乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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「ふるさと」、ありますか?

チョコレートの町チョコレートの町
(2010/07/21)
飛鳥井 千砂

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シャッターの下りた商店街。傍若無人な昔の同級生。どこか馴染めない家族。俺は、嫌っていた故郷で働きだした。そうして初めて見えた、大切なこと。故郷を持つすべての人に捧げる物語。 (「BOOK」データベースより)


主人公の遼は賃貸を中心とした不動産店で店長をやっているなかなか有能な青年。ところがトラブル処理のためしばらく嫌っていた実家のある町の店で臨時店長を務めることになってしまうのです。
この『嫌っていた実家』の設定が絶妙ですよ。近隣に大きな市があるからそれほど人口は流出しない、でも田舎で、近所付き合いが濃密で、詮索好きで、すんでいると「うわあ、うっとおしい!!」と叫びたくなるような町です。時に若い頃は。
しかし、しっかり町に順応していてふるさとを愛しちゃってる人も旧友にいたりして、「何で嫌わなくちゃならないんだよ?」とかいわれてしまうのです。そのたびに内省してしまう遼がかわいいです。
そこに大手の工場と地元の商店街の確執とか、兄の結婚問題とかが絡んできて、もともとのトラブルは片がついても欠員補充の目処がつかず、遼はやっぱり振り回されてしまいます。

なんというか。
嫌いだけど憎んでいるわけではなくて、好きな部分もないわけではないけれど、ちょっと距離を置いて離れたところから思い出しているほうが幸せな町。そんな感じです。人間関係にもこういうのってあるよね。

遼と一緒に働く不動産店の店員さんのバランスも素敵です。この町は好きだけど、生まれ育った人たちとは本の少し温度差がある感じ。
工場長もそうですね。

そしてだんだん遼が「嫌いではないんだけど」と変化していく様子も解る。
私も地元は嫌いではないですが、もう長らくあそこで生活していないので戻ってもなじめないだろうな。
そんな共感を持ちながら読みました。

(83点)



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