![]() | れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア) (2005/03/01) 森谷 明子 商品詳細を見る |
秋庭市のはずれもはずれ、ススキばかりがおいしげる斜面のど真ん中にたつ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。無類の本好きである先輩司書の能瀬や日野らと、日がな一日あくびをしながらお客さんの少ない図書館で働いている。ところがある日を境に、職員の目を盗んで閉館後の図書館に居残ろうとする少年たちが次々現われた。いったい何を狙っているのか。(第一話霜降―花薄、光る。)(「BOOK」データベースより)
ぜんぜん内容を知らないで読んだんだけど、本好きにはたまらない話でした。
地方のちいさな図書館と、そこで仕事をする司書さんたちの話です。図書館で起こるちいさな謎をとく、日常の謎系の話。
語り手が新米司書ということもあって、それほどマニアックな話になってない、このバランスがいい。実は本についての謎はほとんどないのも読み終えてから気付きました。図書館を取り巻く人々、ですね。
もう少し人物を書き込んでもよかったな、と思います。秋葉さんとか、バイトの子とか、面白そうな登場人物はいっぱいいるのに。
でも暖かい文章で、読みやすくてさわやかで、このまま伸びていってもらいたいなと思います。
一番最初の、男の子たちの図書館で鬼ごっこ話が面白かった。
(80点)
出来れば最後に作中に出てくる本の一覧を載せてほしかったなあ・・・。
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