乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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なかなか定期的な更新が出来ませんなあ。

僕の明日を照らして僕の明日を照らして
(2010/02/10)
瀬尾 まいこ

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やさしいことと、やさしくすることは、違う。優ちゃんは、ときどきキレて、僕を殴る。でも僕は優ちゃんを失いたくないんだ。隼太の闘いの日々が始まる。(「BOOK」データベースより)


暴力をふるう義理の父。でもそれ以外のときは優しい父。そして暴力をふるってしまった後はどうしようもなく後悔する弱い男性。

一人の夜を迎えるのが怖くて、電気もテレビもつけっぱなしにしないと眠れない少年。一人きりでいなくてもいい夜への執着。

この二人の男性が、少しずつ少しずつ努力して、自分の弱さを乗り越えていく話です。

ただなあ。
この二人の弱さに母親がぜんぜん気付いていないところが引っかかって引っかかって、なんかあんまり集中して読めなかった感じがします。
柔らかい語り口で、好きな文章なのだけど。

瀬尾氏のよいところでもあるのだけど、内容が衝撃的なわりに表現は淡々としています。がーっともりあがって一件落着、という物語ではない。料理や絵本なんかの小道具の使い方はいい感じ。
誰に感情移入して読むかで評価が変わる気もします。

私はのめりこめませんでした、ごめんなさい。

(70点)
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この本は絶対、シリーズ一作目から読むべき。

オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴンオール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン
(2010/04/26)
小路 幸也

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下町の老舗古書店“東京バンドワゴン”に舞い込む古本と謎を、四世代のワケあり大家族・堀田家が家訓に従い解決する。ページが増える百物語の和とじ本、店の前に置き去りにされた捨て猫ならぬ猫の本…。不可思議な事件に潜む「あの人の想い」とは?(「BOOK」データベースより)

いつもの堀田家のいつもの出来事。
でも「町の大家族の古本屋さん」の話からは少しずれてきちゃったかなー。ちょっと話が大きいところで動いています。東京バンドワゴン開業秘話なんかは典型で、過去の因縁話とも絡んできますから、今までの作品は読んでからの方が面白いかな。

とかいいつつ、面白かったのはお店の前におかれていた「捨て猫」のエピソード。
箱を開けてみたらでてきたのは「吾輩は猫である」「三毛猫ホームズ」「ノラや」などの猫がキーワードになっている本。数日後、再び置かれていたのは「捨て犬」と書かれた箱。しかも一つ目の箱とは筆跡が違って…。
この謎は比較的すんなり解けるのだけど、仕組んだ人たちの気持ちを考えたらほほえましくて嬉しくなっちゃいました。その後の解決策もさすが堀田家といった感じ。
みんながみんな元気なわけでもなくて、自分の未来に思いをはせる青少年がいたり、子供の発育を心配するお母さんがいたり、体調に問題があったりもするのですが、

それでも愛があれば何とかなるのです!

というテーマの話。ラストの場面はほろりとしました。研人の小学校卒業式の話ですよ。

続間にも期待。この話のいいところは登場人物もちゃんと年をとるところだと思います。
でもその前に最初から読み直そうっと。
(87点)



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テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

ミステリフロンティアの薄青色の背表紙を見ると手にとってしまうんですよねえ…。

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
(2010/02/24)
梓崎 優

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砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。(「BOOK」データベースより)


「ミステリーズ!新人賞」受賞作を冒頭においた連作短編集。この「砂漠を走る船の道」を読んだときも、こんな本格魂がある新人がまだいるのかと感じたものですが、まとめて読んでみるとまた圧巻ですね。

世界中を旅する斉木という男を主人公にすえた話ですが、まさに「この国」「この土地」だからこそ成立しうるミステリなのです。特に「砂漠~」の殺人事件の動機! こういう切り口のミステリもあったのか、としみじみ感心しました。謎が隠されているけど文章としてはフェア、というのも好きです。
そして何より最後の情景が美しい。着地が上手いミステリというのはそれだけで好印象です。

一つだけばたばたっとした印象の話があるのが残念。他のは「そうだったのか!」なのにそれだか「そんなんあり?」な印象なんですね。
「叫び」とか本当に衝撃的な作品なのに。息抜きなのかしらん。

でもぜひこの方にはこの路線で書き続けていただきたい。今後に期待、の一冊です。

(76点)



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テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

今「篠田真由美」でAmazon検索かけたら成人向けビデオが一番上に出てきてめちゃくちゃべっくりした…。篠田○○さんと△△真由美さんが出演しているらしいです。
と、いう話は本編と関係ありません。

緑金書房午睡譚緑金書房午睡譚
(2010/04/21)
篠田 真由美

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比奈子が下宿することになったのは母親の親戚筋の古本屋。しかしどうやらその古本屋には、「行ける人」と「どう頑張ってもたどり着けない人」というのがいるらしい。店長を務めているのは緑朗さんという男性だが、あまりに謎が多すぎる。比奈子に話してくれるつもりはあるのだろうか…。


ナルニア国物語が重要なモチーフになっている話です。
異世界ファンタジーとまでは言いませんが、あの「どこか違う世界につながっているような」空気というのは共通しているかな。

この作品を支えているのは主人公の比奈子の魅力で、「媚びない」強さのある子です。それでリスクがあることも知っていて、しゃんと背筋を伸ばしている子。それでいて目の前で起こる不思議には飛び込んでいく勇気もあります。彼女が巻き込まれる古書店の不思議。「こちら」「あちら」という言葉は何を表わしているのか。そして意味ありげに出てくる少女の正体は。

…と、謎もたくさんだし、雰囲気もいいし、もっと面白くてもいい話だと思うのだけど、なんかいまいち乗り切れなかった。
想像の裏をかくほどの展開がなかったからかな、と思います。

(75点)



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お久しぶりの小路さん。東京創元社のシリーズの続きはまだですか。(すごく楽しみにしている)

DOWN TOWN/ダウン タウンDOWN TOWN/ダウン タウン
(2010/02/19)
小路 幸也

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高校生の僕と年上の女性ばかりが集うこの場所で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられたあの頃の物語。大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ。温かくて懐かしい「喫茶店×青春」小説。 (「BOOK」データベースより)

どこが好きなんだろうなあ、と読むたびに思うのだけど、多分私は小路さんの少しだけ漂う喪失感が好きなのです。
主人公の成長ものとして読んでもいいけれど、周りの人物も決して大人ではないのね。すでになくなってしまったかもしれないものを、そうとは認めたくなくて必死にしがみついているとか…。
この作品で言うと、消息がつかめないカメラマン、というのがキーポイント。
喫茶店店主の恋人であり、常連みんなの友人である、カメラマン。くしくも主人公と同じ顔、という設定もいい。

舞台は今から約30年前の北海道の小都市。少しだけ今よりゆったりした時間が流れている感じがします。そして何より男たちがかっこいい! 責任感というものをしっかりもっている、芯のある男たちが出てきます。

借金とか戦争とか自殺とか、暗いテーマもでてくるのだけど読後感はいい。切ないけど前向き。
誰かとつながることを通してゆっくりゆっくり強くなっていく過程が、丁寧に書かれている良品です。
(85点)

面白いです。でも今流行の小説とは一味違う感じがします。



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