乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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あれあれ? こんな話も書いちゃう作家さんでしたっけ?

シャーロック・ホームズと賢者の石 (光文社文庫)シャーロック・ホームズと賢者の石 (光文社文庫)
(2009/12/08)
五十嵐 貴久

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引退後、燃えつき症候群による鬱状態のホームズをみかねたワトスンは、思い切ってアメリカの旅へと誘う。ときあたかも第一次大戦前夜、一触即発の状況下でホームズが出会った少年は、のちに世界一の冒険家となる(表題作)。ほか、ライヘンバッハの滝での決闘、彼が会得した体術バリツ、正典年表における空白の半年間―4つの真実に迫る傑作パスティーシュ。 (「BOOK」データベースより)

この本に関しては、シャーロックホームズがどのくらい好きか、で評価が分かれるところだと思います。
私はさらっと読んだだけなので、(しかも子供向けのシリーズで)それほど思い入れがないタイプ。こういう、パスティーシュもの、結構あるよねえ、と思いながら読みました。
短編のラストが、他の作品につながっていくところとか、こういう風に料理するのね、ふむふむ、と思いながら読みましたが、ファンの方には物足りないかもです。

やっぱりホームズは読もう。ちゃんと1作目から。

(78点)
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このタイトルと、表紙にひかれて読み始めたんですが。

このどしゃぶりに日向小町は (ハヤカワ・ミステリワールド)このどしゃぶりに日向小町は (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2010/01)
鳥飼 否宇

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暗雲立ち込める山中のサナトリウムの前に、20年前解散した伝説的ロックバンド鉄拳の元メンバーが集結した。薬物依存症で脱退し、闘病の末亡くなった天才ギタリスト・ルビー。その遺体は即日茶毘に付され、形見の紙片には暗号めいた文字が記されていた。ルビーの死に不審を抱いたメンバーたちは真実を追って病院の門扉を叩く。それが新たな崩壊への序曲だとも知らず…迫りくる嵐が呼ぶ衝撃の結末とは―。 (「BOOK」データベースより)


ミステリ、ではないですね。謎解き要素はないですもんね。
スプラッターが平気なひとにおすすめ、としか言いようがない作品です。あと、性的描写もかなり露骨に出てきます。

あらすじにある「病院」は、表向きサナトリウムですが、実は研究施設です。この研究内容も相当えげつない。

もののように命が奪われていきます。私はこういうの駄目だ。最後まで読んだらそれでも何かカタルシスめいたものがあるかと思いましたが、それも期待しちゃ駄目でした。

(70点。こういう作家だったっけ?)



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たまに読みたくなる講談社ノベルズ。

ハサミ男 (講談社文庫)ハサミ男 (講談社文庫)
(2002/08/09)
殊能 将之

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「ハサミ男」なる異名をつけられた連続殺人犯。しかし狙い定めた被害者を殺害しようとしたその夜、少女は先に模倣犯によって殺されていた。「ハサミ男」は犯人を捜そうとするが・・・。


「ハサミ男」が犯人を捜す場面と、警察が捜査に当たる場面が交互に出てきます。ここに、大きなトリックが仕掛けられています。
ミステリ的にはお見事。きれいに騙していただきました。そしてそのあとのなんともいえない後味の悪いラストシーンもいい。

あえて難をつけるとしたら、「何故ハサミ男の被害者になるはず発った少女が、模倣犯のターゲットになったのか」という部分に説明がないところでしょうか。「なんという偶然!」という発言があったと記憶していますが、偶然にしてはあまりにも、という気がします。

(78点。ミステリ好きの方に)



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福田氏二冊目。なかなか濃くていい作品です。

黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2009/02)
福田 和代

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阪神大震災で祐一は両親を亡くした。何かを亡くすのは初めてではない。超高校級スプリンターだった彼は二年前に事故で引退を余儀なくされた。走れない脚は亡いも同然だ。だが、ボート仲間のタイ人青年ドゥアンが殺されたことを契機に、凍った祐一の心に火がつく。背後に浮かぶ蛇頭と孤島に住む大物財界人の影。いつしか祐一は第二の脚となった船で大海原に走り出す!「BOOK」データベースより)


福田さんはどうも、ひとりの人間を思い入れたっぷりに語る作家ではなさそうだぞ、と思った。

元陸上選手で、交通事故によりひざを壊してしまった主人公・祐一。阪神大震災で家族を亡くし、半年たった今刑事の来訪で友人ドゥアンの死を知る。そのあと、共通の友人であるタオにドゥアンの死について問い詰めに行くのだが、タオの背後に犯罪組織が見え隠れして・・・。この、タオの登場シーンがとてもいいのです。過去の『向こう側』(犯罪者側)に足を踏み入れるところだったエピソードを交えて、3人の友人関係が浮かび上がるような文章。
そのあと、関連している20年前の密輸事件や、犯罪者と関係があるらしい組織などが出てきて、込み入った人間関係の中、物語が進んでいきます。

主役以外の人物はそれほどつっこんだ書き方をしていないのですが、印象に残ります。
特に、彼に視点を合わせた場面はほとんどないにもかかわらず、話が進むほど川西が魅力的に見えてきます。
そしてラスト、何もかもが解決したわけじゃないけれど、嵐の海の中で生まれ変わったある人物の、未来に向ける視線が尊い。

青年の成長物語です。
潮の香りと、火薬と血のにおい。
それでいて、根底には友人との信頼関係が流れている、熱い物語です。

(85点)



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今日は辛口で。

極北クレイマー極北クレイマー
(2009/04/07)
海堂 尊

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財政破綻にあえぐ極北市。赤字5つ星の極北市民病院に、非常勤外科医の今中がやってきた。院長と事務長の対立、不衛生でカルテ管理もずさん、謎めいた医療事故、女性ジャーナリストの野心、病院閉鎖の危機…。はたして今中は桃色眼鏡の派遣女医・姫宮と手を組んで、医療崩壊の現場を再生できるのか。 (「BOOK」データベースより)

この人の本なら何でも好き、という方に時々出会うのだけど、私はそこまで達観できない。
そして、この本は・・・面白くない、と思うんだよね。

そもそも、人口10万をキープしている市なら、これだけ住環境が貧相なことはありえない。1万、なら納得いく。うちの実家のあたりは人口6000人規模の町だが、スーパーはチェーン店含め4店舗、コンビニも同じくらいある。スーパーが一つしかなくて、どうやって10万人の口を養うというのか。その辺の実感のない人が、イメージで書いちゃったんだろうなあ、という気がする。
そしてここで引っかかりを持ってしまったからこそ、そのあとの病院内の出来事に対しても、納得が行かない。
その人数がある町で、本当にこれしか病院がないのか。産婦人科があるなら小児科はどうした。いちいちみんな一時間かけて隣の町まで行くのか。小児科対象の子供だけでも、1万5千人くらいいるだろう。他の病院が市内にあるのなら、この病院がこういう状況になりうるのか。

そしてそのところを差し引いても、物語的にも納得がいかないのだ。
ぱたぱたと流れるようにストーリーが進むのはいい。読者をひきつける魅力もある。地方医療の問題点もさりげなく出されている。他の作品のキャラクターがぽろぽろとでてくるのも、ファンにとっては楽しみの一つだろう。
しかし、現在の問題に寄り添いすぎたからか、物語として上手くまとまっていない気がする。登場人物たちの性格付けも、なんかふざけているみたいで好きになれなかった。(現場の医療人はもっとまじめだ、と思う)

私はこの本を他人に薦めない。
他の本が好きで、「この人の本なら何でも読みたい!」という人だけ読んでみたら、と主張したい。

(点数なし)



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