乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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予定より若干遅れましたが、皆様今年もよろしくお願いします。

都会のトム&ソーヤ(7)《怪人は夢に舞う 〈理論編〉》 (YA!ENTERTAINMENT)都会のトム&ソーヤ(7)《怪人は夢に舞う 〈理論編〉》 (YA!ENTERTAINMENT)
(2009/11/28)
はやみね かおる、にし けいこ 他

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この世界を救うため、怪人を夢の世界まで追いかける―。そんな「究極のゲーム」をついに作りはじめる、内人と創也。しかしそこへ、謎の「ピエロ」からの不吉なメッセージが…。 (「BOOK」データベースより)


このシリーズがもう、読むたびに「究極のゲームといったってもともとの能力が高い人しかクリア出来ないゲームははたして良ゲームか?」と考えてしまうのですが、今回の作品は「プレイヤーが『彼らだったら』」という地点から語られていくのでまあいいかな。それぞれのプレイヤーに対してクエストの難易度を変えていくだけのまめさがあるのであれば、ゲームとしては成立するのかもしれない…(でも商業的には成立しないよなー)。
こういうゲームは主催側がどれだけプレイヤーの行動を読めるかにかかってくるので、相性のいいプレイヤーと主催って言うのはあるし、前巻のあれだってプレイヤーが違う人だったら楽しめないと思うんだよねえ…。
元TRPGプレイヤーの戯言ですが。

今回の作品では、いよいよ内人と創也のチームがゲーム制作に動き出します。まだ企画段階ですけど、細かいことを煮詰める段階まで進んできます。
しかも創也が宣伝媒体に選んだのがラジオ! その出演者がまた一癖も二癖もある落語家! 予想の上を行く展開でした。しかもそこに「プランナ」の影もちらついてきて、栗井栄太たちと三つ巴の腹の探りあいになって行きます。ゲームを作る際のアイディアの煮詰め方が少し甘いかなーと思うのですが、実践編でもう一ひねりしてくれるのではないかと期待。ミステリ的な騙しもきっちり入れてくれて、満足の一冊です。

この話は後半の「実践編」に続いています。どうやら実際にプレイされるみたいです。
期待して読みたいと思います。

(点数は実践編の後で)
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少し間が開いてしまいましたが、ようやくパソコンに向う時間が確保できそう。

遊戯 (講談社文庫)遊戯 (講談社文庫)
(2009/05/15)
藤原 伊織

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「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。二人を監視する自転車に乗った男。そして銃に残された種類の違う弾丸。急逝した著者が考えていた真相は。 (「BOOK」データベースより)


遺作です。
一章ずつ発表された長編小説、といった感じ。

ゲームサイトで知り合った30代男性と、20代女性。
男性は実母との関係が思わしくなく、一人暮らし。父の遺品となる拳銃を隠し持っている。全体に少しすすけた感じの男の人です。
対する女性は積極的で、エネルギーにあふれている感じ。モデル事務所に所属し、でも「モデルとして生活できるわけがない、普通の仕事に就かないと」と考える現実性があり、少しだけ型破りのところが好印象な感じ。
この二人が知り合って、事件が起こって…というところでこの話は終わっています。
未完です。
現れた自転車の男は何者か、父の持っていた拳銃にはどういった意図があるのか、二人の関係はどう発展していくのか、続きが気になるところなのですが、もう続きが書かれることはありません。

残念です。

最後に収められている「オルゴール」は切ない中編で素敵でした。

(点数をつける話ではないかと)



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お久しぶり、の第6巻。

都会のトム&ソーヤ(6)≪ぼくの家へおいで≫ (YA!ENTERTAINMENT)都会のトム&ソーヤ(6)≪ぼくの家へおいで≫ (YA!ENTERTAINMENT)
(2008/09/30)
はやみね かおる

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創也が内人をお家へご招待!?ダージリンティーでもいれて、二人で優雅にティータイム…といくはずがとんでもないことに―。(「BOOK」データベースより)


そもそも創也が何のたくらみもなく自分の家に内人を呼ぶわけもないわけで、しかもあの手この手を使って何が何でも彼を呼ぼうとしているところがすでに怪しい。

案の定、アルバイトとしてセキュリティを突破するように言われた内人。このセキュリティがまたそんなのありか!的とんでもな装置になってます。人工知能もついてたりしてね。いったいどういう人がこのシステムを使うつもりで開発されているのかしら。
そのセキュリティシステム側に立つのが卓也さん。彼を出し抜いてミッションをクリアしたらいよいよ待望のゲーム作りが始められるとあって、内人もしぶしぶながら創也のたくらみにのることになります。
いや、面白かったよ!
こんな手があったか、という戦略のあれこれは読んでいて楽しいし(無理があるのもあるけどね。ワカメとか)、伏線の張り方もお見事。これはそこにおとすのか、という驚きも楽しい。

番外二編とおまけ漫画はさらっと読めて笑いを誘います。

(80点。ただし必ず一巻から読んで欲しい)







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タイトルと表紙にひかれて読んでみました。

トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)
(2009/05/08)
初野 晴

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天涯孤独な少年・勇介は、急逝した大伯父・如月教授が遺してくれた博物館で秘密裏に行われているあるプロジェクトの存在を知る。それは―脳死患者と時間旅行を研究する極秘実験。過去を彷徨う魂を救うため、勇介は学芸員・枇杷とともに、過酷な時の旅へと出発する!注目の著者が放つ新感覚タイムトラベル・ミステリ。 (「BOOK」データベースより)


うーん、うーん、題材はね、いいと思うんです。
精神だけタイムスリップしてしまった人を連れ戻すために過去の世界にダイブする女性と、彼女の命綱の少年。少年にはどうしても、タイムスリップしてしまった人を取り戻したい理由がある。こういう純粋な話と、中世ヨーロッパの魔女狩りを上手く絡めて、まとまりよく、しかしほんのり苦く、大団円だけどまだ完結ではない、という終わり方。
少年の性格もけなげでかわいいし、少女のどこか不安定なところもよく書けている。
もう少しコンパクトにまとまったほうが面白いかもな、とも思いましたが、欠点というほどのことでもなし。
脇役キャラも、それぞれに味わいがあってこれ1作で終わるにはもったいないな、と思いました。

しかし、このタイトルはいただけない・・・。
内容を暗示させるとはいいがたい気がします。シリーズになるのなら共通タイトルはこれでもいいけどね。

(76点)



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福田氏二冊目。なかなか濃くていい作品です。

黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2009/02)
福田 和代

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阪神大震災で祐一は両親を亡くした。何かを亡くすのは初めてではない。超高校級スプリンターだった彼は二年前に事故で引退を余儀なくされた。走れない脚は亡いも同然だ。だが、ボート仲間のタイ人青年ドゥアンが殺されたことを契機に、凍った祐一の心に火がつく。背後に浮かぶ蛇頭と孤島に住む大物財界人の影。いつしか祐一は第二の脚となった船で大海原に走り出す!「BOOK」データベースより)


福田さんはどうも、ひとりの人間を思い入れたっぷりに語る作家ではなさそうだぞ、と思った。

元陸上選手で、交通事故によりひざを壊してしまった主人公・祐一。阪神大震災で家族を亡くし、半年たった今刑事の来訪で友人ドゥアンの死を知る。そのあと、共通の友人であるタオにドゥアンの死について問い詰めに行くのだが、タオの背後に犯罪組織が見え隠れして・・・。この、タオの登場シーンがとてもいいのです。過去の『向こう側』(犯罪者側)に足を踏み入れるところだったエピソードを交えて、3人の友人関係が浮かび上がるような文章。
そのあと、関連している20年前の密輸事件や、犯罪者と関係があるらしい組織などが出てきて、込み入った人間関係の中、物語が進んでいきます。

主役以外の人物はそれほどつっこんだ書き方をしていないのですが、印象に残ります。
特に、彼に視点を合わせた場面はほとんどないにもかかわらず、話が進むほど川西が魅力的に見えてきます。
そしてラスト、何もかもが解決したわけじゃないけれど、嵐の海の中で生まれ変わったある人物の、未来に向ける視線が尊い。

青年の成長物語です。
潮の香りと、火薬と血のにおい。
それでいて、根底には友人との信頼関係が流れている、熱い物語です。

(85点)



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