乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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「ベッキーさん」シリーズ、第三弾。

鷺と雪鷺と雪
(2009/04)
北村 薫

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名門、滝沢子爵の当主様に良く似た男が浅草のルンペンの中にいるという・・・。調べてみると、子爵はある日突然、玄関からかき消すように姿をくらましたという。失踪だとしたら、何故、どうやって・・・。(「不在の父」より)

お嬢様の英子と、その運転手のベッキーさん。些細な事件を、ベッキーさんの助言によって解決する話、三話。
謎解きの部分はもちろん見事なのだけど、それよりむしろ、時代考証的な部分に強く興味を引かれました。

さらりとでてくる、芥川や川端のような文豪の名前。偉人としてではなく、同時代に生きたひととしての書かれ方。
第二皇子誕生に号外が配られたこと。
だんだん勢力を増していく軍部。
昭和初期を舞台にしたファンタジーのようなつもりで読んでいたのが、急に今の時代と地続きだと気付いて、ぞくり、としました。

この本は、昭和十一年二月二十六日に、幕を閉じます。

これからおこるであろう悲しい出来事が予想できるだけに、胸に迫る書き方です。
決して、華々しく飾り立てる文章ではなく。何があったと明記されているわけでもなく。
それでいて、「何かがあった」ことだけは解るように書かれていて・・・。

果たして、彼女たちは、いつの時代まで生きるのか。
この物語は、いつの時代で幕を閉じるのか。

読みたいけれど、切なくなってしまいました。

(87点)

「蒲生邸事件」・宮部みゆきもあわせてどうぞ。



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