乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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実を言うとエッセイは苦手な分野。「好きな作家さん」が書いたエッセイなら読むけど。

ドリームタイム (文春文庫 た 61-2)ドリームタイム (文春文庫 た 61-2)
(2007/09/04)
田口 ランディ

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ピエロ男、トイレの神様、フリーダ・カーロの女が現われ…。この地球に起っている、言葉では絶対に説明できない13の夜の物語。(「MARC」データベースより)

ところが小説が魅力的な作家さんでも、エッセイが面白いとは限らないのが面白いところ。エッセイが面白い作家さんは、大体あとがきも面白い。

という私の概念を軽く飛び越えていくのがこの人だなあ、という気がする。

エッセイなのに、短編小説を読んだよう。
ほんの少しスピリチュアルな、宗教っぽい、ちょっとだけ不思議な話を集めたエッセイ集。。
普通とはちょっと違う感性を持った女性。この序のつむぐ言葉は、少しだけ違う世界を垣間見せてくれる。
宗教ではなく、古来から伝わる伝統的なもの、「台所には火の神様がいる」「悪いことをするとご先祖様に怒られる」といった言葉が、すんなりなじむような。それでいて、古臭いわけでもなく。

こんな作品、と言葉に出して薦めるのはとても難しい。
とにかく、立ち読みでも何でも、まず一編読んでみて、というのが私の限界。
(74点)
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順番間違ったらしい本。ようやく読めました。

アンテナ (幻冬舎文庫)アンテナ (幻冬舎文庫)
(2002/06)
田口 ランディ

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15年前、妹が消えた。家の中から、何の痕跡も残さずに。父は死に、母は宗教にのめりこみ、弟は発狂した。「僕」は自分をちっぽけな虫の様だと思っていた。そんな折、SMの女王様に出会い・・・。

三部作としてみるならこの本が一番変。どう説明したらいいのか・・・。
この本は、妹の失踪した謎を解くミステリではありません。
異能者は生きていくだけで苦しい。その能力を人に説明することが出来ないからなおさら。
そしてその能力に目覚めていく過程も苦しい。お手本となる先人がいないから。それでも、周りの人にうさんくさげな目で見られても、生きていく。
家族はそれを受け入れて、丸抱えできるほど柔軟か?
・・・そういう本です。
説明しても説明しても、言葉の端から嘘になる。
そのくせ、「読みなよ、読んだらわかるよ」と言えるほど単純な面白さではない。

この本の後に「モザイク」読んだら、救われる気分がするだろうなあ・・・。

(70点。・・・難しい)



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この人のエッセイ集は初読。タイトルばっかり有名になった感じがしてたのだけど。

もう消費すら快楽じゃない彼女へ (幻冬舎文庫)もう消費すら快楽じゃない彼女へ (幻冬舎文庫)
(2002/02)
田口 ランディ

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地袋路上通り魔事件、(中略)野村沙知代問題、オウムなど、世の中を騒がせた社会現象の実相とは? そして微妙なバランスの上で成り立っている現実世界の柔軟性の本質とは? 普通より少しだけ変わった人たちの哀しくも愛おしい姿に共感しつつ、それでも変わらぬ日常のリアルの数々を綴る名コラム。(「BOOK」データベースより)


1999年発行の本なんで、若干内容が古いのだけど、書かれている「日常」については古びていない。孤独で、病んでいて、でも普通の人たちの話。
なんというか、この本は解説を必要としてないな。

まあ読め。共感できたらもっと読め。

そんな感触の本でした。
私は「母親のお仕事」がぐっと来た。私はこの仕事をまっとうしているか?

(80点。ランディ氏の本はもう少し読む) 



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別会社で今月再版されてるらしいです。表紙未確認。ああ、最近本屋行ってないからわからないんだ・・・。

モザイク (幻冬舎文庫)モザイク (幻冬舎文庫)
(2003/04)
田口 ランディ

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ミミは、引きこもりなどの精神にいくばくかの問題を抱える人を、説得して病院に連れて行く仕事、「移送屋」をしている。ある日、移送途中の14歳の少年が失踪した。彼は「渋谷の底が抜ける」と書置きを残していたが・・・。

社会がおかしいのか、適応できない人がおかしいのか。そこここで目にする問い。それに対する、一つの答えがこの中にある。
すごく力のある本だと感じた。影響力のある、と言い換えてもいい。
世界の文法が変わってるのに、気付いてないのかい? って言われたみたい。
私はこの本、すごく突き放してると思った。わからない人には、きっとこの感覚はわからないよ、って。うん、共感も熱狂も出来ない。でも読む。これらの本を熱狂して読むのはどんな人だろう? って想像しながら。

(70点。ラストが明るくてよかった)



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お友達の方が、「この作者が好きだ」といってるのを聞いて、とりあえず1冊読んで見るか~と、手に取りました。何で今までスルーしてたんだったっけ? とか思いながら。

コンセント (幻冬舎文庫)コンセント (幻冬舎文庫)
(2001/12)
田口 ランディ

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ユキの、兄が死んだ。急いで郷里に帰ったユキを待っていたのは、現実を受け入れられない両親と、腐敗した兄の死体。兄の借りていたアパートで、死体の臭いをかいだユキは、それからというもの兄の幻覚を見、死の臭いを感じるようになる。兄の死の原因を探し始めるユキだったが・・・。

読んでて、思い出した。
「なんかよくわからなくて、エロい小説」って評判を聞いて、鵜呑みにしていたんだった。バカだった。

主人公は、生活しながら、兄の影を見る。何故死んだかわからない兄。健康で、アパートを借りて仕事を始める意欲がとりあえずあったはずなのに、急に何もかもを放棄しての餓死。緩慢な自殺。
その影はユキの心の中の何かが見せるものなのか?
精神科のカウンセラーなどの力を借りて、自分の心(と、兄の死について)を探るユキ。
はたして幻覚なのか、そうじゃないのか、霊は存在するのか、ユキが病んでいるのか、そういうもろもろをごった煮して話が進んでいき、ユキはある一点で「越える」。何をかはここに書かない。
面白いとかそういう表現じゃなくて、私に響いた。「わかる」と思った。思った自分に驚いた。田口氏の才能だな、これは。
微妙な作品だと思う。これ、わからない人にとっては本当になにがなにやらだろうな。
ただ、確かに官能的な場面(都合のいい表現だ)はたくさんある。だけど、そこを書きたくて書いたんじゃないんだろうな。文中に出てくる「セックスは、死に似ている」、これを実践したら必然的にそんな場面が出てきたんだろう。読めばわかるだろうに、一部分の表現だけあげつらう人は嫌いだ。おかげでこんな傑作今まで読み逃してたじゃないか。
(誰の感想を信じるかも、読書家としての腕の見せ所、なんだろうなあ)

(80点。ただし、成人向け)




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