シリーズ通して読んでから感想を書こうと思い、結果4ヶ月以上かかりました。最初の一冊は第三子出産後の病院で借りた本。・・・その子もいまや寝返りをするように。時がたつのは早いなあ。
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おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫) 価格:¥ 400(税込) 発売日:1999-06-18 |
高校生活を一年残して父が転勤になったため、いとこの姉弟の住む家に下宿することになった勝利。顔もおぼろげなほど久しぶりに会った従姉かれんは、驚くほどきれいに変貌していた。一緒に暮らすうち、かれんへの恋心が芽生えてきた勝利。しかし、かれんには隠された秘密があって・・・。
10巻『夢のあとさき』まで読みましたが、実はまだ続いてます。でも、とりあえずここでストーリー的にもひと段落してるし、11巻は「セカンドシーズン・1」なんていう副題もついているんで、とりあえずいい事にします。
中高生向けに書かれたこともあってか、テーマは「純粋な愛」(か、書いてて恥ずかしい・・・)。かなり早い時期にかれんと勝利は両思いになるんですが、そこからがもどかしいくらい進まない。5歳の年の差、叔父や叔母への遠慮、自分に恋してくれる同級生への申し訳なさ、頑張っても届かない兄への反発と敬愛、並べてみれば原因は色々あるのだけど、それを真正面から乗り越えようとする不器用さがこの話の売り。「黙ってれば解らないって」とかじゃなく、「ちゃんとかれんの隣に立っておかしくない男になる」、これが勝利のテーマです。
まあ、かれんが今時ないくらい奥手なのも、いろいろ進まなくさせる原因だけれども。
これを私は一つの夢物語として読みましたけど、これを読んで「小説見直した」とかいう学生さんとかもいるようなので、評価は甘めにつけておきます。
(78点)
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