乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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ちょっと間が空いちゃいましたが続きました。

街の灯 街の灯
価格:¥ 500(税込)
発売日:2006-05

北村薫 文春文庫

舞台は昭和7年。士族出身の上流家庭の令嬢・花村英子が主人公。彼女を女学校に送り迎えする為に、女性運転手別宮みつ子が勤め始める。ところがこの別宮さん、近代風の美人で、武道の腕も立ち、博識で、語学にも優れている、らしい。(はっきりそう書いていないところもある)

となれば、「今日、学院でこんなことがあったの。不思議よね」「それはこういうことなのではありませんか?」という展開になるのが王道ですが、そこはさすが北村薫、一筋縄では行かない。このシリーズ、探偵役は主人公の英子自身。

この主人公が悪いわけではない。はきはきとして、年齢の割に聡明で、頭の回転も速く、多少世間知らずなところはあるが(この時代、女学院に通っている生徒が世間知に長けているわけがない。彼女は開放的な家風もあって、ましな方)、それでも知的好奇心にあふれ、行動力もある。

でも、先日書いた「条件」からは微妙に外れるんです。なぜか。ううん、「謎が一見謎ではない」から、かな。

新聞記事に載ってた二つの事件の関係は? とか、なぜ彼女は映画の上映中に死亡したのか? とかは、主人公が不思議に思って色々考えたからこそ「謎」として立ち上がってくるわけで、別に放っておいても主人公には関係ない。でもそこで主人公は「物のとらえ方について」を学習していく。ミステリでもあるんだけど、少女の成長物語。

で、枠から外れてるからつまらないのか、というとそんなことはない。絶品、読むべし、とまでは言い切れないものの、十分佳品。面白い。

一つの枠で全てをはかれるほどミステリの奥は浅くない、ということで。

余談。このタイトル、チャップリンの映画から来てるんですけど、私は何度見ても日高晤郎の「街の灯り」を思い出す。北海道外の人は堺正章の方が有名かも。




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