乱読にもほどがあるッ!
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いや、びっくりした! 大傑作ですよこれ!

ヤンネ、ぼくの友だちヤンネ、ぼくの友だち
(1997/12)
ペーテル ポール

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本名も住んでる場所も知らなかったけど、友達になったヤンネとぼく。

警官がヤンネの持ち物をいろいろ持ってきて、ぼくにヤンネのことを聞く。
「ぼく」はヤンネとの出会いから思い出して、警官に説明する。
喧嘩っ早くて、女顔で、自転車に詳しくて、とびきり器用だったぼくの友達のことを。


追想という形をとっているので、ヤンネとぼくとの始まりから語られます。でも、警官は、ぼくの知らないヤンネのことを知っているらしいのです。

作品の最後に、悲劇が待っている予感がします。

ぼくは金銭的にも頭脳的にもそこそこ恵まれていて、でもいっしょに遊ぶのが下町っ子だったりする、普通の少年です。「記録すること」に執心を示す、ちょっと変わった子でもあります。
そしてヤンネは、とびっきり変わった子です。でもとても元気いっぱいで、魅力的。
普通の子供なら知らないことを知っていて、でも、どうも普通に親がそろっている家で育っていない雰囲気があります。

背後に、何かある。悲劇の香りがするんです。

前半は楽しく読めました。型破りなヤンネと、変わり者の少年がだんだん仲良くなっていく話。仲間の少年たちもここぞというときの描写がよくて、生き生きと書かれています。

しかし。
ラスト三分の一くらいは、読んでて苦しくなってきました。この後、何が待ち構えているのかと思うと。
でも、目がそらせませんでした。

世の中の醜いことは何も知らず、親の保護下で暮らしていた少年が、世界は美しいものだけではないと気付くラストの場面。大人になってしまった少年。こんな酷な成長をさせたいと願う親はいないでしょう。

小学校高学年くらいから読めると思いますが、若干性的な描写があること、ラストが明確に描写されていないことを考えると、もう少し年長になってからのほうが価値がわかるかもしれません。
(90点)



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テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
 ペンギン店長です。久しぶりにお邪魔します。

 読ませていただきました。
 驚きと感激と苦悩と、なんて表現をしていいのかわかりませんが、面白かったです(うまい言葉が浮かびません)。
 これ、いいですねぇ。児童書っていう枠を越えていると思います。

 感想とはちょっと違うのですが、こういうのを読むと、どうしても日本の小説と比べてしまいます。まだまだ成長期なのかなぁ、なんてね。
 いい本を紹介してくれて、ありがとうございました。
2009/10/13(火) 20:38:36 | URL | ペンギン店長 [ 編集]
楽しんでいただけたようで、感想を書いたかいがあるというものです。

私はこの作品は、50年に一度、100年に一度の「この国の傑作」だと思って読みました。
だからむしろ比べるのは「宮沢賢治・銀河鉄道の夜」あたりかと。
(なんとなく、通じるものがありませんか? 少年が何かを失って大人になるくだりとか)
消費されるための物語ではなく、長く読み継がれて行く作品は、それほどたくさんは生まれないのだと思うのです。
2009/10/14(水) 14:06:39 | URL | 千砂 [ 編集]
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