乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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ミステリフロンティアの薄青色の背表紙を見ると手にとってしまうんですよねえ…。

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
(2010/02/24)
梓崎 優

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砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。(「BOOK」データベースより)


「ミステリーズ!新人賞」受賞作を冒頭においた連作短編集。この「砂漠を走る船の道」を読んだときも、こんな本格魂がある新人がまだいるのかと感じたものですが、まとめて読んでみるとまた圧巻ですね。

世界中を旅する斉木という男を主人公にすえた話ですが、まさに「この国」「この土地」だからこそ成立しうるミステリなのです。特に「砂漠~」の殺人事件の動機! こういう切り口のミステリもあったのか、としみじみ感心しました。謎が隠されているけど文章としてはフェア、というのも好きです。
そして何より最後の情景が美しい。着地が上手いミステリというのはそれだけで好印象です。

一つだけばたばたっとした印象の話があるのが残念。他のは「そうだったのか!」なのにそれだか「そんなんあり?」な印象なんですね。
「叫び」とか本当に衝撃的な作品なのに。息抜きなのかしらん。

でもぜひこの方にはこの路線で書き続けていただきたい。今後に期待、の一冊です。

(76点)
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たまに読みたくなる講談社ノベルズ。

ハサミ男 (講談社文庫)ハサミ男 (講談社文庫)
(2002/08/09)
殊能 将之

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「ハサミ男」なる異名をつけられた連続殺人犯。しかし狙い定めた被害者を殺害しようとしたその夜、少女は先に模倣犯によって殺されていた。「ハサミ男」は犯人を捜そうとするが・・・。


「ハサミ男」が犯人を捜す場面と、警察が捜査に当たる場面が交互に出てきます。ここに、大きなトリックが仕掛けられています。
ミステリ的にはお見事。きれいに騙していただきました。そしてそのあとのなんともいえない後味の悪いラストシーンもいい。

あえて難をつけるとしたら、「何故ハサミ男の被害者になるはず発った少女が、模倣犯のターゲットになったのか」という部分に説明がないところでしょうか。「なんという偶然!」という発言があったと記憶していますが、偶然にしてはあまりにも、という気がします。

(78点。ミステリ好きの方に)



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ペンギンブックカフェの感想を読んで、予約待ちをしていた本。ペンギン店長さんの感性はいつも感心しているのです。

プールの底に眠る (講談社ノベルス)プールの底に眠る (講談社ノベルス)
(2009/12/08)
白河 三兎

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夏の終わり、僕は裏山で「セミ」に出逢った。木の上で首にロープを巻き、自殺しようとしていた少女。彼女は、それでもとても美しかった。陽炎のように儚い一週間の中で、僕は彼女に恋をする。あれから十三年…。僕は彼女の思い出をたどっている。「殺人」の罪を背負い、留置場の中で―。誰もが持つ、切なくも愛おしい記憶が鮮やかに蘇る。第42回メフィスト賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)


ミステリの空気を漂わす、青春小説。
13年前の夏の一週間、少年が少女に出会って恋をして・・・、でも彼女の背景にはいろんな過去があって・・・。
その一週間を、13年後の今、主人公が、留置所でゆっくりと思い出す。
何故主人公が留置所に入れられているのか、どんな犯罪を犯したのかはラストまで明かされず、それが全体になんともいえない喪失感を漂わせる一因だと思います。

なんというのかな、何かをなくしてしまった少年と少女が出会って、かけてしまった部分の手触りが同じで惹かれあって、とシンプルな恋愛小説に近いつくりなのだけど、切ない透明感がある文章なのだけど、読んでいて恥ずかしくならない。それは作者の文章力によるものなのかもしれないし、主人公がどうにも現実から一歩身を引いた冷静さからくるものなのかもしれないし・・・。
感情過多にならない、飾り立てない文章が実に好み。

メフィスト賞受賞作なのだけど、ミステリ色は薄いです。それとも最近のミステリの懐が広くなったのか。

(85点。ぜひ次回作も読みたい)



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「プリズムの夏」が面白かったんで、読んでみたんですが。

シグナルシグナル
(2008/02/22)
関口 尚

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地方都市の映画館でアルバイトを始めた恵介。そこで出会った映写技師の杉本ルカは、外へ一歩も出ることなく映写室で生活しているらしい。バイト採用の条件は、不可解な三つの約束を守ることだった。―切なく胸を打つ、感動の青春ミステリー。(「BOOK」データベースより)


人に人生を踏みにじられ続けてきた2人が出合う話。映画の映写室が舞台で、女の子の方が上役なのですが、まっすぐなラブストーリーです。丹念に主人公二人の成長を描いている、青春もの。

主人公の恵介が、基本的に優しい人で。その分もっと毒々しく語られていい悪役の描き方が、さらっと流れてしまった印象があります。やってることはかなりえげつないんだけど、その毒を感じさせない文章、というか。
そこに主眼を置いて対決させるのではなく、主人公たちがより強くつながっていくためのプロセスのひとつとして書かれている感じです。

しかし。
その悪役というのが「とにかく自分最上主義の内面お子様」なんですが、最近そういう男が出てくる話に時々出会うようになりました。それだけ「俺様」が増えているということなのか。小説の中でくらい、かっこいい男に出会いたいものです。



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図書館の特設コーナーに並んでいた本。あれ?この人の本読んだことあるけど誰だっけ? としばし考えてしまいました。「3Days」の方でした。

14歳のノクターン (teens’hert selections)14歳のノクターン (teens’hert selections)
(2009/05)
さとう まきこ

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小説家の章子が、ふと見つけたのは、中学二年の時の文集、『学園の丘昭和三十五年度』。そして、なつかしい親友の写真。―ああ、チーコ、あれから、どんな人生を歩んできたの?
五十年の年月を越え、十四歳の章子が立ちあがり、動きだす。思春期の入り口に立ちつくす少女の心、激しく優しい友情、苦い初恋…。(「BOOK」データベースより)


昭和35年が舞台です。はい、私まだ生まれていません。
しかし知識としてこの時代は知っている。
まだ日本が近代化する前、地域のコミュニティが機能していた頃。子供がまだ、親の管理下にあった時代。

主人公の章子は大学の先生の父と、洋裁教室を開いている母親との間の一人娘で、ちょうど思春期に差しかかったとこrpですね。
ブロマイドを見て映画スターの誰がかっこいい、彼がかっこいい、と騒いでいた頃から、上級生に心ときめかすようになって来るあたりです。
今の時代はもう少し淡白だと思いますが、作中の友人関係はとにかく濃厚です。大声を上げてけんかをしたり、学校で仲たがいをして泣いたり。数人のグループで組になってすごしているので、「この人はもうわたしたちの仲間じゃない」ということはクラス全体に解るようにいとと思いながら読みました。
(登場人物たちは、エスカレーター式に大学までいける学校の中等部に通っているので、結構上流階級だと思われます。作中に出てくるお母さんたちもみんな上品だし)

そして、この話の主軸は「初恋」。
友達のお兄ちゃんの同級生、という、絵に描いたような初恋で、しかもその恋はだんだん発展していくのです!
「男女交際はまだ早い」という親に隠れて、だんだん進展していく中学生の恋。しかしあまいことばかりではないのです。うん。こういう恋って、必要だよね。

ちょっと懐かしめの青春物。いい作品でした。

(80点。小学校高学年くらいから、女の子向けです)

そして、この本がおいてあった特設コーナー、「朝読書に最適な本」でした。
子持ちの主婦が借りてきてすみません・・・! 



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