乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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今月読んだのは図書館本39冊、購入本5冊。「スロウハイツ」と「海の底」、読み返してたんで冊数はそんなにありません。

今月のベストブック

スロウハイツの神様辻村深月 (95点)

海の底 有川浩 (92点)

自分の好きな本、高得点をつける本の傾向が解ってきた気がします。

今月の評価外の本「世紀末大バザール」日向旦 「ハンニバル・ライジング(上・下)」T・ハリス これは単純に作品の売りが解らなかった! 特にハンニバルの方は期待してたのと違う方向すぎて、どうしていいのか解らず。すみません。

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変なキャラクターと変な設定、それでいて底抜けに面白い、これが伊坂幸太郎氏のイメージ。この本もそのとおり。

死神の精度 死神の精度
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2005-06-28

主人公の千葉は、死神。7日間「死亡者候補」の生活を観察して、「可」の判定をしたらその人物は8日目に事故死する。病死や自殺は管轄外。観察のため地上に降りてきた千葉は、その時々で色々な人物に接触する。全6話、連作短編集。

何が変なキャラクターかっていうと、「シリーズを通して成長しない」。死神だから、人間の感覚とは違う。徹頭徹尾、違う。たとえば、「恋」という感情を知らない。そういう感情が人間に存在することは知っているが、自分にはない。

そして、「人が死ぬ」というのは、単なる仕事。「この人が死んだらかわいそう」とかはそもそも発想にない。「可」か「見送り」かの判定に来ているだけだから、候補者以外の人物を死なせたりとかもしない。

そんな死神が執着するのは「ミュージック」。CDショップの視聴コーナーには可能な限り入り浸る。

・・・変でしょ?

その変さ加減を利用して、「これならこうくるかなー」という予想の裏を書く展開がいい。うっかり感情移入すると、「それでも判定は『可』なんだ・・・」ってがっくりする、そのバランスがいい。

それでいてラストのラストではちょっとほろっとさせられるんです、悔しいことに。

(80点。読んでみて!)




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さほどTVを見ない私ですが、この本のドラマのイメージは強力にある。何故だろう?

県庁の星 県庁の星
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2005-09

県庁のエリート・野村聡は、人事交流研修で一年間スーパーに派遣されることに。教育係はパートの二宮泰子。役人根性全開の聡と、上司に辟易しながら仕事にしがみついている泰子では、話がかみ合わない。さて、聡は一年間無事につとまるのか?

まあ、ありていに言ってしまえばありがちな話ですよ。エリート意識バリバリの若手と、生活にくたびれかけているおばさんが、一緒の職場で働くことになって、お互い少しずつ変化して、つぶれそうな店を持ち直す。そして、それぞれの道に帰っていくが、それは出会うまでの道と同じではない。(あ! ネタバレだった? このくらい許して)

悪くはない。悪くはないんだけど、ちょっと強引。ちょっと文章が粗いのかな、いまいち感情移入が出来ない感じ。聡のバカ役人っぷりを浮き出すためには、もっと周り書いたほうがいいと思うし。聡が変わるきっかけも弱い感じがしたし。その後の展開も、あっさりしすぎてるし・・・。笑いをとりに行くんならもっとディティールこって欲しいし、そうじゃないならどこがポイントなのかわからない。

この手の話、荻原浩の大得意だよね、「メリーゴーランド」とか。ファン心理として、比べながら読んじゃってるのかなあ。比べたら分が悪いよね。

ストーリーはそれなりに楽しめましたが、文章を読む楽しみにはかけると思います。

(70点)




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シリーズ通して読んでから感想を書こうと思い、結果4ヶ月以上かかりました。最初の一冊は第三子出産後の病院で借りた本。・・・その子もいまや寝返りをするように。時がたつのは早いなあ。

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫) おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)
価格:¥ 400(税込)
発売日:1999-06-18

高校生活を一年残して父が転勤になったため、いとこの姉弟の住む家に下宿することになった勝利。顔もおぼろげなほど久しぶりに会った従姉かれんは、驚くほどきれいに変貌していた。一緒に暮らすうち、かれんへの恋心が芽生えてきた勝利。しかし、かれんには隠された秘密があって・・・。

10巻『夢のあとさき』まで読みましたが、実はまだ続いてます。でも、とりあえずここでストーリー的にもひと段落してるし、11巻は「セカンドシーズン・1」なんていう副題もついているんで、とりあえずいい事にします。

中高生向けに書かれたこともあってか、テーマは「純粋な愛」(か、書いてて恥ずかしい・・・)。かなり早い時期にかれんと勝利は両思いになるんですが、そこからがもどかしいくらい進まない。5歳の年の差、叔父や叔母への遠慮、自分に恋してくれる同級生への申し訳なさ、頑張っても届かない兄への反発と敬愛、並べてみれば原因は色々あるのだけど、それを真正面から乗り越えようとする不器用さがこの話の売り。「黙ってれば解らないって」とかじゃなく、「ちゃんとかれんの隣に立っておかしくない男になる」、これが勝利のテーマです。

まあ、かれんが今時ないくらい奥手なのも、いろいろ進まなくさせる原因だけれども。

これを私は一つの夢物語として読みましたけど、これを読んで「小説見直した」とかいう学生さんとかもいるようなので、評価は甘めにつけておきます。

(78点)




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余談と蛇足だけじゃあんまりなんで、もう1冊。

透きとおった糸をのばして (講談社文庫) 透きとおった糸をのばして (講談社文庫)
価格:¥ 490(税込)
発売日:2006-06-15

恋の告白がらみで親友と行き違ってしまい、元に戻れるよう努力するもからまわってしまう中二の香緒。香緒の同居人の大学院生の知里を頼って、自分を振った恋人を追ってきたるう子がやってきた。懸命に恋人に連絡を取り、待ち伏せ、後をつけるるう子だが、香緒にも解るくらい逆効果な行動で・・・。

冒頭、女の子同士がいさかう場面で、「ああ、またいじめの話かな」と辟易しそうになった。そこまで浅い話ではなかったので、安心した。いじめる・いじめられるの二元的な話じゃない。それまでどれだけ仲がよくても、ちょっとした引っ掛かりで話をするのも嫌になってしまう中学生の潔癖さ。それで拒まれているのに相手の気持ちを理解できない中学生独特の鈍重さ、純粋さ。この道を通ってきた人は「うんうん」と頷けるだけのリアルさがある。

求められているのはちょっと大人の距離感なのだけど、香緒にはまだ難しかったようで、同じところを堂々巡りするだけだったのが、るう子の行動で次第にまわりに目を向けていく様子が、丹念に書かれている。

結局、「人の気持ちを思いやるって難しいねー」って話で、「押せ押せでいっても人の心は動かないことがあるよ」って話。

ちょっと最近、中学から高校生の話を読むとどろどろしたものが多すぎて、ダウンしかけていたのだけれど、この話はさわやかだった。ラストに希望が生まれてるのもいい。

この本を読んで共感した女の子たちは、もうちょっと大人になったら「唯川恵」とか好きになるんじゃないかな、と思いました。

(75点。点数が低めなのは勧めどころが難しいから)




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