乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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というわけで、「育児を考える」第一弾。1週間くらい続く予定なので、お付き合いいただけると嬉しいです。

ランナー ランナー
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2007-06

高校一年の加納碧季は、長距離ランナーとして期待をかけられていたが、家庭のことを考えて退部届けを出す。しかし、顧問は休部扱いにして帰って来るのを待っていた。そう知らされた加納は、戻るべきか迷うが・・・。

表紙、タイトル、予備知識がなければ「最近はやりのスポコンもの?」とおもうところだけど、内要は全然違う。

まず、碧季が部を辞めた「家庭の事情」。両親が離婚して、母・千賀子と妹・杏樹と三人暮らし。この杏樹、父の弟の子供を引き取って育ててたもので、母と血のつながりはない。(碧季にとってはいとこ)。そして、離婚の原因は父の浮気。母は、父を恨んでるし憎んでる。杏樹は可愛いと思うし、愛しているのだけれど、父に似ているところを見つけるたびに、憎しみが吹き出る母。

この、「愛しているけど憎い」、今のお母さんたちにとっては共感できる感情じゃないかと思います。こういうと角が立つか。じゃあ、「憎い」じゃなくて「腹立たしい」。いらいらする。うっとおしい。これ、感じたことのない母親って、少数派じゃないのかなあ。

で、千賀子、自分を抑えられなくて、杏樹と出来る限り顔をあわせないようにする。帰宅を遅くする。問題の根本的解決にはなってないんだけど、それも承知のうえでの選択。そして碧季は、二人の間を取り持つクッションになるべく、部活を辞め、出来るだけ長い時間杏樹のそばにいるようになる。

でも、「バッテリー」の巧がそうだったように、碧季も「走ること」に取り付かれた少年で、やはり走りたくて走りたくて、部に復帰する。この辺の小説としての流れは、やはりあさの氏。碧季の友人たちも、秀逸。

でも。この話に関して言えば、ポイントはむしろ千賀子。愛したいのに、愛していたのに、触れられるだけで体がこわばってしまう。自分のその至らなさを感じて、息子の碧季までもが重荷を背負うべく急激に大人になってしまうことへの自責。なのに出口は見えない。たまらない閉塞感。

つらい。

そこから、明るさの見えるラストまで引っ張られていきました。大団円ではないのだけど、希望はある。弱さをさらけ出す強さ。そういうお話です。

(78点。私は非常に共感して読めましたが、深さ的に中途半端な感じもする。)




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