乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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なんだかんだ、一番長い間読み続けている作家さんというのは彼女ではないかと思います。

もいちどあなたにあいたいなもいちどあなたにあいたいな
(2010/01)
新井 素子

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なんだか変!いったい何が起きてるの?大好きな和おばさんは、愛娘を亡くして大きなショックを受けているはず、だからあたしが力づけなくちゃ。でも、それにしても。―何かがおかしい。澪湖は、その謎を探り始める。失われた記憶と、関係のなかで醸成され増幅される呪詛…著者ならではの軽妙な文体でつづる濃密な物語。 (「BOOK」データベースより)


最初の感想は「んんん?」でした。
仲のよいおばさんの様子がおかしい、何か変だ、と思って真相を確かめる女子大生の話です。
しかし前半はそのおばさんと、主人公の女性がどれだけ仲がよかったか、何故それだけ密接した関係になっているのか、ということを家族それそれの目から描いた小説になっていて…。

大きな事件は怒りません。
隕石も落ちてこないし、異世界にトリップしちゃったりもしないし、小説の登場人物が現実化したりもしません。
普通の家庭の、普通の悲劇の裏で起こっていた不可解な出来事。しかしそれは当人以外にほとんど影響を及ぼしません。気のせいですませることも出来るようなこと。
大きな盛り上がりにも欠けています。
それでいて読ませる力はあるんだよねえ。最後まで一気でした。

なんというかな、緩やかにゆがんでいる家族をかいている本なんだよね。
共働きの夫婦と、娘。その娘の養育を一切任されたおばさん。娘はおばさんのほうに親近感を感じていて、母親は我が子との関係につまずいている…。夫婦間の感情にも行き違いがある。どこにでもいそうな家族なのだけど、みんな少しだけ思い込みが強いがためにさらに関係がこじれていっている感じ。そこにあるのは愛情なのだけど、とにかく決定的にかみ合っていない。
考え方に少し前の世代を感じさせる場面なんかもありましたが、こういう書き方が出来る作家は確かに彼女だけかもしれない。

それでいて、しっかりSFなんだよね、最後まで読むと。

不満はあちこちありますが、やっぱり私は彼女の書く作品世界が好きです。
(72点)



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