乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ
ようやく二巻が借りられたので矢も立てもたまらず4巻まで一気読み。堪能いたしました。

残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉 (集英社文庫)残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉 (集英社文庫)
(2002/11)
浅田 次郎

商品詳細を見る


ある日、目細の安吉一家に客分として現れた、時代がかった老侠客。その名も山本政五郎―すなわち幕末から生き延びた、清水の次郎長の子分・小政だというのだが…。表題作「残侠」など、天下の夜盗「天切り松」が六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音で物語る、義賊一家の縦横無尽の大活躍八編。粋でいなせな怪盗たちが大正モダンの大東京を駆け抜ける、感動の傑作シリーズ第二弾。「BOOK」データベースより)

一巻はもともとそれだけで出版された本で「この人たちのその後が知りたい」と思わせる力はあるけれど、もしこれでおしまいになっても収まりのいい、きれいに盛り上がった泣かせる話でした。
案外、こういう話の続きっていうのははずれが多くて、「あそこであれだけ泣かせといて次の話はこれかよ!」と憤慨することもしばしば。

この本、二巻目の冒頭の話は、超有名「清水の次郎長」の元子分、清水の小政が登場します。御一新以降、どんどん変わっていく世の中の中で、かたくなに江戸時代の仁義を守り通してさすらってきた小政。
盗人とは違う、筋の通し方を貫く男の話です。

一巻のラストが、血のつながりを主眼にしたしんみりした話だったんで、「こっちに振れるのか」と思いました。さすが、浅田次郎の書く話はバランスがいい。ここで幾分暴力的な話を入れることで、センチメンタルに流れた話にもう一度筋が通った気がします。

そしてその後は、目細の安の身内の話。恋愛話あり、無理難題の話あり、「筋をとおし」ながら、鮮やかに生き抜いていくしたたかな渡世人たちの話が生き生きと書かれています。

その中で目立つのが、腰の据わらない本編の主人公、松蔵。使いっぱしりのような仕事しか出来ない小僧だから仕方ないのかもしれませんが、ただもう兄さん姉さんのやってることをすごいすごいと見るばかり。
そんな松蔵の「覚悟」の話が出てくるのが、最終話「春の形見に」。
そもそも松蔵の不幸の原因を作ったばくち打ちの父親が死体で発見され、松蔵は周りから供養を強いられますが、うらみつらみが先にたってなかなか供養する気持ちになれずに・・・。
そんな話を、上手く春の香りにまぎらせる語りがもう、うまいうまい。

このくだりが終わったところから、松蔵の味が出てきますよ。

(80点)
と、大変楽しく読んだんですが、
正直な感想として、

「獄中で松蔵が昔語りをする」ことによって「ちょっとした罪を抱えてしまった人たちがしゃんとする」というこの話大本の設定、悪くはない、悪くはないのだけど段々お荷物になってきている感じがする。

語りと「語られる人物」の間に密着性がないというか・・・。
牢内の娯楽になってしまっている、というか・・・。

時々、「ああ、この人にはこの話じゃなければ駄目だよね」という話が混じっているだけに、もったいない記がするのです。



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
あぁ、分かります
もうその前置き、すっとばしてもいいんでは???って思うことも・・・
それはそうとこの後『プリズンホテル』読んでます
これから4巻目ですが世界観がほぼ同じで、うん、もう満腹(^^;)
それでも私は『天切り松』の方が好きかな~
栄治にはまったので(笑)
2009/09/07(月) 09:32:59 | URL | 桃葉 [ 編集]
>桃葉さま
続けて読むと満腹になるんですよ。
一冊一冊は面白いし、満足して読んでいるし、続きも読みたくなるのだけど、なんかね、変化に乏しいというか。

私はおこん姉さんが好きです!
2009/09/09(水) 22:32:53 | URL | 千砂 [ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://sensa.blog121.fc2.com/tb.php/1119-71abd909
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。