乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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珍しく海外文学。

停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)
(2000/08)
ジュンパ ラヒリ

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9つの作品からなる短編集です。

各作品の主人公たちにつながりはないのだけど、共通点があります。
「インドからアメリカへ移民してきた人たち(と、その子孫)」。
全編通して、かすかに漂う寄る辺ない感じが切ない作品たちです。

といっても、哀れみを誘うような文章ではない。
主人公たちは淡々と日常生活を生きているだけで、自分たちの風習を誰かに強要しようなどとは思わずに、ひっそりと町の片隅で生きているだけで、…なのにどうしてこんなに切ない物語なのでしょう。
主人公たちは不幸ではない。かといって、幸せでもない。
大きな問題があるわけではないけれど、満たされているわけでもない。
彼らを満たさないのは、彼らのルーツとは異なる空気や文化なのかもしれない、と感じました。

表題作の「停電の夜に」が象徴的。
毎晩の短い停電の時間に「今まで内緒にしてきたささやかなこと」を打ち明けあう若い夫婦の話です。
彼らは仲良さげですが、実は大きな隔たりを隠し持っています。それがゆっくりと明らかにされていくのです。
短い話なのに「人生」を感じます。良品です。

ただし、主人公たちが幸せとはいえない話が多いので、続けて読むとずっしり疲れます。ご注意を。

(80点)



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