乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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最近同じ作家さんの本ばかり読んでいる気がしてならない。新規開拓しなくちゃな。

まほろ駅前番外地まほろ駅前番外地
(2009/10)
三浦 しをん

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『まほろ駅前多田便利軒』での愉快な奴らが帰ってきた。多田・行天の物語とともに、星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリーを収録。(「BOOK」データベースより)


「まほろ駅前多田便利軒」の番外編です。何があっても、本編を先に読むことをおすすめします。

番外編としてはね、悪くないと思うんですよ。
便利屋の主の多田と、居候の行天が片付けるいくつかの依頼たち。人間ってバカだなあと思う話もあれば、人間って深いなあ、と思う話もあります。ただし、全体として話は小粒。まあ番外編ですしね。

「逃げる男」なんかは、他者からは伺えない夫婦の関係について書かれた話。それも、夫が死亡してからの話。「あの人はこんなことを考えていたんだ!」という安易な結論を出さない潔さがありますね。好きなタイプの話です。

作者の脳内で彼らは息づいているみたいですから、続編を楽しみにしたいと思います。

(75点)
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バカだ…バカすぎる…。

星間商事株式会社社史編纂室星間商事株式会社社史編纂室
(2009/07/11)
三浦 しをん

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川田幸代。29歳。会社員。腐女子。社の秘められた過去に挑む―。本間課長は言った。「社史編纂室でも、同人誌を作ろう!」その真意はいかに?風雲急を告げる社史編纂室。恋の行方と友情の行方は、五里霧中。さらには、コミケで人気の幸代の小説も、混乱に混乱を!?これでいいのか?わたしの人生。 (「BOOK」データベースより)


誰も期待していない社史編纂室に勤務している「仕事よりプライベートが大事」な主人公、幸代。腐女子向けの同人誌を書いているため、時間はいくらあっても足りないけど、生活していくために仕事もしなくちゃならないし、と渡りに船な状況。でも仕事は出来るしまじめな女性なのですよ。

ところが社史編纂室のメンバーに同人誌を書いていることがバレて、何がどうなったのか、上司の一存で同人誌を作ることに。さらに本業であるところの社史編纂にかかわる黒歴史と、同人を続けることに迷う相方と、放浪癖のある彼氏。難題盛りだくさんで話が進んでいきます。

同人誌がらみの話と聞いただけでちょっと苦笑い気味になる私なのですが、ストーリー的には王道に近い、しっかりした話。最後にすっきりさせてくれるのもいい。

楽しんで書いたんだろうなあ、と思います。三浦しをんらしい作品になってます。

(78点。面白いよ、と勧めるにはややマニアックかな)



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こういう話も書くのか、と。

天国旅行天国旅行
(2010/03)
三浦 しをん

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そこへ行けば、救われるのか。富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶…光と望みを探る七つの傑作短篇。 (「BOOK」データベースより)


「心中」をテーマにした短編集。
テーマがテーマだけに重い話が多いのです。読んでてちょっと鬱になります。
特にラストの、心中から一人生き残ってしまった青年の話は読んでてとてもつらかった。
読後感が明るい話も多いんですけどねえ…。

一番印象的だったのが最初の「森の奥」。
富士の樹海で出会った自殺志願者たちの話です。腐女子精神の含まれた話で、ダメな人はダメかもしれない。お互い死のうとしているのに、相手を思いやってしまう気持ちとか…。いろいろ考えながら読みました。
そしてラストの場面、森の奥からピンと張られたロープという情景もいいなあ。

(78点。面白いけどおすすめしにくい)



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伝統芸能に触れる読書、第三弾。これだけ文楽です。

仏果を得ず仏果を得ず
(2007/11)
三浦 しをん

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文楽の大夫修行中の健。ある日、師匠から、才能はあるがとっつきにくい三味線の兎一郎と組むように言われ・・・。


文楽とは何ぞや? と言う状態で読み始めた私ですが、何とかなりました。
ただし! 作中に文楽についての説明はあんまりありません。読み進むうちにどんなものかはわかってきますけどね。
文楽作品のストーリーについての説明は十分書いてありますが。

主人公の抱える悩みと、そのとき演じる作品をリンクさせた、連作ものになってます。
その悩みは恋愛だったり、人間関係だったり、芸の道だったり。
と言っても、人生の軸に「文楽」をすえてしまった男が主人公なので、人間関係にしてもなんにしても、結局は芸がらみになるんですが。

明るい感じの文章で、悩みは結構深刻だったりするんですけどさらさらっとっ読めます。
それでいてテーマは軽くない。
伝統芸能というのは難しい。お約束事も多いし、初心者にはとっつきにくいし。そんな中で生きていくと決めた人の強さ。これは好きじゃないとかけない文章だと思います。

文楽が見てみたくなりました。
(80点)



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これは久々に購入本。ほしい本はいろいろあるのですが、まず本棚の整理からはじめなくては・・・(汗)。

格闘する者に○ (新潮文庫)格闘する者に○ (新潮文庫)
(2005/03)
三浦 しをん

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藤崎可南子は就職活動中。希望は出版社、漫画雑誌の編集者だ。ところがいざ活動を始めてみると、思いもよらないことばかり。「平服で」との案内に従って豹柄ブーツで説明会に出かけると、周りはマニュアル通りのリクルートスーツを着た輩ばかりだし、面接官は「あーあ、女子はこれだからなー」と、セクハラまがいのやる気なし発言。これが会社? これが世間てもの? こんな下らないことが常識なわけ? 悩める可南子の家庭では、また別の悶着が…。(「BOOK」データベースより抜粋)

これがデビュー作だと思ってみると、「なるほど!」といった感じがします。今まで読んだしをん氏の作品の中では、「小説」と「エッセイ」の中間のような味わい。

タイトルだけ聞いて「格闘技もの?」なーんて思っていたんですが、就職ものでした。本人の主観では一生懸命なんだけど、どうにも緊迫感と常識のない女子大生。どうにも乾いた空気の家庭。ちょっと生意気な弟。なかなか帰ってこない政治家の父と、跡継ぎ問題に気をもむ秘書。自分の好きなことを貫く、ちょっと距離感のある母。どのキャラクターもじつにいい味出してます。そうそう、学友の二人も素敵。
とぼけた味わいのあるのびのびした文章で、力を抜いて笑いながら読めます。
もちろん作品としての完成度も充分です。

なかなかこういう本、ないんですよね。楽しめました。
(80点)



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