![]() | 告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1) (2010/04/08) 湊 かなえ 商品詳細を見る |
「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」と、終業式の教室で教師が告げた。少年たちに向けられた復讐の結果は。
これが傑作と名高い「告白」かあ、と胸ときめかせて読み始め、納得しました。
我が子を事故で失った女性教師。しかし、あれは事故ではなく、手を下した人がいるのだ、と弾劾する場面から始まります。それも相手は生徒の中に、2人。
この、物語としては導入の一章に、この物語のいいところがぎゅうっとつまってます。
一人の女性の語りかけでありながら、書かれていない教室内のざわめきや、居合わせた生徒たちの悪意の混じった好奇心が目に浮かぶようです。
改行の少ない、本来なら読みにくい文面でありながら、文体がやわらかく読みやすいのも魅力。
伏線の張り方もお見事。すごい。
この一章だけでも読む価値ありです。
第二章からは語り手が別の人間にスライドして、違う角度で事件とその後について語られるわけですが、ここもいい。
人間のエゴを共感できるかどうかぎりぎりのところでしっかり書いている筆力には脱帽です。
成熟しきってない人たちの考える、「正しいこと」。それは世間から見るとゆがんでいます。しかし、これが今の現状で、こういうゆがみを抱えている人はたくさんいるのでしょう。
上手くなだめながら、世の中を渡っていこうとしている人が大半にしても。
傑作です。しかし、気持ちが強いときに読まないと、毒にやられそうな文章です。
(90点)
この作品の感想とは違いますが。
この方、成人男性の書き方が弱いかなー。
一応、出版されている本はほとんど読んだんですが。
ランキング参加してます。
読了後すっきりとはいかないけど、読み返してもイヤな気分にならなかったとこがすごいと思ったんだけど、、
私はラストがダメだった。
あなたはそれでいいかもしれないけど
お母さんといっしょにいた人は何にも悪くないし、
でもあの書き方だと被害がでてるっぽいよね。
こういう
ゆがんだ自我を持っている人はたくさんいて
自分もそれになれてしまっているのかな、と思うと
苦い気持ちになります。
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