![]() | 雪屋のロッスさん (ダ・ヴィンチブックス) (2006/02) いしい しんじ 商品詳細を見る |
雪屋のロッスさんは、雪を造るのが仕事です。ロッスさんの雪は、普通の雪より解けにくいんです。毎日、あちこちの街に行って、雪を作ります。どうやら世の中には、雪が嫌いな人もいるようですが・・・。(表題作より)
なぞタクシーのヤリ・ヘンムレンさん、調律師のるみ子さん、大泥棒の前田さんなど、いろんな職業の人の、小さな日常を書いた本。一編一編が短くて、長くても10ページ、短かったら1ページ半。でも短いからといって内容が薄いわけじゃなくて。
そしてこの職業が、ちょっと不思議。実際にいる職業の人でも、なんかちょっと違う。ほんわりしてる。
「物語作家」っていう以外に表現しようがないです。鮮やかな、それでいてちょっと優しいイメージに満ちた本。ああ、説明できる言葉が見つからないのがもどかしい・・・。
(75点。ゆっくりと一日一編ずつ読みたい)
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