乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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珍しく海外文学。

停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)
(2000/08)
ジュンパ ラヒリ

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9つの作品からなる短編集です。

各作品の主人公たちにつながりはないのだけど、共通点があります。
「インドからアメリカへ移民してきた人たち(と、その子孫)」。
全編通して、かすかに漂う寄る辺ない感じが切ない作品たちです。

といっても、哀れみを誘うような文章ではない。
主人公たちは淡々と日常生活を生きているだけで、自分たちの風習を誰かに強要しようなどとは思わずに、ひっそりと町の片隅で生きているだけで、…なのにどうしてこんなに切ない物語なのでしょう。
主人公たちは不幸ではない。かといって、幸せでもない。
大きな問題があるわけではないけれど、満たされているわけでもない。
彼らを満たさないのは、彼らのルーツとは異なる空気や文化なのかもしれない、と感じました。

表題作の「停電の夜に」が象徴的。
毎晩の短い停電の時間に「今まで内緒にしてきたささやかなこと」を打ち明けあう若い夫婦の話です。
彼らは仲良さげですが、実は大きな隔たりを隠し持っています。それがゆっくりと明らかにされていくのです。
短い話なのに「人生」を感じます。良品です。

ただし、主人公たちが幸せとはいえない話が多いので、続けて読むとずっしり疲れます。ご注意を。

(80点)
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書ける時にさくさく書いておかないと。本日二冊目の感想です。

時が滲む朝時が滲む朝
(2008/07)
楊 逸

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1988年夏、中国の名門大学に進学した2人の学生、梁浩遠(りょう・こうえん)と謝志強(しゃ・しきょう)。様々な地方から入学した学生たちと出会うなかで、2人は「愛国」「民主化」「アメリカ」などについて考え、天安門広場に行き着く――。
大学のキャンパスで浩遠と志強が出会った「我愛中国」とは。(amazon・著者出版社 / 著者からの内容紹介 より)

ぶっちゃけてしまいますと、私、「純文学系」の作品とは折り合いが悪いです。たぶん、ストーリーに気がとられてしまって、「どう描かれているか」が二の次になっているからだと思います。

なのに、読んじゃったんですよねえ、「芥川賞受賞作」=「今年の純文で最高の作品」を。

(私は、芥川賞というのはそういう賞だと――そういう賞であってほしいと思っています)

で、感想なんですが。
普通に面白い、と思ったんですよねえ。
これが芥川賞? と。

いまいち「ここがいい」または「ここがどうにも理解できない」といったとがったベクトルのない作品で、エンタメよりの作品として読んでもそれなりに「面白かったなあ」と思うこと請け合いで、でもじゃあ何かが私の中に残るのか、というと、そうでもないだろうと確信できてしまいます。

といっても最近の芥川賞は割とそういう本が多い。純文学に多くを望みすぎているのかなあ。ちょっと、物足りない。

(70点)



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テーマ:感想 - ジャンル:本・雑誌

春ですねー。たとえ先日の爆弾低気圧の影響でいまだに路肩に雪が残っていようとも、新学期が始まったからには春ですよね。もうすぐやってくる薄着の季節を前に、体重が気になる季節ですよね。
そういうわけで読んで見ました。

そのひとクチがブタのもとそのひとクチがブタのもと
(2007/03)
ブライアン・ワンシンク

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知らずにデブ化!? おバカな食べ方やめなさい。 お腹がすいているから食べるというのは嘘!? 食行動は広告、パッケージ、生活習慣など、空腹感以外の様々な要素から影響を受けている。無意識の食べ過ぎを改めれば、肥満解消も、とてもスムーズ。(amazon内容紹介より)

原題は"Mindless Eating" 。心のない食事? 無意識下の食事?
出版社の都合なのか、かけ離れたタイトルになってますが、中身はけっこうまともな分析書。
かいつまんで言えば、「こういう食べ方をしていたら太ります! ダイエットしたいならこれに気をつけるだけで、緩やかに無理なくやせられます!」 っていう本です。

ダイエット本ではなくて、肥満防止本。夏までにスリムな体を手に入れるには間に合いそうもないですが、健康な体を目指すなら参考になる文章が色々です。
「究極のダイエットとは、ダイエットしてる自覚がないダイエットです」って言うのが秀逸でした。
(ちょっとした気配りを習慣にしちゃいましょう、っていう文意です)

(食生活が気になる人へ、78点)



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昨日の続きです。

魔女の血をひく娘〈2〉魔女の血をひく娘〈2〉
(2003/11)
セリア リーズ

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これはただの偶然じゃない。わたしのからだにはメアリーの血が流れている―。キルトに隠された日記にはつづきがあった。魔女狩りを逃れて渡ったアメリカでも、魔女の烙印をおされたメアリー。あてもなく森へ走った少女を待っていた運命とは…? 研究者アリソン、先住民の娘アグネス。二人がたどりついた涙の真実。(「BOOK」データベースより)

2巻冒頭、現代から話は始まります。
作中では「魔女の血を引く娘」の著者はアリソンだということになっています。アリソンは、前作の登場人物のその後を知る人を探しているけれど、肝心のメアリーについてだけがわからない。
一方、偶然「魔女~」を読んだアグネスは、メアリーが自分の先祖ではないかと思い、アリソンに連絡を取る。
アグネスは昔のことを口伝で受け継いでいる呪術氏のおばのところに行く。ところがアグネスの精神は半ばメアリーに憑依されたようになって、彼女の半生の夢を見る。

「フィクション」になっちゃいました。
もちろん前作も、原本からみると手を加えられたところはたくさんあるんだろうけど・・・。それとは次元の違う話で。

先住民と、入植者の間に激しい争いがあったのは知られているし、メアリーがそれに巻き込まれたのは間違いない。けれど、今回の話は「夢」だし、「口伝」。少なくとも、裏付けられるものは(この本の次点では)ない。(ひょっとしたらこの後研究者によって証明されている可能性もあるけれど)
なんというか、「お話」な感じがするんですよ。
こう書けば盛り上がるだろうって、作為のにおいがする。

前作の迫力は薄くなったような。メアリーの人生に集中できないのが原因かも。

(70点)



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児童書の棚にあった本ですが、対象年齢はもう少し上だと思います。

魔女の血をひく娘魔女の血をひく娘
(2002/10)
セリア リーズ

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アメリカで見つかった古びたキルト。その中に縫いこむように、古い日記が隠されていた。その日記を書いたのはメアリー。祖母を魔女裁判にかけた町から逃げ出して、アメリカまでやってきたが、そこも彼女にとっては楽園ではなかった・・・。

医療が今ほど発達してない時代、薬草の知識を持って、病を治す治療師という人は今のお医者さんよりもっと身近だったはずなのだけど、その「常人とは違う」知識が、差別につながり、たくさんの人が魔女裁判にかけられ亡くなった・・・。
ここまでは、かろうじて、知識としてありました。
でも、そういう人たちの家族については考えたことなかった。
実話を元にしてあるだけの事はあります。暗く、陰鬱で、厳しい話。ただし、読み書きが出来ない人がそれなりの割合でいた時代の話なので、記録として残っていただけですごい。文章としては書き込みが足りなく、物足りない部分もあります。
今ならこの宗教的しきたりを馬鹿しがちだけど、当時の人たちにとってはそうではなかった。
そういうのが、迫ってくる話です。

この日記は完結していません。
アメリカでもまた魔女の疑いをかけられることになってしまったメアリーが、逃亡寸前まで書き綴ったものです。
メアリーの、その後の人生についてはこの本では語られてません。

現代のアメリカで、その後のメアリー探しが試みられ、その記録が2巻という形でまとめられていますが、その感想はまた別の日に。

(76点)



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