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![]() | クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子 (講談社文庫 に 32-3 西尾維新文庫) (2008/08/12) 西尾 維新 商品詳細を見る |
史上最強の請負人、哀川潤から頼まれて通称“首吊高校”から女の子を一人救出するために潜入した、戯言使いこと主人公・いーちゃん。ところがクビツリ高校の中は殺戮の嵐だった・・・。
西尾維新って、やっぱり「ライトノベル系」の作家さんだよなあ、というのが第一感想。
どうやら話の裏にあるらしい「特殊能力者集団」と、主人公のトラウマな過去。ほのめかしは随所にあるけれど、まだまだ隠されてるものは多いらしいです。
第一作、「クビキリサイクル」がミステリーの王道的な構造だったのに対して、こっちはアクション場面(?)に重さをおいた話。どうやらこれからどんどんミステリ色がなくなっていくらしい。ちょっと残念。
殺戮場面がたくさん出てくるのに血の匂いがしない話。好き嫌いで言ったら嫌いなほうなのだけど、それでもどんどん読み進む感じ、なんかちょっと不思議。
(78点)
![]() | クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社文庫 に 32-2 西尾維新文庫) (2008/06/13) 西尾 維新 商品詳細を見る |
鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から2週間。「ぼく」こと戯言遣い・いーちゃんは、級友・葵井巫女子に誕生祝という名の飲み会に誘われる。級友と一緒にすごす休日に興味のなかった主人公だったが、強く押されて断れずに参加することに。その頃、世間を騒がせていた連続殺人。犯人の零崎人識に狙われた主人公だったが・・・。
いや、上手い上手い。前作よりずっといい。
ただし、「ミステリ」としての枠で見ると、それほど高い評価は出せないかな。
連続殺人が最初大々的に取り上げられてたし、犯人の「零崎人識」が早々に出てきたんで、てっきりそっちに添って話が進むのかと思ってたらそうじゃなかった。
大学の級友、「葵井巫女子」の友人が密室で殺され、容疑者の一人として警察に取調べを受ける主人公。一度開放されたものの、連続殺人の様相をなしてきて・・・。と、こっちの方がメインの謎。
しかし、読みどころはやっぱり主人公の「こわれっぷり」じゃないかと思う。人として、何かが大きく欠けていて、それを自覚している少年。「子供たちがこの本を抵抗なく読むのか?」と思うと空恐ろしくもあるのだけど、実際私もぐいぐい読まされたし(顔をしかめる場面はいくつもあったけど)、やっぱ、上手いんだよねえ。
これでもう少し血の匂いのする文章だったら、読めなかったかもしれないけど。
そして、ラストのどんでん返しの後にもう一段の「真相」が待っている構成はさすが。
そう思って読み返してみると、きっちり収まるところに収まる感じ。なのに全体の印象としては「謎解きは狂言回し」な感じなんだよね。このバランス感が絶妙です。
(80点)
![]() | クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫 に 32-1 西尾維新文庫) (2008/04/15) 西尾 維新 商品詳細を見る |
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする! 工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を“証明終了”できるのか? 新青春エンタの傑作、ここに誕生! (「BOOK」データベースより)
レビューらしいレビューはあちこちでたっぷり書かれているので、私の感想を書きます。(いつもの事な気もするが)
西尾維新の書く登場人物って、「つるつるしてる」感じがする。新感覚ミステリという冠にも納得。これは確かに・・・この世代独特の世界、だと思う。(入間人間とかは世界として同じにおいがする)
ちなみに森博嗣の書く人物は「硬い」感じ。触感としてメタルっぽい。西尾維新はスケルトンプラスチック、な感じ。・・・わかりにくい例えで申し訳ない。
ミステリとしてはかなりオーソドックスなつくりのようでいて、わずかにはみ出ているところがある。確かにある。キャラクターの設定とか、そういうヒトコトでいえる部分じゃなくて、(もちろんラストのどんでんがどう、という話じゃなくて)何か、独特なもの。私は結構好き。受け入れられない人もいると思う。
(85点。評判どおり)
![]() | ×××HOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル (2006/08/02) 西尾 維新 商品詳細を見る |
>「何でも願いのかなう店」の店主壱原侑子に、「妖しの見えない眼」にしてもらう代わりにバイトとして使われている四月一日君尋(ワタヌキキミヒロ)。侑子にいわれて買い物に行った先で、破滅的な行動をとるのを止められない女性と出会い、店に案内するが・・・。
西尾維新の漫画ノベライズを読むのは二冊目。「デスノート」の時はそうでもなかったんだけど、これは、絶対原作読んでからのほうが面白い。
侑子さんがどんな人物なのか。
「どんな願いでもかなう」、かなえるための対価とはどういうことか。
四月一日は、その眼のせいで、どんな辛い思いをしてきたか。
これが解ってからの方が、面白いと思う。
(ただのファン心理かもしれない・・・)
そして、原作とも共通するんだけど、西尾維新って言うのは、「一見普通なんだけど心のどこかがとてつもなく捻じ曲がっている」人間を書くのが、とにかく上手い。歪んでる、それを自覚している、でも原因を暴かれたくない、そんなどろどろとした汚い人間の心理が過不足なく書かれていてうならされる。あんまり我が子には読ませたくないなあ。
(80点。原作知らない人なら65点)
まず最初に述べておきますが、私は別にデスノファンではありません。全巻読破もしてません。ので、ファンの方とは違う読み方をしてると思います。
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DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2006-08-01 |
ロサンゼルスで起きた連続殺人事件。死体は密室にあり、傍らの壁には藁人形が釘で打ち付けられていた。名探偵Lから捜査の手伝いを依頼されたFBI捜査官(休職中)南空ナオミは、現場を見に行くが、そこで竜崎と名乗る男とであって、捜査を共にすることになる。事件毎に減っていく藁人形。カウントがゼロになる前に、犯人を捕まえることはできるのか?
ネタバレ覚悟で言っちゃいますが、ミスリードの嵐です。実に西尾維新らしい。
Lという名の名探偵がいるということ、彼は命の危険を感じてほとんど人前に出ないこと、Lの後継者として育てられた人物が複数いること、これくらい丸呑みすれば、原作知らなくても十分面白いと思います。(そして、このことについては結構早く本文中でも出てきます)
推理小説の基本、「何故犯人は現場を密室にしたのか?」に並んで、「どうやって密室にしたのか?」「何故連続殺人なのに殺害方法が毎回違うのか?」という謎をちりばめて、どんどん進んでいくストーリー。登場人物がどうにも普通じゃないのは、一つの味なのでこれもよし。
「マンガのノベライズでしょー」と高をくくっていたら、そんなことなかった。大変楽しく読めました。原作も読もうかしら、と思えるほどに。
(80点。原作の力か、西尾維新の力か)









