乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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図書館に行くと目立つところに顔見世でずーっと置いてあって、気になる!と思いながらどうにもこうにも私向きじゃない気がしてた本。時々あります、そういうめぐり合わせ。

プリズムの夏 (集英社文庫)プリズムの夏 (集英社文庫)
(2005/07/20)
関口 尚

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海辺の町。高校生のぼく・植野と親友の話題は、寂れた映画館の美しく無愛想な受付嬢・松下菜那のことだった。憧れと現実、情熱と挫折、そして…。瑞々しい季節を描く、第15回小説すばる新人賞受賞作。 (amazon・出版社/著者からの内容紹介 より)

直球、ストレート。すっぱくって苦い、高校生の夏。
今からみるとネットの描き方なんかがちょっと古いんだけど、ああ、こういう時代もあったよね、と思いながら読む分には気になるほどではない。

主人公の植野の趣味らしい趣味といえば、映画を見に行くこと。そこの受付嬢が気になる高校生二人。べったべたの恋愛小説だったらかんべんしてーと思いながら読み進めたら、ネットで公開されてるあるうつ病患者の日記が出てきて、話はぐるっと方向転換した。
うまくいかない恋、続けられないお金のかかる趣味、家庭内の問題、心の病と重くなる題材をさらっと軽く書いていて、でもところどころ深く、読後感はさわやか。

しかし、どうにも「偶然」ネット日記を発見したら知り合いだったって・・・。小説としてはありだけど、ちょっとリアリティは薄い気も。

悪くない、むしろ面白いと思うけど、じゃあ3ヵ月後このストーリーを説明しろといわれたら、どのくらい残ってるかは疑問。

(75点)
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ふっと息抜きにアンソロジーを読む。小難しくない、恋愛小説がベスト。

ナナイロノコイ (ハルキ文庫)ナナイロノコイ (ハルキ文庫)
(2006/05)
江國 香織  井上 荒野

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愛をおしえてください。恋の予感、別れの兆し、はじめての朝、最後の夜…。恋愛にセオリーはなく、お手本もない。だから恋に落ちるたびにとまどい悩み、ときに大きな痛手を負うけれど、またいつか私たちは新しい恋に向かっていく―。この魅力的で不思議な魔法を、いまをときめく七人の作家がドラマティックに贅沢に描いた大好評恋愛小説アンソロジー。 (「BOOK」データベースより)

今をときめくって言うけどまさにそのとおりで、高名な作家さんばかりが集まった贅沢なアンソロジー。

一番好きなのは井上荒野「帰れない猫」。離婚前夜の夫婦の話なのだけど、淡々として明るい、きれいな小説。


藤野千夜の「ビルの中」もよかった。最初は「変なやつ」と思ってたはずの出会いが、だんだん恋に変わっていく話。あっさり目の展開がちょうどいい。

というか、今回私、あんまり濃い話は読みたくなかったみたい。そういうタイミングなのでしょう。別な日に読んでたら評価変わったかも。

(74点。可もなく不可もなく)



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「ハウルの動く城」の原作者さん。日本ではちょっとマイナー気味ですが、面白い話書くんだよ?

バビロンまでは何マイル (上) (創元ブックランド)バビロンまでは何マイル (上) (創元ブックランド)
(2006/03/22)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

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魔法管理官ルパート・ヴェナブルズは、内心うめき声をあげた。旧ユーゴと北アイルランドの平和に奔走して帰ったばかりだというのに、今度は担当世界のひとつコリフォニック帝国の非公開の法廷への立ち会いだ。いやなことは重なるもので、家に戻ったとたん、マジドの師スタンが死にかけているという知らせが…。てんやわんやのコリフォニック帝国と、地球での新人マジド選び、ふたつの世界での難題を同時に抱え込んだルパートの運命やいかに? (「BOOK」データベースより)

今回はファンタジーというよりちょっとSF寄りかな?
パラレルワールド的な多元宇宙、魔法に肯定的な正の世界と否定的な負の世界。
その中心部にあるコリフォニック帝国で皇帝とその周囲の人たちが爆破され、跡継ぎが誰かさえもわからなくなってしまい、主人公のルパートはその手伝いをしなくてはいけない。
一方、恩師の魔法管理官が死亡してしまい、代わりの魔法管理官候補も探さなくてはいけない。
この、二つの探索が絡まりあって、ルパートの周囲はてんやわんや。
しかも、管理官候補を探す会場に「SF大会」のホテルなんかを選んでしまったものだから、混乱は手をつけられなくなっていって。(この会場の描写がまた実にすばらしい壊れっぷり)

いや、ドミノ倒しのように次々にいろんなことが起こってて、息つく間もない展開って言うのはまさにこのこと。どこが本筋でどこがわき道かわからなくなるくらい、いろんなことが並行的に起こる。
管理官候補者たちもみんな壊れてて(いい意味で)あきさせない。最初はいけ好かないやつだと思ってた登場人物が、だんだんかわいらしく愛着がもててくるのもいい。

そしてこれだけしっちゃかめっちゃかにいろんなことが起きてるのに、ラストは全部収まるところに収まるすっきり感。
ストーリーテラーってのはまさにこのこと。
一気読みでした。

この話の後日譚がまったく別な形であるらしいんですが。
そっちも探してみようかな。

(86点)



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盗作盗作
(2003/06/13)
伊藤 たかみ

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自殺した親友が残したフロッピーと彼の名を使って僕は作家になった。ある日突然何も書けなくなった僕は、彼が生きているのかと疑い、死の真相を追い始める。生と死のパラレルワールドを潜りぬけて神を殺す小説家の物語。(「MARC」データベースより)

友人の名前をペンネームにしてしまったから、二人の運命が交錯してしまったんだ。そんな思い込みのような感じで、その友人の死の真相を探り始める主人公。もう、この段階で、「どれが現実なんだ?」って気持ちがしてきます。
彼らの運命のターニングポイントで常に現れる幻のような女性の正体は? なぜ彼女はいつも変わらない姿で現れるのか? 彼女は本当に実在するのか? これもストーリーを通して何回も現れる謎の一つ。 

で、感想なんですが・・・。
すいません、よくわかりませんでした。
読んでる最中はわかってる気がしてたんだけど、感想かいてみようと思うとすり抜けていってしまいました。
どれが現実かつかめない、ふわふわした感じ。
夢にしては残酷で、パラレルワールドというには揺らぎがあって・・・。

しっかり、じっくり、読み込んだら面白いのかも。思わせぶりなことばもいろいろあるんで、深読みしつつ進むのが正しい読み方なのかな。
私はそこまでの魅力を感じられませんでした。

(70点)



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最近、ちょっとこの人の書きたいものと私の読みたいものがずれてきてる気がして、「新刊? 読む!」って勢いがなかったんですが、この本はどんぴしゃ。

21twenty one21twenty one
(2008/06)
小路 幸也

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21世紀に、21歳になる、21人。中学生になった日にそういわれ、それ以来十年、強い絆で結びついてきた21人。ところが、21人の中の一人、晶が自殺してしまった。それも思い出の教室で。彼は、なぜ、死を選んだのだろうか・・・。

これは最初に書いておこう、この話はミステリではありません
誰かの陰謀が彼を死に追いやったとか、自殺に見せかけた殺人だとか、そういう話ではない。

しかし、それでも25歳というまだまだ若い青年が死を選んだわけだから、周りの人間は彼の生前を振り返って、いろいろ考え込むわけです。
あの時、ああ言わなければ。
あの時、もう少し親身になってやれば。
あの時、彼のサインに、気づいてやってれば。
それは、仲間だと思っていたなら当たり前で、まさに「悼む」というにふさわしい行動。

ただそれだけの話なのだけど、この思いは切実で、リアルにぐっと胸に来る。
生きてるってすごいことなんだ、と思わせてくれる。

これは、多分、何度も読み返すたびに、感じるところが変わる本。

(88点)



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