乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ
ようやく読めました。「ブレイブストーリー」に続く宮部みゆきのファンタジー。

英雄の書 上英雄の書 上
(2009/02/14)
宮部 みゆき

商品詳細を見る

お兄ちゃんが、人を刺して行方不明になった。何故、の答えは「英雄の書」が知っている。答えを求めてユーリは「印を抱く者」として旅立った・・・!


宮部みゆきのファンタジー作品のいいところは、主人公がかっこよくないことだと思うのです。
ごく普通の、年相応の、ちょっとだけ強い心の持ち主の主人公たちが、どうしてもどうしてもあきらめられないものに向かって、じたばたしながらかっこ悪くがんばっていくところ。
何もかも上手くなんてできないし、泣きそうになるし、協力者は優しい人ばっかりじゃないし、でも「あきらめられない」からがんばるんです。

今回の主人公は女の子。「英雄の書」にのっとられた兄を取り戻すために異世界へ旅立ちます。
協力者は、本が変化したネズミの「アジュ」と、「過去に何か罪を犯した」無名僧のソラ。魔法の力は持っているけれど万能じゃない、使い方もよくわからないのに、小学生のユーリは「大好きなおにいちゃん」のために旅立つ決意をします。
途中で自信がなくなってためらったり、本当に自分でいいのか自問したりしながら、それでも立ち止まらずに進むんです。

途中で明かされる、「お兄ちゃんがどうして英雄の書の力を欲したか」の場面はさすが。集団の中の弱者、弱者をいたぶってもいいと思う群れたちの心理。「理不尽なこと」として描かれているのに、宮部みゆきの筆は揺らぎません。
だからこそ、浮き出てくる悲しさ。

ああ、宮部みゆきはやっぱりいい。

決してすべて丸く収まるハッピーエンドではないのだけれど、それでも収まるところに収まった、いいラストだと思います。

(90点。もう少しボリュームがあるとうれしかったかな)



ランキング参加してます。 にほんブログ村 本ブログへ 人気blogランキングへ

テーマ:本読みの記録 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://sensa.blog121.fc2.com/tb.php/1164-9899ed9a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。