乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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今月のまとめは事情があって明日になりますm(_ _)m

白の鳥と黒の鳥白の鳥と黒の鳥
(2005/02)
いしい しんじ

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なつかしくて斬新で暖かい。極上の短篇小説集を読む喜び。
物語の曲芸師いしいしんじが一篇一篇、魅惑的に語り進める、短篇小説の楽しさがぎゅっと詰まった珠玉の一冊です。 (出版社 / 著者からの内容紹介)

難しい言葉は一切使ってないのに、難しいんです。たった一文でも読み落とすと、世界がうまく伝わってこない。慎重に読み進めました。

いしいしんじ氏の中では、「人間」が特別ではないのだと思うのです。
川も海も、鳥も動物も、世界の中の一つの要素。
いかにこの繊細な文章を読んで、脳裏にイメージが浮かべられるか、が鍵だと思います。
今はやりの、わかりやすい小説とは一線を画してる感じがします。これは意外と、子供のほうが面白く読めるんじゃないかしら。

私が好きなのは「青と赤の双子」。この本の中ではちょっと浮いてるような気もします。どっちかっていうとブラックな話。悪意はなかったはずなのに、受け取る側にとってはむしろ害意。どぎつい、油絵の具を塗りたくったようなイメージが浮かんで、そこから離れられませんでした。

(76点)
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絶対読んでると思い込んでたんですが(表紙に見覚えがあった)読んでませんでしたー。どっかのブログでみかけたんだったかしら?

午前零時午前零時
(2007/06)
鈴木 光司

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「深夜12時」をキーワードに、13人の作家が書いた掌編集。

この本は、なんといっても執筆陣がすごい。
恩田陸・桜庭一樹・石田衣良・高野和明・貫井徳郎とほとんどの本をチェックしている作家さんの名前がすら~り。短編なんですけど、読んでて楽しい本、です。

味わいは作家さんごとに違うんですが、深夜がテーマだからか、ちょっとホラー系の話が多いような気がします。
特に不条理系なのが恩田陸・「卒業」。説明も何もなしに放り出したような話。
私が一番面白かったのは近藤史恵・「箱の部屋」。多分この本の中で一、二を争う地味さなんだけど、この話がどう「12時」に絡んで終わるのか、興味津々だった。
一番怖かったのが仁木英之「ラッキーストリング」。ささやかな願いが身を持ち崩す、ショートショートらしい切れ味が抜群。

こういうアンソロジーの中から「これが一番」って選ぶのって、感性を試されているようでどきどきする(汗)

(78点。読みやすくて面白かった)



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子育て中の主婦にとってはリリー・フランキー≒おでん君の作者だったりするんですが、世間的には「東京タワー」の人だよね・・・。小説はお初。

ボロボロになった人へボロボロになった人へ
(2003/04)
リリー・フランキー

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結婚相手を探すのに疲れた多恵子は、農家の花嫁実地体験に参加することにした。行った先では多くの外国人労働者が働いていて、金回りもいい様子。結婚相手の男も紳士的なのだが・・・?(『大麻農家の花嫁』より) 

この話はタイトルおちってやつですね。何も知らない多恵子が、この明らかにおかしい農家がいつ「大麻農家」と気付くか? という話。

黒い、けど笑える、そんな短編集。
性的描写もあるけれど、乾いてる感じです。どろっとしてない。
私は笑えたけど、これ、感性に合わない人もきっといる。

(お勧め度といわれると70点か、それ以下)



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となり町戦争も面白かったし、どこにいってもいい評判しか聞かないんで、大変楽しみにしてました。・・・さて。

失われた町失われた町
(2006/11)
三崎 亜記

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30年に一度起こる町の「消滅」。その町に住む人たちが一瞬にして忽然と消えてしまう。失われた町「月ヶ瀬」に集まる人たち。二次災害を防ぐため、写真も、手紙も、すべて処分しなくてはならないとしたら・・・。管理局は次の消滅を阻止すべく、プロジェクトを開始するが・・・。

まず、なんといってもこの装丁がお見事。
画像ではわからないんですが、人の絵が印刷された透明なカバーをはがすと、誰もいない町になる、という仕掛け。象徴的。

30年に一度、町が意思を持って住人を消滅させるという設定がまずすごい。
それに対抗する管理局という話はありそうなのだけど、組織としての活動がメインではない、あくまで、消滅に関わった人たちの「想い」を綴った本です。

「この思いを伝えたい。たとえ明日すべてが失われても」

帯にあるこのセリフが秀逸。
切なくて、哀しくて、・・・簡単に「泣ける」っていうとなんか違うんだけど、「人ってすごい」って思いました。

最初はちょっと設定がわかりにくいんだけど、どんどんページをくるスピードが増してく感じ。一気読みでした。

(86点)



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眠れない夜にこそこそ更新してみる(苦笑)。

はるがいったらはるがいったら
(2005/12)
飛鳥井 千砂

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自分をきっちり管理するのが趣味な、着道楽の姉、園。何事も「こんなもん」で流してしまう、良い子の弟の行。親の離婚によって別々に暮らす2人だけど、その間には老犬のはるがいて・・・。


登場人物が、みんな少しだけ「普通」からはみ出てて、そのはみだし具合がいい感じ。
たとえば園が、「すごくやせててうらやましい~どうしたらそんなになれるんですか~」って聞かれて、心の中で「そのチョコレート食べるのやめなさい、コーヒーに砂糖とミルク入れるのやめなさい、揚げ物ばっかり食べるのやめればいいのよ」と思うシーン。まさにその通りなんだけどそれは普通の人には出来なくて、でも出来ないってことがわからない園の心のありようが、子のエピソードだけで見て取れる。(そして、「でもこれを口に出してしまうともめる」ということも園はわかっているわけで)
そして対照的なのが行。体が弱くて、年に何回も入退院しながら育ってきて、色々なことを意識せずにあきらめてしまう。

目新しい設定ではない、とがっている小説ではない、なのに、2人とも「人間的」で「魅力的」に描かれているのです。うまく魅力は説明できないけど。
予想よりずっと面白かった。

(75点)



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