乱読にもほどがあるッ!
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「この本、読んだことありますか?」と聞かれて、未読だったら・・・そりゃあもう、読むしかないよね。

“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス)“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス)
(2002/09)
デイヴ ペルザー

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兄弟の中でただ一人、母からの虐待を受けて育った著者が、過去を振り返って語るノンフィクション。虐待の様子を生々しく語った「幼年期」、保護されてからの里親との生活を主にした「少年期」、初めての友人たちとの日々を描いた「青春編」、社会人になってからの苦悩を描いた「完結編」の4冊。

何でこの本読まなかったのかな・・・。興味本位に大騒ぎしているマスコミの姿勢に嫌気が差して、だったかな。
この本を読む際に、頭に入れておきたいのは、「時代と国が違う」ということ。家庭内での子供のしつけのやり方に、多少の暴力が含まれていても、隣人が何か言うような時代ではない。学校の教諭は「虐待」を知っていたが、何らかの手を打つことは不可能じゃないにしても一般的ではなく、「我が家の方針に口を出した」と非難されても仕方ないこと。
そして、虐待というのが一般的じゃなかったため、「保護されて里子になる」子供たちにも、何か悪いところがあるんだろうという偏見の目が注がれたこと。


通して読むと、各巻によって描き方の違いがあるところもあり、受け取るイメージは若干ぶれがあるのだけど、それでもいえるのは、「よくこれを書ききった」。
虐待を受けた子供が、そこから立ち直るのがどれほど困難かということを、想像ではなく、実体験として語れる人間は、そうはいない。
思い出すのも辛いというのはよく使われる言葉であるけど、それでもここまでの体験を思い起こすのはさぞ辛かっただろう、としか言いようがない。そして、この作品を世に出したことで、「虐待というのはこういうことなのか」と知ることの出来た人は少なくないと思う。よくこれを書き、発表し、そして各地で講演をし、ここまで精力的に走り回れるものだと、感心せざるを得ない。
作品として読むならば、著者の母の心の闇が語られないことに物足りない感じは残るが、「それを突き詰めるより、未来のことを考えたほうがいい」というメッセージは真摯で、強い。

(点数はなしで。「指南編」、今探してるところです)



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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
ありがとうございました。
千砂さんにお聞きしてよかったです。
この書評を読んでいっそう感じました。
私にはとてもとてもこんな風には書けません_| ̄|○

独身時代に読んで衝撃を受け、
今度は子を持ってから読むとどう受け止め方が変わるだろうかと思い、読んだのですが、
同じ独身時代に受けた衝撃のままでした。

それでも親としては何か違う感覚を覚えたような気がします。曖昧な表現しかできませんが。

ありがとうございました。
それにしても、

いつこんなにも読む暇があるんですか(:.;゚;Д;゚;.:)?
2007/10/31(水) 00:15:12 | URL | 出目子 [ 編集]
>出目子様
こんにちは! コメントありがとうございます!
子供から見た親の図、自分を振り返ると結構シビアなものがありますよねえ・・・。

>いつこんなにも読む暇があるんですか

これに突き詰めてお返事すると
いかに私が家事に時間をかけてないか、
丸わかりなんですが_| ̄|◯
2007/11/01(木) 09:43:05 | URL | 千砂 [ 編集]
私は、デイブさんに会いたいと思ってます。             カルフォル二アにも行きたいと思ってます。  初めて思ったことです。
2010/05/03(月) 20:46:16 | URL | もも [ 編集]
私はデイブさんが勇気があって大好きです
2010/05/03(月) 20:48:11 | URL | もも [ 編集]
>ももさま
著者は
過去を乗り越える強さと
それを文章に直す強さと
両方持っている方ですね。
素晴らしい人だと思います。

日本にも虐待を乗り越えている素晴らしい人はたくさんいますよ。
もちろんデイブ氏ほど過酷な状況ではなかったでしょうが・・・。
2010/05/08(土) 00:12:59 | URL | 千砂@管理人 [ 編集]
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