからもう一つの真実を見極める目を持っていて・・・。


作中時間は、1980年代前半、位。これ、明記しといてくれればいいのに、他のシリーズとの絡みもあってか、なんとなくにおわす程度にしか書かれてない。
志していたわけではない「刑事」という職業について、それでも天然の才能があったのか、事件の真相にたどり着く麻生。恋人の及川との絡みも交えながら、展開される全5編。
すこし「刑事小説」にしては上手く行き過ぎな感じもするけど(無駄足が極端に少ないところとか)、コンパクトにまとまってていいんじゃないでしょうか。
ちょっと空いた時間に一編ずつ読むのに適してる、かな。
ラストまで一気に引っ張ってく吸引力は、残念ながらさほどない感じです。

(75点)

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「ふたたびの恋」 柴田よしき
感想書いたつもりで忘れてた(汗)。めったにない、二日連続同じ作家さん。

ふたたびの虹 (祥伝社文庫)ふたたびの虹 (祥伝社文庫)
(2004/06)
柴田 よしき

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東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」。女将の作るちょっぴり懐かしい味に誘われて、客たちが夜な夜な集まってくる。クリスマスの嫌いなOLの悩み、殺された常連客が心ひそかに抱いていた夢、古い指輪に隠された謎と殺意…。数々の人間模様をからめながら、自らも他人にいえない過去を持つ女将が鮮やかに解決する恋愛&ヒューマン・ミステリーの傑作。 (「BOOK」データベースより)

「香菜里屋」シリーズや「五番館」シリーズと似たような設定です。
主人公が「小道具好き」なのも北森鴻を彷彿とさせます。

じゃあ、どこがいいところか。
主人公が女性で、彼女に寄り添う形で話が展開していくところ、かな。
過去に何かあったらしい女将さん。最初の方ではほのめかすにとどまっていたそれが、だんだん明らかになっていきます。
一作だけ読むとこれといって目立つ特徴もないんですが、続けて読むと味が出てくるというか。

(72点。ちょっと小粒かな)

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「猫と魚、あたしと恋」 柴田よしき
こういう短編集って、どこまで説明入れていいのか、毎回悩む。

猫と魚、あたしと恋 (光文社文庫)猫と魚、あたしと恋 (光文社文庫)
(2004/09/10)
柴田よしき

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 不倫、万引き、覗き、睡眠傷害……。日常を生きるために、恋をまっとうするために、普通に“壊れて”しまう“あたし”たちをストレートに描く九編。 (出版社/著者からの内容紹介)

「猫は水が嫌いなのに、どうして魚が好きなんでしょう? 女の子は辛いこと、苦しいこと、めんどくさいことなんかみんな嫌いなはずなのに、なぜ、いつも恋を追い掛けているのでしょう?」

「あとがき」にも帯にも書いてあるこの言葉以上に、うまい説明があるだろうか?
辛いのに、苦しいのに、恋を追いかけずにいられなかった女性たちが、ほんの少しだけ「壊れていく」様子を、抑えた文章で書いた話。
女性なら一人くらい共感できる人がいると思います。

(72点)

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