乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ
「マザコン」と同時期にこの本を読んだことには、何がしかの価値があると思います。

ぽろぽろドールぽろぽろドール
(2007/06)
豊島 ミホ

商品詳細を見る


物言わぬ人形にこそ、向けられる愛情があり、憎しみがある。人形とのかかわりを主軸にした短編集、全6編。


子供が遊ぶような人形ではなく、もう少し大きくなった人間が主人公。
何もいわない、抵抗しない人形。人間側がどう扱ってもいいからこそ生まれる関係に、隠微さが漂います。
そして、この作品の主人公の多くが、現存するけれど自分を愛してくれない人物を、人形に投影しているのが精神的弱さを感じさせます。

この中でちょっと異色なのが「サナギのままで」。
子供のころはお互いしか見ていなかった「坊ちゃま」と女中。坊ちゃまは出征前に女中の前で涙を見せるが、慰める言葉を持たない女中。戦争が終わり、戦死した坊ちゃんへの思いをこめて、坊ちゃんそっくりなマネキンをつくる…。
この話が一番切なく感じました。

(78点。大変面白いのですが、等身大の人形に不気味さを感じる人にはおすすめできません)
 
 
しかし子供は人形ではないのだ。
彼らには彼らの意思があるのだ。

子供を自分の影響下において、自分のいいようにする母親より、人形に自己を投影して愛しぬく人のほうがましかもしれない。



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://sensa.blog121.fc2.com/tb.php/1097-0c688e91
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
イラストレーションは長井トモコ。ブックデザインは鈴木成一デザイン室。 「パピルス」不定期掲載に巻末書き下ろしの短編集。 美しくも官能...
2009/07/29(水) 03:09:42 | 粋な提案
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。