![]() | 砂漠 (2005/12/10) 伊坂 幸太郎 商品詳細を見る |
「大学の一年間なんてあっという間だ」入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた “オアシス”で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく。パワーみなぎる、誰も知らない青春小説。(「BOOK」データベースより)
青春小説…。いや、間違ってはいないんだけど、それがどうしてここまでひね曲がってしまうのか、不思議です。
登場人物たちがどいつもこいつも愛すべき馬鹿なんですね。みんな取り揃えてちょっと変。そんな人たちが4年間を泣いたり笑ったり落ち込んだり怒ったりしながらすごす小説、です。
「大統領か?」といいながら暴行をはたらく男とか、空き巣グループとか、犯罪者たちも出てきますが、そういう事件の謎解きが主眼じゃないというか、あくまで大学生活が芯になってます。若さゆえの暴走とか、恥ずかしいけど面白い。
これだけ面白いのはやはり作家の人徳でしょう。
重いテーマも入っているのに、楽しく読めました。
「砂漠」の比喩も深いです。さらっと読めるのにいろいろ考えさせれれますよ。
(88点)
しかし。
こういうブログを書いていると、あまりにお久しぶりの作家さんが多くて嫌になることがあります。
なんとなく読む気にならなかった作家さんもいますが、「読み尽くしちゃって新刊待ち」な作家さんもちらほらいます。
面白い本が読みたいなあ。
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