乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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臨時収入があったので(貸してたお金が返ってきただけともいう…)なんとなく読んだことのない人の本を読もうと思い立ったのですが。これが大当たり。

チーム (実業之日本社文庫)チーム (実業之日本社文庫)
(2010/12/04)
堂場 瞬一

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箱根駅伝といえばお正月2・3日にテレビ中継される大学対抗の駅伝。マンガや小説の題材になっているものもありますね。しかしこの作品が他と違うところは「学生選抜」チームを主役にすえているところ、なのです。
チームとして箱根には出られない、しかし予選会でいいタイムを出した個人を抜擢して、一つのチームとしてたすきをつなごうというのです。
タイムから見ても個人の能力は高いのですが、なかなか「チーム」としてまとまるのは難しい、何のために襷をつなぐのかモチベーションの維持が難しいチーム。

主人公の浦は昨年の自分の不調がもとで所属チームのシード権をなくしてしまったことを悔いている青年。そこへ選抜の話が届く。個人で箱根に出ることをチームのみんなは裏切りだと感じないだろうか…。この葛藤から物語が始まるところにほれました。

そしてこのチームの監督もいい。陸上会の名伯楽といわれ、何人もの名選手を送り出してきたが、自分のチームを率いて箱根にでたことはない。引退のこの年も予選会に挑んだが数秒差で出場できない。そこへ舞い込んだ選抜チームの監督。この寄せ集めのメンバーをどう率いて成績を残すか…。
この監督は本当にいい監督なのですが、箱根を走らせた経験がないということがどれだけのプレッシャーなのか。

チームの中も一枚岩ではなく、天才だからこそ他と馴れ合わない性格的に難がある人もいます。
キャプテンを負かされることになってしまった浦がどうやって彼らを纏め上げるのか。
彼らはどんな思いをこめて襷をつなぐのか。

後半のレース部分も、経験が足りなくて失敗する選手あり、悪天候に泣かされる選手あり、さまざまな思いをこめて繋がっていく襷。
臨場感たっぷりながらもテンポのいい文章で、読ませてくれます。

故障しない選手がいい選手、とか考えさせられる台詞もたくさん。
いい小説でした!

(90点)
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辻村さんはミステリ要素がなくてもいいなあ。

光待つ場所へ光待つ場所へ
(2010/06/24)
辻村 深月

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いわゆるスピンオフ作品なんですが、元の話を読んでなくても楽しめると思います。ただ、これを読んでから元作品を読むと楽しみが半減かな…。
私の大好きな「僕のメジャースプーン」と「スロウハイツの神様」の人たちもでてきます。

収録されているのは3作品、
「光待つ場所へ」(画家を目指している女の子)
「チハラトーコの物語」(嘘を撒き散らしながら生きているモデルの子)
「樹氷の街」(クラス対抗合唱コンクールで伴奏を申し出た女の子、才能以外の動機の話)。

画家だったりピアノだったりしますが、どれも「神様から贈り物をもらった人たち」と「その周りで彼らほどの才能がないと気付きつつもがく人たち」の話になってます。

きらきらしてちくちく刺さる話。作中の人物が泣くときの涙の苦さも熱も、身に迫ります。
どうして辻村氏はこういう、胸が痛くなる話を書くのが上手いのでしょう。

(大好き! でも辻村初心者にはお勧め出来ないので85点)



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なんか殺伐とした話が続いたので、反対に針がふれました。

リリイの籠リリイの籠
(2007/12/14)
豊島 ミホ

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絵のモデルを頼んだ加菜に、憧れにも近い感情で惹き付けられていく美術部員の春―生意気な女子生徒―由貴に、こっそり大切な思いを打ち明けてしまったえみ先生―容姿の劣る親友・実枝に彼氏ができ、穏やかでいられなくなる里加―女子高を舞台にキラめく感情の交差を描き出した、書下ろし1編を含む全7編。(「BOOK」データベースより)


この人、自分のこと「官能小説の賞で作家になった」というくせに、青春ものが上手いんだよね。

女子高という閉鎖社会で、人を好きになったり、友達に彼氏が出来たことを嫉妬したり、こっそり容姿を比べて「私のほうが勝ってるよね」と思ったり。
成人女性の話が混じってますが、彼女も内面は「少女」ですね。
解る解る、って話だったり、「これはあの人と同じタイプの子だな」って話だったりするけど、実際にいそうな女の子の話たちです。

好きなのは「忘れないでね」。
転校続きで、クラスの輪に入るよりはみ出してる子と仲良くなってなんとなく切り抜けたほうがいい、という処世術を身につけてしまった女の子が、もう転校はないというのにやっぱりはみ出しものの子と仲良くなっちゃって・・・。というお話。
最初と最後に出てくる、駅でのお別れの場面が対照的です。

女の子(元女の子)はきっと面白いと思う。
女同士の付き合いってやっぱ大変だよね、でも楽しいよね、って話たちです。

(78点)



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このタイトルと、表紙にひかれて読み始めたんですが。

このどしゃぶりに日向小町は (ハヤカワ・ミステリワールド)このどしゃぶりに日向小町は (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2010/01)
鳥飼 否宇

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暗雲立ち込める山中のサナトリウムの前に、20年前解散した伝説的ロックバンド鉄拳の元メンバーが集結した。薬物依存症で脱退し、闘病の末亡くなった天才ギタリスト・ルビー。その遺体は即日茶毘に付され、形見の紙片には暗号めいた文字が記されていた。ルビーの死に不審を抱いたメンバーたちは真実を追って病院の門扉を叩く。それが新たな崩壊への序曲だとも知らず…迫りくる嵐が呼ぶ衝撃の結末とは―。 (「BOOK」データベースより)


ミステリ、ではないですね。謎解き要素はないですもんね。
スプラッターが平気なひとにおすすめ、としか言いようがない作品です。あと、性的描写もかなり露骨に出てきます。

あらすじにある「病院」は、表向きサナトリウムですが、実は研究施設です。この研究内容も相当えげつない。

もののように命が奪われていきます。私はこういうの駄目だ。最後まで読んだらそれでも何かカタルシスめいたものがあるかと思いましたが、それも期待しちゃ駄目でした。

(70点。こういう作家だったっけ?)



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本を開いてから、エッセイ集だということに気付きました。

やさぐれるには、まだ早い! (ダ・ヴィンチブックス)やさぐれるには、まだ早い! (ダ・ヴィンチブックス)
(2009/12/02)
豊島ミホ

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大学入学を機に秋田から上京して20歳で作家になった豊島ミホの東京っぽくない東京暮らし。初めて彼氏の居るクリスマス、AV鑑賞入門、ひとり花火大会、同棲問題…。“底辺女子高生”だった彼女は、ここで何を見つけたのか。それとも、何も見つからなかったのか。(「BOOK」データベースより)

「官能小説の賞で作家になった」と何度も書かれているんですが、私まだその受賞作を読んでないので、私にとって豊島ミホは「甘酸っぱい、でもそれだけじゃない大人の視点の青春小説を書ける人」というカテゴリなんです。
この本はもう少し等身大の、「なんか疲れちゃったけど、明日もまたがんばれるかな」といった女の人の日常が書かれています。

結構地味な、だからこそ疲れているときに読むとなんか安心するような、そんなエッセイ。
最初のコンセプトがそんな感じだったようですから(あとがき参照)、成功していると思います。
しかし、地味っぽく見えるけど結構変な人だよこの人は。

(74点)



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