乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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いろいろ思い入れがありすぎて、かえって読みにくくなってしまった本。・・・もったいない。

玻璃の天 玻璃の天
価格:¥ 1,250(税込)
発売日:2007-04

時は昭和初期の東京。女学院に通う英子は、同級生の百合江から「いろんな本を読んでらっしゃるから」と恋愛の相談を受ける。専属の運転手ベッキーさんにも相談して、解決の方向を探るが・・・。連作短編集、全3編。

まず。北村薫氏がずいぶん離れたところに来てしまったなあ、と言う感想が出た。もともと日常の謎を得意にした作家さんで、謎解き自体はさほど難解ではなく、生き生きとしたキャラクターで読ませる人だなあと思っていたのだけど、この本もその大枠から外れたわけではない。ただし、この本の主眼は一話一話の謎解きではなく、全体を通しての「ベッキーさんの正体について」と「戦争に向かって加速する社会」。

女性に職業選択の自由があまりなく、女性と言うだけで差別の対象となる時代。何故、ベッキーさんは女だてらに運転手などという道を選んだのか。これまでは何をして生きてきたのか。それは、このシリーズの底を流れる大きな謎。ベッキーさんは英子のアドバイザーにも見えるけれど、「円紫さん」と比べると人間的に未熟なところがある。その謎のかけらがこの本で現れて・・・解決しないまま続く。ずるいなあ、上手いなあ。こんな終わり方されちゃ次も読まざるを得ないじゃないか。(そうじゃなくても読むのだけど)

細かい文化を積み上げてリアリティを出す描写はさすが。人によっては、細かすぎて逆にうるさい感じがするかもしれない。作者の性格ってこんなとこにも出るよね、ってにんまりしながら読んだ。

「戦争」に向かう時代。「個人の自由」より、「国に報すこと」の方が重要視される時代。それはちょっとおかしいんじゃないの、と思った女性たちが一所懸命自分のよってたつ所を探している本。戦後60年をすぎて、北村氏がこの本を書こうと思った理由はなんだろう。

(75点。後一作でシリーズが終わるそうな。次はどうなるのか、楽しみ)




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コメント
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難民問題
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あいね、新聞とはニュースを見るのが好きなんだけど色々考えさせられるよね。
そこで今日は難民について語ります
2007/07/26(木) 13:43:26 | URL | 読書友達 [ 編集]
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