乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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読もう読もうと思って長らくお預けにしていた本。くう~~もったいない! 傑作です!

悦楽の園悦楽の園
(2007/10)
木地 雅映子

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この世界は、人間を礎にした塔。人が勝手に塔になることをやめてしまえば材料が足りなくなる。だから人は必死で塔にしがみついている、それに適さない人までも無理やりに巻き込んで。私たちはそんな生き方は出来ない、2人でこの塔を出る――。少女真琴は同じ魂をもった少年に出会う。彼女たちは生きていける場所を見つけることは出来るのか? 


「氷の海のガレオン/オルタ」と絡めての感想になります。

オルタは、「逃げろ」というメッセージを持った作品でした。

「普通」という生き方が出来ない、どうしてもどうしても周りの人たちに合わせられない、世界は私が考える様に整然としてない。普通なら解る、といわれて、でもその普通がわからない。
そういう(おそらく脳の働きに癖があるせいで)「普通に生きられない」少年少女たちに、「死ぬな」「逃げろ」「逃げて生き延びろ!」と叫んでいる作品でした。

しかし私はこれが長らく不満だったのです。

学校というシステムになじめない子はいるのです。逃げるのを責めているわけではありません。しかし、「じゃあ、逃げてそのあとどうするの?」という疑問はずーっとずーっと持ち続けていたのです。
その子が一人で生きていく力は、どこでどうやって蓄えるの、と。


そしてこの作品は、「戦え!」と言っている作品です。

普通からはみ出ているものの、争いを避けて周りにあわせていくだけの器用さを持っていた少女真琴と。
普通が解らない、その分純粋で才能を持った少年南一と。
彼女たちが自分の生きていく場所を掴み取るために、傷ついて血みどろになって戦う話です。


その戦いの中に叫びを感じました。

必ず、道はあるから、と。
必ず、仲間に出会えるから、と。

普通じゃなくたって、生きていく価値はあるから、と。


私の疑問の答えをもらいました。


幸い、真琴の周りには彼女たちの置かれている状況をわかってくれる大人がいて、彼女たちの居場所を作るために尽力してくれます。
この大人たちも、真琴たちの置かれた状況と似たものを潜り抜けて大人になったのでしょう。
そして真琴たちも、戦いながら傷つきながら大人になって、いつか同じような子供の力になる日が来ることでしょう。
そういった、未来へ続いていく明るさを感じさせる作品です。

絶対、絶対読んでみるべき。

(96点!)



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この塔を出るのよ。出逢いが少女を、革命家にする―相原真琴、13歳。「普通」が求められ、息詰まる学校で、彼女は見出した。パパとママと...
2010/10/18(月) 14:49:42 | 粋な提案
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