乱読にもほどがあるッ!
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今までの宮部みゆきとは一味違うような本。以前にも読んだんだけど、上手く感想まとめられなくてそのままにしてあったんだった。

孤宿の人 上孤宿の人 上
(2005/06/21)
宮部 みゆき

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阿呆のほうと名付けられた少女は、伊勢参りの途中で讃岐の国・丸海藩に置き去りにされてしまう。医師の井上家で下女のようなものとして世話になっていたほう。しかし、井上家のお嬢様・琴音が毒殺され、現場に居あわせる形になったほうは引手(江戸で言うところの岡っ引き)見習いの宇佐と暮らすようになる。その頃、江戸からは大罪人の加賀様が流刑になってきて・・・。

全体に、すごく閉塞感のある話。多分、みんな、「藩のため」「お家のため」「お世話になっている方のため」って、自分を殺して生きてるからだと思うんだけど。

まず、「加賀様お預かり」を失敗したら藩がお取りつぶしになるかもしれない、という所からして、重い。加賀様は幕府のお偉いさんで、でも今は罪人。噂では鬼とも悪霊とも取れる、人外の存在。そんな人を預かって、何事もなく日々を送っていただくって・・・無理に決まってる。設定からして、いつか来る破綻の予感がする。

そんな加賀様に奉公することになったほう。ほうを心配しつつ、引き手稼業に精を出すが、女だというだけで一段低く見られてしまう宇佐。藩に流行る病、懸命に治療するものの手が足りなくなる医師たち。どんどん、閉塞感、無理している感じは高まっていく。

来るぞ来るぞと思いながら、でもやっぱり破綻する場面は切ない。

そうだよ、うん、あの極限の場面を「切ない」と思って読ませることの出来る宮部みゆきは上手い。

でも、誰かに「この本読もうと思うんだけど」って言われたら、「重い話だよ」って言っちゃうだろうな。・・・あまり、積極的に薦められない・・・。

(78点。ラストの場面がよかったので、ちょっと下駄履かせて)




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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
一気に読んで、ホント久々に読みながら泣いた。
何度読み直しても、最後のほうと加賀様の心の結びつきみたいなあの二人のシーンが泣ける・・・
タイトルからしてきっと加賀様って本当はいい人なんだろうな。と思ってはいたけど、あー、こういう落とし方(と言っていいのか?)になるのか・・って。
でもやっぱ、この人の筆力はすごい!
改めてまた好きになったなー。
私的には、宮部ファンならずとも読んでほしい一冊かも・・

千砂さんが読んでたってわかって、また嬉しいかな。
2008/08/18(月) 10:09:17 | URL | kaz [ 編集]
「宝」の場面は泣けるよね。
わかってるのにすべて飲み込んで座ってる加賀様はすごい!

しかし、
この話の深さが理解できるにはちょっと人生経験が必要だと思うよ。
私としては、「娯楽作」としては読んでもらいたくない、どっしりとしたお話。
2008/08/19(火) 16:57:55 | URL | 千砂 [ 編集]
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