![]() | 栄光一途 (幻冬舎文庫) (2002/04) 雫井 脩介 商品詳細を見る |
女子柔道選手を引退し、留学を経て柔道連盟のコーチを務める望月に、「男子81キロ級の選手がドーピングをしているという投書について調べて欲しい」という上からのお達しが。もし、誰かがドーピングをしているのなら、その選手をオリンピック代表に選ぶ訳にはいかない。自らがコーチする女子選手角田の代表入りも瀬戸際の中、調査することになった望月だが・・・。
まあ、「デビュー作」ですな。
伏線が十分じゃなかったり、盛り上げが足りなかったり、これが欠点だといえるところは、結構ある。
でも、それを差し引いても、試合場面などは手に汗握る感じだし、柔道は「帯をギュッとね!」でしか知らないわたしでも十分楽しめた。
不法な手段で力を手に入れた選手を代表にしたら連盟の面子が傷付く、これは本当なんだろうけど、代表になってなければ「ちょっとした不祥事」としてもみ消せるんだろうけど、面子にこだわるお歴々の姿は浅ましいし、その分現実的。
もう少し、キャラクターに踏み込んでたら、評価も上がるんだろうけど。特に女剣士の深紅がもったいない!
(70点。さかのぼって興味を持つ分にはいいけど、この人ならもっと面白い本いくらでもあるわ)
ランキング参加してます。


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)